ぎっくり腰の正しい応急処置
目次
2022/02/28
名古屋市昭和区吹上駅近くのなごみ鍼灸接骨院吹上院の髙栁です。
こんにちは!
今回は、「ぎっくり腰になった時の対処法」をご紹介していきます。
お困りの方は是非参考にしてみてください!

1. ぎっくり腰とは?
ぎっくり腰は、正式には「急性腰痛症」と呼ばれる病態です。重たい荷物を持ち上げた瞬間や、くしゃみ・咳・ちょっとした体勢の変化など「日常のふとした動作」がきっかけで突然腰に強い痛みが走るのが特徴です。
欧米では、その激しい痛みの発症の仕方から「魔女の一撃(witch’s shot)」とも呼ばれています。
症状は突然現れるため、多くの方が「歩けない」「立てない」「座ることも困難」という状態に陥ります。
多くの場合は1〜2週間程度で自然に改善していきますが、適切な応急処置と治療を行うことで早期回復や再発予防が可能になります。
また、痛みが長引く場合や足のしびれを伴う場合には、椎間板ヘルニアや圧迫骨折、脊柱管狭窄症など重大な疾患が隠れている可能性もあるため注意が必要です。
2. ぎっくり腰の原因
ぎっくり腰の原因は一つではなく、複数の要因が重なって発症します。代表的なものを解説します。
・筋肉や靭帯の損傷
急な動作で腰の筋肉や靭帯に過度な負担がかかり、小さな損傷が起きて炎症を引き起こします。
・骨盤や背骨の歪み
姿勢の悪さや長時間のデスクワーク、体の使い方の癖などにより骨盤や背骨に歪みが生じると、腰への負担が偏り、ぎっくり腰を起こしやすくなります。
・筋力不足
腰を支える腹筋・背筋・臀部の筋肉が弱いと、わずかな動作でも腰に大きな負担が集中します。
・冷えや血行不良
体が冷えて筋肉が硬直すると、柔軟性が失われてぎっくり腰のリスクが高まります。冬場や冷房環境での発症が多いのもこのためです。
・精神的ストレス
ストレスにより交感神経が優位になると、血流が悪化し筋肉が緊張状態になりやすく、ぎっくり腰の引き金になることがあります。

3. ぎっくり腰の症状
ぎっくり腰の症状は「突然の強い腰の痛み」が中心ですが、状況や体の状態によって現れ方に差があります。
ここでは代表的な症状と、注意すべきサインについて解説します。
・突然腰に鋭い痛みが走る
ぎっくり腰は、重い物を持ち上げたり、くしゃみをしたり、体をひねった瞬間などに「グキッ」と鋭い痛みが腰に走ります。その痛みの強さから「動けなくなってその場に倒れ込む」というケースも少なくありません。
・動作で痛みが強くなる
安静時よりも、立ち上がる・座る・歩く・寝返りを打つといった動作時に痛みが強くなるのが特徴です。特に前かがみや腰をひねる動作は負担が大きく、再び強い痛みを引き起こします。
・前かがみや体の捻りができない
腰の筋肉や靭帯が損傷しているため、体を前に倒す・左右にひねるといった動作が制限されます。その結果、洗顔や靴下を履くといった日常の動作すら困難になります。
・歩行、起き上がり、座る動作が困難
ぎっくり腰の急性期は、腰に力が入らず、まっすぐ立って歩くことが難しい状態になります。ベッドや椅子から起き上がるときにも激しい痛みが走り、生活に大きな支障をきたします。
・腰に力が入らず動けなくなる
痛みのあまり腰に「力が入らない感覚」があり、身動きがとれないケースもあります。特に初めてぎっくり腰を経験する方は、この状態に強い不安を感じることが多いです。
・注意が必要な症状
以下の症状がある場合は、単なるぎっくり腰ではなく椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症、圧迫骨折などの可能性があります。
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足にしびれや感覚の異常がある
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足に力が入らない、つまずきやすい
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排尿・排便に異常が出ている(尿漏れ・便秘・失禁など)
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強い痛みが長引き、日ごとに悪化している
このような場合は、早急に整形外科や専門医を受診することが大切です。
4. ぎっくり腰になったときの応急処置
ぎっくり腰を起こしてしまった直後は、「どのように対処するか」が回復の早さに大きく関わります。
基本となるのが RICE処置 です。
・Rest(安静)
まずは動かずに安静にします。最も楽な姿勢を探し、無理に動かさないことが重要です。多くの方は「横向きで膝を軽く曲げる姿勢」が楽に感じることが多いです。
・Ice(冷却)
患部をしっかり冷やしましょう。湿布では冷却効果が不十分なため、氷嚢や保冷剤をタオルで包み、15分ほど冷やします。冷却により血管が収縮し、炎症や内出血を抑えます。
・Compression(圧迫)
腰をテーピングやコルセットで軽く固定することで、動きによる負担を減らします。強すぎる圧迫は血流障害につながるため注意が必要です。
・Elevation(挙上)
腰を心臓より少し高い位置にすることで、血流をコントロールし炎症を抑えやすくなります。クッションなどを腰や脚の下に入れて調整しましょう。

