足底筋膜炎の治療について詳しく解説！|名古屋市守山区小幡の接骨院

2025/07/02

👣 足底筋膜炎(踵や足の裏の痛み)の治療について

こんにちは！
名古屋市守山区小幡にある「なごみ針灸整骨院小幡院」です。

今回は、多くのランナーや立ち仕事の方などが悩む「足底筋膜炎（そくていきんまくえん）」(踵や足の裏の痛み)について、当院での治療方針やセルフケア方法などを詳しく解説します。

足底筋膜炎(踵や足の裏の痛み)は、放っておくと慢性化しやすく、日常生活にも支障が出やすい痛みです。なごみ鍼灸接骨院では、以下の3つの視点から総合的にアプローチしています。

１．足底筋膜炎とは？

● なぜ痛くなるのか？
足底筋膜炎の発症には、いくつかの明確な要因が絡み合っており、それぞれが単独、または複合的に影響することが多いです。当院の臨床経験からも、以下の要因が非常に高頻度で見られます。

① オーバーユース（使いすぎ）
足底筋膜炎の最も代表的な原因が「使いすぎ（過使用）」です。

ランナーやウォーカーに多く、トレーニング量の急激な増加や、休息を挟まない長時間の運動により、筋膜への繰り返しのストレスが蓄積されます。

立ち仕事の方（調理師、美容師、販売員など）も、長時間にわたり足底に荷重がかかり続けることで、筋膜が疲労し、炎症が起こりやすくなります。

疲労が限界を超えると、筋膜自体が「マイクロトラウマ（微細損傷）」を起こし、炎症や線維の硬化が進行します。これが「朝一歩目での強い痛み」として感じられる典型的なパターンです。

② 足アーチの崩れ（偏平足・ハイアーチ）
足底筋膜は足の縦アーチ（内側の土踏まず）を保持する重要な組織です。そのため、アーチ構造の崩れはダイレクトに筋膜へ負担をかける要因になります。

偏平足（フラットフット）では、アーチが落ちて足底筋膜が常に引き伸ばされた状態になり、炎症を起こしやすくなります。靴底が内側だけ極端にすり減っている方は要注意です。

ハイアーチ（高アーチ）の場合、アーチが高すぎて地面との接地面が極端に少なくなり、一部の箇所に圧が集中しやすくなります。これもまた筋膜への局所的な負担となります。

③ 硬い地面での活動（環境要因）
最近ではコンクリートやアスファルトなどの「硬くて反発性のない床」で長時間活動する人が増えています。こうした環境は、地面からの衝撃（グラウンド・リラクション・フォース）をほぼそのまま足に返してしまい、筋膜に強いテンションをかけることになります。

・通勤・通学路が舗装路

・フローリングやタイル床の職場環境

・屋内でもクッション性の少ない靴やスリッパを使用している

これらも筋膜への負荷を助長するため、足底筋膜炎(踵や足の裏の痛み)のリスクが高まります。

④ 体重過多・筋力低下（体の内的要因）
体重が重ければ重いほど、足底にかかる負担は増します。特に、BMIが25以上（肥満傾向）の方は足底筋膜炎の発症率が高くなるといわれています。

また、加齢や運動不足による足部筋力の低下も要注意です。

・足指をしっかり使えない

・立位時の姿勢が不安定

・足裏やふくらはぎがすぐ疲れる

といった状態の方は、足アーチを支える「足内在筋（そくないざいきん）」や「後脛骨筋」「長趾屈筋」などの働きが弱く、足底筋膜に過剰なストレスがかかりやすいのです。

⑤ 靴の影響（見落とされがちですが重要）
・クッション性のない靴

・サイズが合っていない（大きすぎる・小さすぎる）

・ソールが硬すぎる or 柔らかすぎる

・足アーチを支えないフラットな靴（例：サンダル、スリッパ）

これらの靴は、足底筋膜の自然な伸び縮みを妨げることが多く、かえってトラブルの温床になります。とくに、履き潰したスニーカーや革靴は要注意です。

⑥ 急激な運動再開・準備不足
・久しぶりのジョギングで張り切ってしまった

・ストレッチやウォームアップなしで急に運動を始めた

・学校の体育やイベントで普段より激しい動きをした

このように、体が準備できていない状態で急に負荷をかけると、筋膜がその衝撃に耐えられず炎症が生じるケースがよくあります。特に40代以上の方では、こうした「準備不足のオーバーユース」が大きなリスクになります。

✅ まとめ：リスク因子は「環境 × 姿勢 × 筋力 × 習慣」
足底筋膜炎(踵や足の裏の痛み)は、ただの「使いすぎ」ではなく、生活環境・身体構造・運動習慣・加齢変化など複数の要因が複雑に絡み合って発症します。だからこそ、原因の切り分けと的確な対応が必要なのです。

名古屋市守山区小幡のなごみ針灸整骨院小幡院では、一人ひとりの足をしっかりと評価し、「なぜその方の足底筋膜に負担がかかっているのか？」を明確にしたうえで施術を行っています。

