足底筋膜炎の治療について詳しく解説！|名古屋市守山区小幡の接骨院

2025/07/02

👣 足底筋膜炎（かかと・足裏の痛み）の治療について

こんにちは。
名古屋市守山区・小幡駅近くにあるなごみ針灸整骨院小幡院です。

ここ数年、ランニングブームや立ち仕事の増加もあり、
「朝の一歩目が痛い」
「かかとをつくとズキッと響く」
という足底筋膜炎の相談がとても増えています。

実際、当院でも調理師さん・保育士さん・工場勤務の方・ランナーの方など、幅広い年代の患者さまが来院されています。
中には、痛みが続くせいで通勤すらつらくなり、仕事中ずっと片足をかばって歩いていた方もいらっしゃいました。

足底筋膜炎は、放っておくと慢性化しやすく、痛みが数ヶ月〜数年続くケースも珍しくありません。
この記事では、当院での実際の施術経験を踏まえながら、
足底筋膜炎がなぜ起きるのか・どう治療するのか・セルフケアのコツ
をわかりやすく解説します。

１．足底筋膜炎とは？

足底筋膜炎は「使いすぎで起こる足裏の炎症」という認識が一般的ですが、実際はもっと複雑で、以下のようないくつかの要因が絡み合って発症します。

当院で多く見られる代表的な原因を、現場目線で説明していきます。

① オーバーユース（使いすぎ）

もっとも多いのがこのパターンです。

特に次のような方は要注意です。

ランニング距離を急に増やした
長時間の立ち仕事が続いた
ウォーキングをいきなり始めた

足底筋膜には、地面からの衝撃を吸収し、体重を支える役割があります。
使いすぎると筋膜に“細かい損傷（マイクロトラウマ）”が起き、炎症が進むことで痛みにつながります。

