足底筋膜炎の原因は?なに?|名古屋市昭和区御器所の接骨院
目次
2025/07/01
名古屋市昭和区御器所にありますなごみ鍼灸接骨院御器所院です。こんにちは!
歩いているときに足裏がズキッと痛んだりするのが続いていませんか?もしかしたらそれは足底筋膜炎かもしれません!
足底筋膜炎(踵や足の裏の痛み)は、かかとから足指の付け根にかけて伸びる足底筋膜に微細な炎症や断裂が起こり、痛みを引き起こす疾患です。決して珍しいものではなく、多くの人が一度は経験する「かかと(足裏)痛」の代表格ですが、放置しておくと長引くことも珍しくありません。
今回は足底筋膜炎になる原因について、名古屋市昭和区御器所駅近くにありますなごみ鍼灸接骨院御器所院の高野がお話します。
1. 足底筋膜炎のしくみ ―「なぜ痛くなるのか?」を深く理解する
🔹 足底筋膜とは?
足底筋膜は、足裏の踵(かかと)の骨=踵骨(しょうこつ)から、足指の付け根(中足骨頭)までをつなぐ、強靭な腱状組織です。
● 解剖学的な特徴:
- 厚さ:約2〜4mm(個人差あり)
- 構成:コラーゲン線維を主とする腱様組織
- 形状:扇状に広がる構造
- 位置関係:皮膚のすぐ下に位置し、足の縦アーチの真下を走る
● 主な機能:
- 足のアーチ(縦アーチ)を支える“天然のスプリング”
- 歩行・ランニング中の衝撃吸収と反発
- バランス維持や踏ん張り動作の安定化

🔹 足底筋膜炎(踵や足の裏の痛み)とは何か?
足底筋膜炎(Plantar Fasciitis)は、文字通りこの足底筋膜に「炎症」が起こる状態を指します。
特に足底筋膜が踵骨に付着する部分(起始部)に、負荷が繰り返し加わることで微小損傷が発生し、痛み・腫れ・硬さといった症状を引き起こします。
🧨 病態の流れ(従来の理解):
- 歩行や走行時の反復動作により足底筋膜が引き伸ばされる
- 特に起始部に牽引力が集中し、小さな断裂や炎症が生じる
- それが慢性化し、朝の一歩や長時間立った後に強い痛みとして現れる
🔎 「炎症」ではなく「変性」?新しい視点:Fasciosis(ファシオーシス)
近年では、足底筋膜炎を単なる「炎症」ととらえるのではなく、「腱や靱帯の慢性的な構造変化」=変性(degeneration)とみなす専門家が増えてきました。
🔍 変性の特徴:
- コラーゲン繊維の断裂や歪み
- 血流不足(虚血)による治癒不全
- 細胞レベルでの線維芽細胞の異常変化
- 炎症性細胞が少ない(=炎症反応が目立たない)
これらは、腱症(Tendinosis)や腱障害(Tendinopathy)に近い性質をもち、「fasciosis(ファシオーシス)」という名称で分類されることがあります。
🧬 この理解が変える治療戦略:
- ステロイド注射や消炎鎮痛剤だけでなく、
- 組織を修復・再生させる衝撃波療法(ESWT)やPRP療法(自己血小板注射)など、
- 構造修復にフォーカスした治療が注目されています。
🔹 なぜ踵の前(起始部)が痛くなるのか?
足底筋膜は歩行や走行の際に伸び縮みするため、特に踵骨に付く起始部には牽引力と圧縮力が集中します。
例:
- 歩くたびに「踵が床に接地 → 足底筋膜が急激に引き伸ばされる」
- その繰り返しにより、繊維が摩耗・損傷しやすくなる
また、アーチが崩れている(扁平足・ハイアーチ)、ふくらはぎが硬い、長時間の立位や過体重などがあると、起始部により強いストレスがかかりやすくなります。