２．名古屋市守山区小幡のなごみ針灸整骨院小幡院での治療方針

当院では以下3本柱で治療に取り組みます。

STEP①

徒手療法・物理療法による“足部＆全身のバランス調整”
手技や超音波の温熱治療で筋膜の癒着や収縮を和らげていきます。

足関節・下肢アライメント調整

偏平足・回内足などのパターンを見極め、関節・筋・腱・靭帯のバランスを調整。

体幹・股関節・足首の連動性改善
足底だけでなく歩行・走行の動きを支える上部の構造もケアします。

STEP②　トレーニング・セルフケアで“再発予防”
ストレッチ
ふくらはぎ（腓腹筋・ヒラメ筋）、足底部のストレッチ指導。

足アーチ強化エクササイズ
短い距離を歩く際のタオルギャザー・足指じゃんけん・レジスタンストレーニング。

STEP③　鍼灸サポート
鍼刺激療法
足底～ふくらはぎ・関連箇所に軽めの鍼灸（電気鍼など）で微小出血を誘導し、血流改善と筋膜の緩和を促進。

３．名古屋市守山区小幡のなごみ針灸整骨院小幡院の治療のイメージ・流れ

ステップ①

初回カウンセリング＆評価
痛みの頻度・部位、生活動作の確認。

歩行時などの動きチェックと静的姿勢確認

アライメント（足・膝・股関節）や筋力・柔軟性評価。

ステップ②

治療開始（2～4週）
徒手(姿勢矯正)・物理療法 → 鍼灸施術 → セルフケア指導。

週1～2回の来院ペース。柔軟性・痛みの変化を観察しつつアプローチ。

ステップ③

状態安定（4～8週）
痛みの軽減・歩行・運動の改善を実感できる時期。

屋外ランや仕事中の足運びを意識した動作指導。

エクササイズ継続により“再発しにくい足”を構築。

ステップ④

メンテナンス（以後）
痛みがほぼ気にならない場合は、3～4週に1回の管理レベルへ。

再発の兆しや強い使い過ぎ、自分が症状がわからないタイミングまで対応。

４．実例紹介

42歳女性、ランニング愛好家
週35kmを継続。2ヶ月前より朝のかかと痛。

治療1ヶ月で痛み70％軽減、2ヶ月でほぼ消失。

５．セルフケア＆注意事項

足底筋膜炎(踵や足の裏の痛み)の改善には、日常生活の中でできるセルフケアが非常に効果的です。当院でも、施術と並行してご自宅でのケアを積極的にお勧めしています。以下に代表的な方法とそのポイントを紹介します。

✅ セルフケア方法一覧
方法・内容・効果・ポイント

足裏ストレッチ
テニスボールやゴルフボールを使い、足裏を前後にゆっくり転がす（1回2〜3分、朝晩）足底筋膜の緊張をほぐし、血流を促進。慢性的な硬さを改善。床に座って行うと負荷が軽減。痛みがある場合は硬式ではなくやわらかいボールを使用。

ふくらはぎストレッチ（アキレス腱伸ばし）
壁に手をついて片足を後ろに引き、かかとを床につけたまま前足に体重をかける（左右30秒×3回）下腿三頭筋（腓腹筋・ヒラメ筋）の柔軟性向上により、足底への牽引ストレスを軽減かかとが浮かないように意識し、反動をつけずに静かに伸ばす

アーチ強化エクササイズ
タオルギャザー（床に敷いたタオルを足指でたぐり寄せる）や足指じゃんけん（グー・チョキ・パー）を1日2回足内在筋を鍛え、アーチ構造の安定化を促す。再発防止に非常に有効立って行うと難易度アップ。初期は座って無理なく実施。

冷却療法（アイシング）
保冷剤やアイスパックを布にくるみ、患部に10〜15分当てる。痛みが強いときや運動後に実施。急性の炎症を抑え、痛みを一時的に和らげる長時間の冷却は逆効果。凍傷を防ぐため必ずタオル越しに。1日2〜3回が目安。

🧠 実践のコツ
セルフケアは「朝と夜」の2回を基本に。特に朝は筋膜が硬直しているため、起床後の5分間が重要。

「少し気持ちいい」と感じる程度の負荷がベスト。痛みを我慢してまで行うのは逆効果です。

ストレッチや筋トレ後は、必ず血流を促すケア（温浴や軽いウォーキング）を組み合わせると効果的。

⚠ 注意点（セルフケア前に必ず確認）
セルフケアは誰にでもできる反面、やり方を誤ると逆に悪化を招く場合もあります。以下の注意点を必ずご確認ください。

❌ 強く押さない・叩かない
足底筋膜炎は「炎症」が関与しているため、痛みのある部位を強く押したり叩いたりすると、かえって炎症が悪化する可能性があります。

指や棒などでゴリゴリ押すのはNG

「痛気持ちいい」はOK、「ズキンと響く」はNG

と覚えておきましょう。

🦶 変形やアライメントの乱れがある場合はセルフケアだけでは不十分
偏平足（アーチの低下）、回内足（足が内側に倒れ込む形）、膝や股関節の歪みなど身体全体のバランスの問題がある方は、セルフケアだけでは改善しきれないことが多いです。

テーピング

専門的な姿勢分析・骨格調整

といった補助的なアプローチが必要になるケースも多く、なごみ針灸整骨院小幡院では必要に応じてこれらをご提案しています。

🧍‍♀️ 生活習慣の見直しがカギ

足底筋膜炎(踵や足の裏の痛み)は、日常の生活スタイルと深く関わっています。早期改善・再発防止のためには以下の点にも目を向けましょう。

✅ 見直したい生活ポイント
項目リスク解決策
長時間の立ち仕事：筋膜の過負荷が持続：休憩時に足を高くする、インソール使用
体重の増加：足底にかかる荷重増食事と運動による体重管理
運動習慣の不足：筋力・柔軟性の低下毎日10分の足指運動やストレッチ
靴の劣化・合っていない靴：足底アーチが不安定に専門店でフィッティングした靴を使用
冷房環境・冷え：血流低下 → 筋膜が硬くなる靴下・足湯などで保温