5. ぎっくり腰の治療法
・自然回復との違い
ぎっくり腰は自然に回復することもありますが、その場合でも 再発リスクが高い ことが問題です。
正しい治療を受けることで、再発を防ぎながら早期に社会復帰できるようになります。
・名古屋市昭和区 吹上の「なごみ鍼灸接骨院 吹上院」での治療
当院では、ぎっくり腰の症状に応じて以下のような施術を行います。
① 鍼灸治療
鍼で筋肉の緊張を和らげ、血流を改善し、自然治癒力を高めます。急性の痛みでも早期改善が期待できます。
② マッサージ・手技療法
硬くなった筋肉を優しくほぐし、血流を促進。動作がスムーズになるようサポートします。
③ 超音波治療
深部の筋肉や靭帯に微細な振動を与え、炎症の抑制や回復促進に効果的です。
④ なごみ式筋骨バランス矯正法
ぎっくり腰の再発を防ぐためには、身体の歪みや姿勢の改善が不可欠です。当院独自の「なごみ式筋骨バランス矯正法」により、骨盤・背骨・筋肉のバランスを整え、腰に負担のかからない体づくりを行います。

6. 再発予防のための生活習慣
ぎっくり腰は一度発症すると、その後も繰り返しやすいのが大きな特徴です。
腰は日常のあらゆる動作に関わるため、再発を防ぐための生活習慣改善が非常に重要です。ここでは具体的なポイントを詳しく解説します。
・正しい姿勢を意識する
姿勢の乱れは腰に大きな負担をかけ、ぎっくり腰の再発リスクを高めます。
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立っているとき:耳・肩・股関節・膝・くるぶしが一直線になるように意識する。猫背や反り腰は腰への負担を増加させるため要注意。
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座っているとき:骨盤を立てて腰を背もたれに軽く預ける。背中が丸まった姿勢(猫背)や足を組む姿勢は骨盤の歪みを引き起こします。
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デスクワーク中:パソコン画面は目の高さに近づけ、肘・膝を90度に保つと腰の負担が軽減されます。
・長時間同じ姿勢を避ける
同じ姿勢を長時間続けると、腰の筋肉が硬直して血流が悪化し、再発の原因になります。
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デスクワークでは30〜60分に一度立ち上がり、軽く体を伸ばす
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車の運転中も、2時間に1度は休憩をとり、腰を回すストレッチをする
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スマホの長時間使用はうつむき姿勢になりやすく、腰にも悪影響。意識的に姿勢を正す
このように、こまめに動かす習慣が再発予防につながります。
・腹筋、背筋を鍛えて腰を支える筋肉を強化する
腰は「腹筋」「背筋」「骨盤周囲の筋肉」によって支えられています。筋肉が弱いと腰椎に直接負担がかかり、再発のリスクが高まります。
おすすめのトレーニング例:
-
ドローイン(腹横筋トレーニング)
仰向けで膝を立て、お腹をへこませるように息を吐き、数秒キープ。腰に負担なく腹筋を鍛えられます。 -
プランク(体幹強化)
うつ伏せで肘とつま先を床につき、体を一直線に保つ。腰を反らさず、10〜20秒から始めましょう。 -
ヒップリフト(お尻・背筋強化)
仰向けで膝を立て、骨盤を持ち上げて背中を浮かせる。お尻と太もも裏の筋肉を鍛え、骨盤の安定に役立ちます。
筋トレは「無理をしない・痛みのない範囲」で行うことがポイントです。
・冷えを防ぎ、血流を保つ
腰や下半身が冷えると筋肉が硬直し、再発しやすくなります。
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冷房の効いた部屋ではブランケットや腹巻きを使用
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入浴で体を温め、血流を促進
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冬場は腰を冷やさないように重ね着やカイロを活用
冷え対策は特に女性やデスクワーク中心の方に重要です。
・睡眠環境を整え、腰に負担をかけない
睡眠中の姿勢も腰の回復や再発予防に大きな影響を与えます。
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マットレス:柔らかすぎると腰が沈み、硬すぎると体が浮いて腰に負担がかかります。体圧を分散する「中程度の硬さ」の寝具が理想。
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枕の高さ:高すぎると首・背中が緊張し、腰への負担が増えます。自然な首のカーブを保てる高さを選びましょう。
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寝姿勢:仰向けでは膝の下にクッションを置く、横向きでは膝の間にクッションを挟むと腰への負担を軽減できます。
良質な睡眠は筋肉や靭帯の修復を助け、再発予防に直結します。
ぎっくり腰は一度治っても、再発リスクが非常に高い症状です。しかし、姿勢・ストレッチ・筋トレ・冷え対策・睡眠環境といった生活習慣を整えることで、腰にかかる負担を大幅に減らすことができます。
「名古屋市昭和区 吹上のなごみ鍼灸接骨院 吹上院」では、施術だけでなく再発予防のための生活指導も行っています。ご自宅でのセルフケアと合わせて実践することで、ぎっくり腰を繰り返さない健康な体を手に入れましょう。

7. まとめ
ぎっくり腰は突然襲う強烈な痛みで、日常生活に大きな支障をきたします。しかし、適切な応急処置と治療、そして再発予防のケアを行うことで、早期回復と再発防止が可能です。
名古屋市昭和区吹上駅近くの「なごみ鍼灸接骨院 吹上院」では、ぎっくり腰の痛みを根本から改善し、再発しにくい身体づくりをサポートしています。
ぎっくり腰でお困りの方は、ぜひ当院までご相談ください。
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