⚠️ 骨棘(こつきょく)とは何か?
足底筋膜炎が慢性化すると、レントゲンで「骨棘(Heel Spur)」と呼ばれる骨のトゲのような突起が見られることがあります。
- 骨棘は結果であり、必ずしも痛みの原因ではない
- 骨の表面が、繰り返す牽引刺激により骨化反応を起こして形成される
- 骨棘があるから痛いわけではなく、筋膜の構造変性こそが主因

2. 原因カテゴリー①:使いすぎ(オーバーユース)
足底筋膜炎の最も一般的な発症原因は、「足底筋膜に繰り返しストレスがかかる」ことです。これは“過負荷”や“使いすぎ”と呼ばれる状態で、筋膜に必要以上の負担が続いた結果、炎症や変性が起こります。
🏃 ランニング・ジャンプ系スポーツ(高衝撃活動)
💡 特徴:
- ランニングやジャンプでは着地時に体重の2~4倍の力が足底に加わる。
- この衝撃が足底筋膜を瞬間的に強く伸ばす。
- 特にアスファルトやコートなど硬い地面では、そのダメージが増幅されやすい。
🧠 なぜ足底筋膜に負担が集中するのか?
- 人の足は、「衝撃吸収」→「蹴り出し」という2つの役割を同時にこなしています。
- ランニング中は、片足着地の繰り返し。
- 毎ステップごとに「足底筋膜が伸ばされ→急に縮まる」動作が何千回も行われます。
🎯 リスクが高い競技:
- マラソン・ジョギング
- バスケットボール
- サッカー・フットサル
- テニス・バドミントン
- 剣道・ダンス
⚠ 特に注意が必要な場面:
- 急に運動を始めた(準備不足)
- 距離や練習量を急増した
- 足のストレッチを怠っている
- 靴のクッション性が悪い
🧍♂️ 長時間の立ち仕事
💡 なぜ立ち仕事がリスクになるのか?
- 静的な立ち姿勢でも、足底筋膜には常に“牽引”がかかっている。
- 特に硬い床材(コンクリート・タイルなど)では、衝撃の逃げ場がなく、筋膜が疲労しやすい。
- 足をあまり動かさないこと自体が、血流や筋膜の栄養供給を妨げる要因となる。
🎯 こんな人は要注意:
- 小売業・飲食業などの立ち仕事従事者
- 調理師・教師・介護士・美容師
- 長時間、狭いスペースで動き回れない業務
📌 プラスされると危険な要素:
😴 運動不足(意外な盲点)
「運動しすぎ」が悪いと思われがちですが、「しなさすぎ」も問題です。
💡 どんなメカニズムで発症するのか?
- 運動不足で筋力が低下すると、足裏のアーチ構造を支える筋肉(後脛骨筋・腓骨筋・短趾屈筋など)が弱くなる。
- 結果的に、足底筋膜が代償的に頑張ることになり、常に引き延ばされる状態になる。
📉 柔軟性の低下によるリスク:
- ストレッチ不足=筋膜が硬く、衝撃を吸収できない
- 関節の可動域低下→不自然な歩き方になり、足裏に偏った負荷がかかる
3. 原因カテゴリー②:構造的な問題
🦶 足のアーチ異常(扁平足・ハイアーチ)
足底筋膜は、足の「縦アーチ」を下から支えるように走っています。つまり、アーチの構造に異常があると、足底筋膜にかかる負担が通常よりも増大します。
👣 扁平足(アーチが低すぎる)
- 土踏まずが潰れたような足
- 歩くたびに筋膜が過剰に伸びる
- 地面からの衝撃をうまく分散できず、筋膜にダイレクトに負担がかかる
🦶 ハイアーチ(アーチが高すぎる)
- 足底が常に「つっぱっている」状態
- アーチが高い分、外部からの圧力を吸収しにくい
- 土踏まずにかかる力を分散できず、一点集中して損傷を招く
📌 アーチ異常は先天性だけじゃない!
- 運動不足
- 加齢
- 靴の影響(ヒール・クッション不足)
- 過体重による土踏まずの“へたり” などで、後天的にも起こりえます。
🦵 ふくらはぎ&アキレス腱の硬さ
足底筋膜とアキレス腱・ふくらはぎの筋肉(腓腹筋・ヒラメ筋)は、連動して働いています。
💡 どう影響するのか?
- アキレス腱やふくらはぎが硬くなると、歩行時に踵が持ち上がりにくくなり、足底筋膜が過剰に伸びる。
- 膝や足首の動きが不自然になり、土踏まず周辺にストレスが集中。
🧠 関連する身体の特徴:
- 長距離移動後にふくらはぎがパンパンになる
- 前屈で地面に指が届かない
- 足の後ろ側が常に張っている感覚がある
4. 原因カテゴリ③:生活習慣・外的要因
肥満・体重増加
体重増加は最大の危険因子。衝撃と牽引力がともに増加するので発症率UP 。
不適切な靴
クッション性のない硬い靴、旧式靴底、ヒールなどはリスク因子。靴底摩耗も見逃せません 。
硬い地面と頻繁な上り坂
アスファルト・コンクリート舗装は筋膜負担を増やしやすく、高頻度では靴のサポートだけでは不十分。
加齢・ホルモン・性差
40〜60代の女性で多く、加齢で弾性・筋力が衰えて痛みやすくなります 。
ホルモン(女性)
女性ホルモンの影響で組織修復力が変化し、改善期間が長引く傾向も 。
5. 原因を知ればできること:予防と対策
適切なトレーニング計画
「急増練習量×硬路面」は避け、段階的に負荷を増やすことが重要 。
ストレッチ&筋力トレーニング
ふくらはぎ・アキレス腱を重点的に柔軟性アップ。アーチ筋群の筋トレも有効。
適切なフットウェア
履き替えやすくクッションとアーチサポートのある靴を選ぶ。摩耗した靴は定期的に交換 。
体重管理
BMIを健康的に保つことは、足への根本的な負担軽減に直結します 。
生活習慣の見直し
硬い地面はクッションマットで対応。立ちっぱなしには椅子休憩や足踏み台を活用 。
6.なごみ鍼灸接骨院 御器所院での足底筋膜炎(踵や足の裏の痛み)治療アプローチ
1. 問診・動作評価と根本原因の把握
- まずは患者さんの痛みの出方や生活習慣を詳しく問診。
- 足底・足首・骨盤・股関節などの連動性や動きのクセをチェックし、なぜ痛みが出ているのか本質へアプローチ 。
2. 筋骨バランス矯正(整体)
- 「骨盤後傾」「足首の硬さ」「アーチの低下」という3点を中心に、ソフトな整体手技で調整します 。
- これにより、足裏にかかる過剰負荷を軽減します。

