足底筋膜炎とは?|名古屋市昭和区御器所の接骨院
目次
2025/06/30
名古屋市昭和区御器所駅近くにありますなごみ鍼灸接骨院御器所院です。こんにちは!
朝起きて最初の一歩が痛い、歩き出しにかかとがズキッとする……そんな経験はありませんか?
それは「足底筋膜炎(そくていきんまくえん)」の可能性があります。
足底筋膜炎は、ランナーや立ち仕事の多い人、高齢者に多くみられる足の障害です。放置しておくと慢性化し、日常生活に支障をきたすことも少なくありません。
今回は足底筋膜炎(踵や足の裏の痛み)とは何かについて、名古屋市昭和区・御器所にありますなごみ鍼灸接骨院御器所院の高野が解説していきます。
1. 足底筋膜炎とは?【詳細解説】
足底筋膜炎(そくていきんまくえん)は、足底筋膜(plantar fascia)と呼ばれる足の裏の腱様組織に炎症や微細損傷が起こり、痛みを引き起こす疾患です。
医学的には「足底腱膜炎(そくていけんまくえん)」とも呼ばれ、整形外科領域では足底部痛(plantar heel pain)の代表的な原因のひとつとされています。

▶ 足底筋膜とは何か?
足底筋膜は、以下のような特徴を持つ非常に重要な組織です:
| 特徴 |
内容 |
| 構造 |
繊維性の結合組織(コラーゲン豊富な腱様組織) |
| 起始部 |
踵骨(しょうこつ/かかとの骨)の内側突起(踵骨結節) |
| 停止部 |
中足骨(足の指の付け根)の関節付近まで扇状に広がる |
| 長さ |
約10〜12cm |
| 厚み |
通常約2〜4mm(炎症時には5mm以上に肥厚) |
この足底筋膜は、足の裏のアーチ(特に内側縦アーチ)を支える「天然のサスペンション」とも言われています。
▶ 足底筋膜の役割を深掘り
足底筋膜は、以下のように多くの重要な機能を担っています。
1. 足のアーチの維持
足には3つのアーチがあります:
-
内側縦アーチ(親指側のアーチ)
-
外側縦アーチ(小指側のアーチ)
-
横アーチ(中足骨の並びによる横のアーチ)
このうち、足底筋膜は主に内側縦アーチの維持に関与しています。内側縦アーチが潰れてしまうと、扁平足などの異常が生じ、さまざまな足のトラブルにつながります。
2. 衝撃吸収と推進力の補助
歩行やランニングの際、足底筋膜は「テンションバンド」のように働きます。着地時に足のアーチが一時的に沈み込みますが、筋膜が伸びることでエネルギーを蓄え、その後の蹴り出しでそのエネルギーを放出する「反発力」の源になります。これは「ウィンドラス機構(Windlass Mechanism)」と呼ばれる重要な生体力学的システムです。
▶ 足底筋膜炎(踵や足の裏の痛み)が起こるメカニズム(病態生理)
足底筋膜は歩行や運動によって繰り返し引っ張られます。その力が慢性的に続くと、以下のような過程を経て炎症が起こります。
-
筋膜が過伸展される(特につま先を反らす動作)
-
微細な損傷が蓄積する
-
血流が乏しい部位で回復が遅れる
-
結果として慢性的な炎症に発展
つまり、これは一種の使いすぎ(オーバーユース)症候群にあたります。

▶ 足底筋膜炎(踵や足の裏の痛み)の好発部位とは?
足底筋膜炎は、筋膜の付着部である踵骨の内側結節部(かかとの前内側)**に最も痛みが出やすいです。
✔ 痛みの出る典型的な部位
-
かかとの少し前(内側)
-
指を反らしたときに突っ張りを感じる場所
-
押すと鋭い痛みが走る点(圧痛点)
✔ 好発理由
この部分は「牽引力」が集中しやすく、また血流があまり良くないため回復力が弱く、炎症が慢性化しやすいという特性があります。
✔ 踵骨棘(しょうこつきょく)
X線検査でこの部位に「トゲ」のような骨の突出(踵骨棘:ヒールスパー)が見つかることがあります。ただしこれは痛みの原因とは限らず、「無症状の人にも見られる」ため、診断には慎重な評価が必要です。
▶ 足底筋膜炎の分類(進行度)
足底筋膜炎は次のように急性期と慢性期に分類され、それぞれ症状や治療が異なります。
| 時期 |
特徴 |
主な症状 |
| 急性期 |
発症初期の炎症状態 |
圧痛、熱感、歩行困難 |
| 慢性期 |
炎症が続き筋膜が硬く肥厚 |
朝の一歩目の痛み、長時間立位で悪化 |
▶ 関連疾患・鑑別診断
足底筋膜炎に似た症状を起こす他の疾患もあります。
まとめ|足底筋膜炎の基礎をおさえよう
-
足底筋膜炎は足底にある腱膜の慢性炎症であり、かかとの前内側に痛みが出るのが典型的
-
足底筋膜は足のアーチ維持や衝撃吸収に重要な役割を果たす
-
使いすぎ、アーチ構造の異常、靴の不適合などが発症の背景にある
-
進行すると日常生活にも支障を来すが、早期治療で多くは回復が見込める
2. 主な症状【詳細解説】
足底筋膜炎の症状は、時間帯や活動量に応じて変化するのが特徴的です。多くの患者は、「朝の一歩目が特に痛い」「動くと少し楽になる」「でも動きすぎるとまた痛くなる」といった波のある痛みを訴えます。
ここでは、症状の出方とその理由を1つずつ丁寧に解説していきます。
▶ 症状①:朝起きて最初の一歩が非常に痛い
これは足底筋膜炎の最も特徴的な症状の一つです。
■ なぜ朝一番が痛いのか?
夜間の睡眠中、足底筋膜は縮こまった状態で固定されます。寝ている間は足を動かさないため、筋膜が硬くなり、血流も低下します。
その状態から急に立ち上がって体重がかかると、硬くなった筋膜が一気に伸ばされ、急激な引っ張りが炎症部位を刺激するため、鋭い痛みが発生します。
この痛みは「スターティングペイン(starting pain)」とも呼ばれます。
▶ 症状②:歩き出すと痛みが和らぐが、長時間歩いた後にまた痛くなる
■ 最初は楽になる理由
動き出すことで筋膜が徐々に温まり、柔軟性が回復するため、痛みが軽減していきます。いわば「ウォーミングアップ効果」です。
■ でもなぜまた痛くなる?
長時間歩くことで再び筋膜に微細な損傷が蓄積し、筋膜が疲弊します。そのため、後半になってくると鈍い痛みやジワジワとした不快感が戻ってくるのです。
▶ 症状③:かかとを押すと痛い(圧痛)
患部(特にかかとの内側前方、踵骨結節)を指で押すと強い痛みが出るのも典型的な所見です。
■ 医師の診察でも重要なポイント
この圧痛点の存在は、足底筋膜炎を診断する上で非常に重要で、診察時には「かかとに対する直接圧」で痛みが誘発されるかが確認されます。

