肩こりと頭痛の関係を解説!!|守山区のなごみ針灸整骨院 小幡院
目次
2025/06/11
こんにちは!
名古屋市守山区小幡のなごみ針灸整骨院小幡院です。
本日は「肩こりと頭痛」の関係についてお話し致します。
現代社会において、多くの人々が肩こりや頭痛に悩まされています。特にデスクワークやスマートフォンの使用が増加する中で、「肩が凝ると頭も痛くなる」という経験をしたことがある方も少なくないでしょう。
この症状の背景には、筋肉や神経、血管などの複雑な相互作用が存在しています。本稿では、肩こりと頭痛がどのように関連しているのか、医学的・生理学的観点から詳しく解説していきます。
肩こりとは何か?
肩こりの定義
肩こりとは、主に首から肩甲骨周辺にかけての筋肉(特に僧帽筋・肩甲挙筋など)が緊張・硬直することで、重だるさや痛み、しびれ、可動域の制限などを感じる状態です。
多くの場合、筋肉疲労や血行不良が背景にあり、日常的な姿勢の悪さ、運動不足、精神的ストレス、眼精疲労などが原因となります。
関連筋肉の解剖
以下の筋肉が肩こりと強く関係しています:
僧帽筋(そうぼうきん):首・肩・背中にまたがる大きな筋肉。肩をすくめたり、頭を支えたりする役割。
肩甲挙筋(けんこうきょきん):首の側面から肩甲骨の上部に付着し、肩を持ち上げる筋肉。
頭板状筋・頸板状筋:後頭部から首にかけての筋肉。頭部の安定性に関与。
胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん):首を左右に回したり、前屈したりする筋肉。緊張すると首の動きが制限される。
頭痛の種類と肩こりとの関係

頭痛にはさまざまな種類がありますが、肩こりとの関連が深いのは以下の2種類です。
1. 筋緊張性頭痛(Tension-Type Headache)
特徴
両側性の締め付けるような痛み。
「ズーン」「ギューッ」といった圧迫感を伴う。
頭全体、または後頭部から首にかけての重苦しい感覚。
吐き気や視覚異常は基本的にない。
原因
筋緊張性頭痛は、肩や首の筋肉が過度に緊張し、周囲の血管や神経を圧迫することで発生します。緊張によって頭部への血流が悪くなり、酸素不足や老廃物の蓄積が痛みを引き起こします。
また、筋肉の緊張は脳に送られる痛みの信号を過敏にさせ、慢性化する場合もあります。
影響を受ける神経
後頭神経(大後頭神経・小後頭神経):後頭部から頭頂部に分布する神経。肩こりによる筋肉の圧迫でこの神経が刺激され、頭痛を誘発します。
副神経:僧帽筋を支配する神経で、肩こりの要因となる筋肉に直接関係。
2. 頚性頭痛(Cervicogenic Headache)
特徴
頸椎やその周囲の筋肉・関節が原因。
頭の片側に痛みが生じることが多く、首の動きによって痛みが増す。
眼の奥が痛む、頭の後ろから前にかけて痛む、などの症状。
原因
頚椎(首の骨)や周辺の筋・靭帯・椎間関節の障害が引き金となる。姿勢の悪さやストレートネック(スマホ首)も関与。
肩こりから頭痛が起こるメカニズム
肩こりは単なる筋肉の疲労や不快感にとどまらず、深刻な頭痛の引き金になることがあります。以下では、「筋肉の緊張と血流障害」「神経の圧迫と過敏化」「自律神経の乱れ」という3つの主要なメカニズムに分けて、医学的観点から詳細に解説いたします。
1. 筋肉の緊張と血流障害 ~慢性酸欠と老廃物が痛みを引き起こす~
どんなことが起こっているのか?
肩や首の筋肉が緊張状態になると、筋肉の中に走る細い毛細血管が物理的に圧迫され、血液の循環が悪化します。これはいわば「筋肉の中の渋滞」のような状態。筋肉細胞に酸素が十分に届かなくなり(=局所的な酸欠状態)、老廃物の代謝が正常に行えなくなってしまいます。
何が痛みを引き起こすのか?
このとき、筋肉内に以下のような「発痛物質(痛みを引き起こす化学物質)」が蓄積します:
乳酸:筋肉が疲労すると発生。筋肉のpH(酸性度)を変化させ、痛みを感じさせる。
ブラジキニン:炎症反応や血管拡張を引き起こす物質。痛覚神経を直接刺激します。
プロスタグランジン:炎症や痛みのメディエーター(伝達役)として作用。
これらの物質が筋肉内にある「ポリモーダル受容器(痛覚受容体)」を刺激することで、脳が「痛み」として信号を受け取るのです。
結果として起こる症状
頭全体の重だるさ
後頭部や首の根元にズキズキ・ズーンとした痛み
押すと痛い(圧痛)ポイントの出現
こうした症状は「筋緊張性頭痛」や「頚性頭痛」の主要な特徴であり、肩こりから来る典型的な頭痛のパターンです。
2. 神経の圧迫と過敏化 ~「痛みの感度」が上がってしまう状態とは~
圧迫される神経とは?
肩や首の筋肉が緊張すると、そのすぐ近くを通っている感覚神経が圧迫されます。特に影響を受けやすいのが以下の神経です:
大後頭神経(greater occipital nerve):第2頚神経から出て後頭部を支配。後頭部〜頭頂部の痛みに関与。
小後頭神経:耳の後ろから側頭部に向かう感覚神経。
副神経(accessory nerve):僧帽筋を支配。筋肉の緊張を強める悪循環に関与。
これらの神経が筋肉や筋膜の硬化によって圧迫されると、痛みの信号が必要以上に脳に送られ、次第に痛みの感覚が「過敏化」していきます。
中枢性感作(central sensitization)
慢性的な刺激が続くと、脳や脊髄の痛覚処理が「過剰」な反応を示すようになります。これを中枢性感作といい、以下のような症状が現れます:
軽い刺激(例:首を動かす、押す)でも強く痛みを感じる
天候やストレスなど、本来痛みと関係のない要因でも頭痛が誘発される
複数の部位が同時に痛むようになる(肩・首・後頭部・こめかみなど)
これが進行すると、慢性頭痛へと移行し、治療にも時間がかかることが多くなります。
3. 自律神経の乱れ ~ストレス・疲労がもたらす「脳の酸欠」状態~
自律神経とは?
自律神経は、私たちの意思とは無関係に体のさまざまな機能を調整している神経系です。主に:
交感神経:緊張・活動状態(アクセル)
副交感神経:リラックス・回復状態(ブレーキ)
この2つの神経がバランスをとることで、心拍、血圧、体温、消化、血流などが調整されています。
肩こりによって自律神経が乱れる理由
肩こりが慢性化すると、筋肉の緊張が常に交感神経を刺激します。すると次のような反応が起こります:
交感神経が優位になり続ける
全身の血管が収縮
脳や筋肉への血流が低下
酸素不足 → 頭痛の誘発
疲れが取れず、常にストレスを感じる
この悪循環は、まるで「常に緊張しっぱなしの状態」が体に強制されているようなものです。これにより、肩こり→頭痛→ストレス→さらに肩こり……というループに陥ってしまいます。
副交感神経を回復させるために必要なこと