当院で診たランナーの方は「朝だけ痛いから大丈夫だと思った」と言って走り続け、悪化してしまうケースがとても多いです。

② アーチの崩れ（偏平足・ハイアーチ）

足のアーチは、身体の“サスペンション”のような役割をします。

偏平足（アーチが潰れている） → 足底筋膜が常に引き伸ばされ続ける
ハイアーチ（アーチが高すぎる） → 一部に負担が集中して痛みやすい

靴底の内側だけ極端にすり減る方は、偏平足の可能性が高いです。

③ 硬い地面での生活

名古屋市内、特に守山区はコンクリートやアスファルトの環境が多く、
「地面の衝撃がそのまま足に返る」
という特徴があります。

フローリングの職場や工場、店舗などで一日中立っている方も、足底筋膜への負担が大きくなりやすいです。

④ 体重の増加・足の筋力低下

意外と多いのがこのパターンです。

足指がうまく使えない
歩くとすぐ足裏が疲れる
ふくらはぎが硬い

こうした方は、アーチを支える筋肉（足内在筋・後脛骨筋など）が弱り、筋膜に負担が集中します。

⑤ 合わない靴

現場で特に多い原因が「靴」です。

クッション性がない
サイズが合っていない
ソールが硬すぎる
スリッパ・サンダルを日常で多用

履きつぶした靴を“まだ使える”と履き続けて痛めてしまう方が非常に多いです。

⑥ 急に運動を再開した

特に40代以降の方に多いのが、
「久しぶりに運動を再開して痛めてしまう」
というケースです。

準備運動なし、体の柔軟性低下、筋力の衰えなどが重なり、一気に炎症が進むことがあります。

２．当院の治療方針

名古屋市守山区小幡の なごみ針灸整骨院小幡院 では、足底筋膜炎を「足裏だけの問題」と捉えず、
“足〜膝〜股関節〜体幹までの全身バランス” を評価して治療します。

施術の３本柱は以下の通りです。

STEP① 手技療法・物理療法で痛みと癒着を改善

足底筋膜の硬さ・癒着を手技で丁寧に調整
ふくらはぎ〜足首の柔軟性改善
超音波などを使った温熱療法で治癒力アップ

特に、偏平足・回内足の方は、足関節の角度やアーチの崩れを調整すると痛みが軽くなるケースが多いです。

STEP② トレーニング・セルフケアで再発を防ぐ

足裏・ふくらはぎのストレッチ
アーチ強化トレ（タオルギャザー・足指じゃんけん）
体幹・股関節の安定性向上

当院では、患者さまのレベルに合わせて自宅でできる内容を選び、
「継続しやすい形」にアレンジしてお伝えしています。

STEP③ 鍼灸による血流改善

痛みが強い方や、慢性化している方には
鍼（はり）＋電気鍼
を使うことがあります。

炎症の鎮静
血流促進
筋膜の緊張改善

といった効果が期待でき、歩くたびにズキッとする痛みが和らぎやすくなります。

３．施術の流れ（初回〜改善まで）

◆ ステップ① 初回カウンセリング・評価

いつ痛むか
朝痛いのか、動くと痛むのか
どの靴を履いているか
生活環境
姿勢・歩き方・足のアライメント

これらを細かく確認します。

◆ ステップ② 治療スタート（2〜4週間）

徒手療法
物理療法
鍼灸
セルフケア指導

週1〜2回、状態を見ながら最適な頻度で進めます。

◆ ステップ③ 改善期（4〜8週間）

歩行が楽になる
朝の痛みが減る
運動を再開できる

症状に応じて、走り方や仕事中の姿勢指導も行います。

◆ ステップ④ メンテナンス期

痛みがほぼ消えたら、3〜4週間に1回ほどの調整へ。
再発しやすい方には、インソールやテーピングも併用します。

４．実例紹介

42歳女性、ランニング愛好家
週35kmを継続。2ヶ月前より朝のかかと痛。

治療1ヶ月で痛み70％軽減、2ヶ月でほぼ消失。

５．セルフケア＆注意事項

足底筋膜炎(踵や足の裏の痛み)の改善には、日常生活の中でできるセルフケアが非常に効果的です。当院でも、施術と並行してご自宅でのケアを積極的にお勧めしています。以下に代表的な方法とそのポイントを紹介します。

✅ セルフケア方法一覧
方法・内容・効果・ポイント

足裏ストレッチ
テニスボールやゴルフボールを使い、足裏を前後にゆっくり転がす（1回2〜3分、朝晩）足底筋膜の緊張をほぐし、血流を促進。慢性的な硬さを改善。床に座って行うと負荷が軽減。痛みがある場合は硬式ではなくやわらかいボールを使用。

ふくらはぎストレッチ（アキレス腱伸ばし）
壁に手をついて片足を後ろに引き、かかとを床につけたまま前足に体重をかける（左右30秒×3回）下腿三頭筋（腓腹筋・ヒラメ筋）の柔軟性向上により、足底への牽引ストレスを軽減かかとが浮かないように意識し、反動をつけずに静かに伸ばす

アーチ強化エクササイズ
タオルギャザー（床に敷いたタオルを足指でたぐり寄せる）や足指じゃんけん（グー・チョキ・パー）を1日2回足内在筋を鍛え、アーチ構造の安定化を促す。再発防止に非常に有効立って行うと難易度アップ。初期は座って無理なく実施。

冷却療法（アイシング）
保冷剤やアイスパックを布にくるみ、患部に10〜15分当てる。痛みが強いときや運動後に実施。急性の炎症を抑え、痛みを一時的に和らげる長時間の冷却は逆効果。凍傷を防ぐため必ずタオル越しに。1日2〜3回が目安。

🧠 実践のコツ
セルフケアは「朝と夜」の2回を基本に。特に朝は筋膜が硬直しているため、起床後の5分間が重要。

「少し気持ちいい」と感じる程度の負荷がベスト。痛みを我慢してまで行うのは逆効果です。

ストレッチや筋トレ後は、必ず血流を促すケア（温浴や軽いウォーキング）を組み合わせると効果的。

⚠ 注意点（セルフケア前に必ず確認）
セルフケアは誰にでもできる反面、やり方を誤ると逆に悪化を招く場合もあります。以下の注意点を必ずご確認ください。

❌ 強く押さない・叩かない
足底筋膜炎は「炎症」が関与しているため、痛みのある部位を強く押したり叩いたりすると、かえって炎症が悪化する可能性があります。

指や棒などでゴリゴリ押すのはNG

「痛気持ちいい」はOK、「ズキンと響く」はNG

と覚えておきましょう。

🦶 変形やアライメントの乱れがある場合はセルフケアだけでは不十分
偏平足（アーチの低下）、回内足（足が内側に倒れ込む形）、膝や股関節の歪みなど身体全体のバランスの問題がある方は、セルフケアだけでは改善しきれないことが多いです。

テーピング

専門的な姿勢分析・骨格調整

といった補助的なアプローチが必要になるケースも多く、なごみ針灸整骨院小幡院では必要に応じてこれらをご提案しています。

🧍‍♀️ 生活習慣の見直しがカギ

足底筋膜炎(踵や足の裏の痛み)は、日常の生活スタイルと深く関わっています。早期改善・再発防止のためには以下の点にも目を向けましょう。

✅ 見直したい生活ポイント
項目リスク解決策
長時間の立ち仕事：筋膜の過負荷が持続：休憩時に足を高くする、インソール使用
体重の増加：足底にかかる荷重増食事と運動による体重管理
運動習慣の不足：筋力・柔軟性の低下毎日10分の足指運動やストレッチ
靴の劣化・合っていない靴：足底アーチが不安定に専門店でフィッティングした靴を使用
冷房環境・冷え：血流低下 → 筋膜が硬くなる靴下・足湯などで保温