3. 鍼灸または治療機器を活用
- 鍼灸が苦手な方は、ハイボルテージ治療器や微弱電流治療器で鎮痛・血流促進も対応。
- 鍼灸を受ける場合も、少ない刺激で身体の反応を引き出すスタイルです 。
4. 筋膜リリース(深部アプローチ)
- 足底だけでなく、ふくらはぎや腰部などの筋膜の癒着・硬さに対してリリースし、全身の柔軟性・連動性を回復。
5. セルフケア・運動指導
- 痛み軽減後には、自宅でできるストレッチや筋力トレーニング(例:タオルギャザー)を処方。
- 正しい靴の選び方や日常での動作指導も取り入れて、再発防止を重視しています。

なごみ鍼灸接骨院 御器所院では、単なる痛みの緩和だけでなく、「体の連動性や姿勢のバランス」を見直し、全身を調整することで
根本改善を目指す治療を行います。痛みが再発しにくい身体づくりやセルフケア指導にも力を入れており、トレーニングや歩き方の指導も行います。もし施術内容や料金、具体的な予約の流れなどさらに詳しく知りたい場合も、お気軽にお知らせください。
足底筋膜炎(踵や足の裏の痛み)ついてお悩みがある方は名古屋市昭和区御器所駅近くにありますなごみ整骨院グループのなごみ鍼灸接骨院・御器所院におまかせ下さい!

なごみ整骨院グループのなごみ鍼灸接骨院・御器所院は独自の矯正法をもちいて骨格から症状を改善へと導きます!
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ブログ監修者: 川口哲平
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