深呼吸や腹式呼吸:副交感神経を活性化させ、筋肉の緊張をゆるめます。
鍼灸や整体:身体のバランスを整え、自律神経の調整を助けます。
温熱療法:温めることで血管を拡張し、リラックスを促します。
適度な睡眠と休養:自律神経の回復に不可欠です。
まとめ:肩こり頭痛のメカニズムを知ることで、対策も明確に!
肩こりからくる頭痛は、単に「肩が凝っているから頭も痛い」という単純な構造ではなく、筋肉・神経・血管・自律神経といった複数のシステムが相互に影響し合って起こっています。
そのため、以下の3点を意識したアプローチが重要です:
筋肉の緊張をほぐす(手技療法・鍼灸・ストレッチ)
神経の圧迫を防ぎ、感受性を下げる(トリガーポイント療法・姿勢矯正)
自律神経のバランスを整える(生活習慣改善・リラクゼーション)
これらを継続的に実践することで、つらい肩こり頭痛の悪循環から脱出し、再発の予防にもつながります。
スマホ・PC時代の新たなリスク:ストレートネックと肩こり頭痛

長時間のスマートフォンやパソコン作業によって、頭が前に突き出した姿勢が癖づいてしまう「ストレートネック(スマホ首)」は、肩こりと頭痛の新たな原因となっています。
ストレートネックの影響
頭の重さが首の筋肉に直接かかる(通常の2〜3倍の負荷)
頚椎の湾曲が減少し、クッション機能が失われる
神経根の圧迫や椎間関節の炎症を引き起こす
結果として、頸椎性の頭痛や、慢性肩こりに悩まされることが多くなります。
当院でのアプローチ
名古屋市守山区小幡のなごみ針灸整骨院 小幡院では、以下のような総合的なアプローチを採用しています。

1. 鍼灸治療
目的:筋肉の緊張を緩め、血流を改善し、神経の興奮を抑える。
対象のツボ例:
風池(ふうち):後頭部のコリや頭痛に有効
肩井(けんせい):肩のこり、重さを緩和
天柱(てんちゅう):首こりと関連する頭痛に効果的
2. 手技療法(整体・マッサージ)
筋肉のこわばりをほぐし、姿勢の改善を図ります。
トリガーポイント療法で深部の筋肉にもアプローチ。
3. 姿勢指導・運動療法
デスクワーク時の姿勢アドバイス
肩甲骨周辺のストレッチや体操の提案
日常生活でのスマホ・PCの使い方の見直し
まとめ:肩こり頭痛は「警告サイン」
肩こりと頭痛は、単なる疲労のサインではなく、「体のバランスが崩れている」という警告信号です。慢性化する前に、適切な施術を受け、根本からの改善を目指しましょう。
名古屋市守山区小幡の「なごみ針灸整骨院 小幡院」では、肩こりや頭痛に悩む多くの患者様に対して、丁寧な問診と確かな技術でサポートしています。つらい症状でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。
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ブログ監修者: 瀬上正幸
コメント: 小幡院からの情報と交通事故関連のブログを監修していきます!交通事故にあってしまったら「なごみグループ」にご相談ください。
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