▶ 症状④:長時間立った後にジワジワと痛む
足底筋膜は立っているだけでも常に伸張されているため、長時間の立ちっぱなし作業や買い物などの後には痛みが出やすくなります。
■ 疲労性の痛みの特徴
▶ 症状⑤:片足または両足に痛みが出る
足底筋膜炎は通常片足に発症するケースが多いですが、両足に発症することもあります(約30〜40%)。
■ 両足に出る主な背景
-
体重過多(両足に均等に過剰な負担がかかる)
-
長時間の立ち仕事(左右同じように使われる)
-
不適切な靴や地面の硬さの影響
-
先天的にアーチ構造が弱い
片足だけに症状がある場合、反対側の足に負担が移り、時間の経過とともに両側性の足底筋膜炎に発展することもあるため注意が必要です。
▶ 痛みのパターンと進行
足底筋膜炎の痛みには一定のパターン(サイクル)があります:
【痛みの典型的な流れ】
-
朝一番:激痛(スターティングペイン)
-
午前中〜日中:痛みは和らぐ(動くほど楽)
-
夕方〜夜:ジワジワと痛みが戻る(使用後の痛み)
-
休んでいると落ち着くが、再び歩くと痛む
このように、「動き始めの痛み → 一時的な軽減 → 過使用で悪化」というサイクルが繰り返されるのが、足底筋膜炎の大きな特徴です。
▶ 痛みの性質
痛みの種類や感じ方には個人差がありますが、以下のような形で訴える人が多いです:
| 痛みの種類 |
表現されやすい感覚 |
| 鋭い痛み |
「針で刺されるよう」「ズキッとする」 |
| 鈍い痛み |
「重だるい」「引っ張られるような感覚」 |
| 焼けるような痛み |
「じんじん」「ピリピリ」「火照る」 |
▶ 足底以外に感じる関連痛(放散痛)
痛みがひどくなると、以下のような部位にも関連痛が出ることがあります:
▶ 痛みの慢性化に注意
初期は軽い違和感や朝の痛みだけでも、放っておくと慢性炎症や筋膜の瘢痕化(固くなること)が進行し、治療に時間がかかるようになります。
慢性期になると、
-
筋膜が硬く厚くなる(MRIやエコーで確認される)
-
痛みが常に続くようになる
-
歩き方にクセがつき、他部位に負担がかかる
といった悪循環に陥ります。
まとめ|足底筋膜炎の症状の特徴とは?
✅ 朝起きた直後の「一歩目」の痛みが最も強い
✅ 動いているうちに一時的に楽になるが、使いすぎで再悪化
✅ 長時間の立ち仕事や歩行後にも痛みが出る
✅ 圧痛点(特にかかとの内側)あり
✅ 片足だけでなく両足に出ることもある
✅ 放置すると慢性化し、治療期間が延びる
3. なごみ鍼灸接骨院 御器所院での治療アプローチ
1. 問診・動作評価と根本原因の把握
2. 筋骨バランス矯正(整体)

3. 鍼灸または治療機器を活用
4. 筋膜リリース(深部アプローチ)
5. セルフケア・運動指導

なごみ鍼灸接骨院 御器所院では、単なる痛みの緩和だけでなく、「体の連動性や姿勢のバランス」を見直し、全身を調整することで根本改善を目指す治療を行います。
痛みが再発しにくい身体づくりやセルフケア指導にも力を入れており、トレーニングや歩き方の指導も行います。
もし施術内容や料金、具体的な予約の流れなどさらに詳しく知りたい場合も、お気軽にお知らせください。
足底筋膜炎(踵や足の裏の痛み)ついてお悩みがある方は名古屋市昭和区御器所駅近くにあります
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ブログ監修者: 川口哲平
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