足底筋膜炎とフットケア-踵や足裏痛みを改善|千種区池下の接骨院・整骨院

2025/06/30

〜足の健康を守るためにできること〜

こんにちは。名古屋市千種区池下にあるなごみ鍼灸接骨院・池下院です。
近年、「踵（かかと）や足の裏の痛みがなかなか取れない」「朝、起きて一歩目を踏み出すとズキッとした痛みがある」といった症状で来院される患者さんが増えております。特に立ち仕事の方やスポーツをされる方、中高年層に多く見られる足底筋膜炎（そくていきんまくえん）は、放置すると生活の質を大きく低下させる厄介な疾患です。

本記事では、足底筋膜炎の発症メカニズム、症状の特徴、治療方法、そして再発を防ぐためのセルフケアである「フットケア」の重要性について、当院の専門的な視点からわかりやすく解説します。名古屋市千種区池下周辺で足の痛みでお悩みの方はぜひ参考にしてください。

◆ 足底筋膜とは？──体を支える縁の下の力持ち

まず、「足底筋膜」とは何かを理解することが、症状の改善に向けての第一歩です。足底筋膜とは、足の裏、かかとから足指の付け根までをつなぐ、厚くて丈夫な膜状の結合組織のこと。足の土踏まずのアーチを支え、歩く・走るといった動作で地面から受ける衝撃を和らげるクッションの役割を持っています。

足底筋膜は、体重を支えるだけでなく、足の骨格の安定性を高める重要な構造で、歩行や立位のバランスを保つために不可欠です。日々の歩行や運動の中で体重の何倍もの負荷がかかるため、強いストレスがかかりやすい場所でもあります。

◆ 足底筋膜炎とは？特徴的な症状と経過

足底筋膜炎は、この足底筋膜が繰り返しの過負荷や使い過ぎによって炎症や微細な断裂が生じる状態です。炎症が慢性化すると、足の裏やかかとに持続的な痛みや違和感が生まれ、日常生活に支障をきたします。

【主な症状】

朝、ベッドから降りて最初の一歩を踏み出した時に、かかとや足裏に強い鋭い痛みを感じる
長時間の立ち仕事や歩行後、かかとや土踏まずあたりが重だるく鈍く痛む
足を休ませていると痛みは和らぐが、動き始めるとまた痛みが再発する
足裏の特にかかと寄りを押すとピンポイントで痛みが出る
症状が悪化すると、歩行が困難になることもあり、痛みのために歩く姿勢や歩幅が不自然になることもある

これらの症状は、多くの場合左右どちらかの足に強く現れますが、両足に同時に症状が出るケースもあります。症状が長引くと、痛みをかばうために体のバランスが崩れ、腰や膝、股関節にまで負担がかかることもあります。

◆ 足底筋膜炎の原因とは？負担がかかる理由を詳しく解説

足底筋膜炎は単なる足の痛みではなく、身体全体の使い方や生活習慣に起因することが多いです。主な原因は以下の通りです。

長時間の立ち仕事や歩行
美容師、看護師、販売員、工場勤務など、長時間立ちっぱなしで働く職業の方は足に大きな負担がかかります。ずっと同じ姿勢で体重を支えることで、足底筋膜にストレスが蓄積されやすくなります。
運動の過剰・不適切な負荷
ジョギング、テニス、サッカーなど激しい運動を続けることで、足底筋膜に繰り返し衝撃が加わり、疲労や損傷を起こします。特に急に運動量を増やした場合や、ウォームアップ不足もリスクになります。
靴の選び方・履き方
サイズの合わない靴や底の硬い靴を履き続けると、足にかかる負荷が増えます。特にヒールの高い靴やフラットすぎる靴は、足底筋膜にとって負担が大きいです。
足の形状の問題（偏平足・ハイアーチ）
土踏まずの高さが極端に低い偏平足や高いハイアーチは、足底筋膜へのストレスが不均等になり、炎症を起こしやすくなります。
加齢による筋力低下・柔軟性の減少
年齢とともに筋肉や腱の弾力性が低下し、足底筋膜を支える力が弱くなるため、損傷を受けやすくなります。
急激な体重増加・肥満
体重増加は足への負担を大きくし、足底筋膜にかかる圧力が増します。
足の不調（巻き爪、指の変形など）
足の指がうまく機能しないと歩行時の体重配分が崩れ、足底筋膜に異常な負荷がかかることがあります。