五十肩（四十肩）の治療について|守山区小幡にあるなごみ針灸整骨院

2025/08/07

こんにちは、名古屋市守山区小幡にあるなごみ針灸整骨院小幡院です。
今回のスタッフブログでは、多くの患者様からご相談いただく「五十肩（四十肩）の治療」について、詳しくご紹介していきます。

当院では、五十肩に対して西洋医学的視点・東洋医学的視点の両面からアプローチし、痛みや可動域制限の改善に取り組んでいます。この記事では、

五十肩とはどんな病態か
どのような治療法があるのか
なごみ針灸整骨院で行っている具体的な施術内容
自宅でできるセルフケアや予防法
よくある質問Q&A

などを交えながら、徹底的に解説していきます。

第1章：五十肩（四十肩）とは？

●正式名称は「肩関節周囲炎」

五十肩は、医学的には「肩関節周囲炎」と呼ばれます。肩の関節を構成する筋肉・腱・関節包などの組織が加齢や使いすぎ、姿勢不良などにより炎症を起こすことが主な原因です。

痛みだけでなく、「肩が動かなくなる」「夜中にズキズキする」などの特徴的な症状が見られ、日常生活に大きな支障をきたします。

第2章：五十肩の自然経過と治癒プロセス

五十肩は自然に治ることもありますが、放置すると1～2年以上かかるケースも珍しくありません。
以下のように、進行段階があることが知られています。

【1】炎症期（急性期）…発症～数週間

肩に鋭い痛み
夜間痛（就寝中に痛む）
少し動かすだけで激痛が走る

【2】拘縮期（慢性期）…数週間～数ヶ月

痛みは落ち着いてくるが、肩が動かない
シャツを着替える、髪を結ぶ動作ができない

【3】回復期…半年～1年以上かかることも

徐々に動かせる範囲が広がる
完治までは個人差が大きい

💡ポイント：
「痛み」と「可動域制限」の両方を的確にケアする必要があります。

第3章：一般的な治療法とは？

五十肩の治療は、状態に応じて異なります。ここでは一般的な治療法を簡単にご紹介します。

●保存療法（痛みが強い時期）

消炎鎮痛薬（湿布や内服）
注射（ヒアルロン酸、ステロイドなど）
安静指導

●リハビリ・運動療法（拘縮期・回復期）

可動域訓練（リハビリ体操）
ストレッチや筋トレ
温熱療法（ホットパックなど）

●整骨院・鍼灸院での施術

関節可動域の改善を目的とした手技療法
筋肉の緊張緩和
鍼灸による血流改善と炎症抑制

第4章：なごみ針灸整骨院での五十肩治療の特徴

名古屋市守山区小幡にあるなごみ針灸整骨院小幡院では、次のような状態別・原因別に合わせた治療プログラムを行っています。

◎1. 丁寧な問診・触診で状態を見極める

初回来院時には、

いつから痛いのか
どの動作で痛むのか
夜間痛の有無
日常生活で困っていること
姿勢・生活習慣のチェック

などを細かくカウンセリングし、原因と進行度を正確に把握します。

◎2. 鍼灸施術で炎症の鎮静と血流改善

炎症期や夜間痛が強い時期には、患部や関連する経絡に鍼灸治療を行います。

▼効果

自律神経のバランス調整
血流改善による老廃物の除去
鎮痛効果（エンドルフィンの分泌）

鍼灸は五十肩の痛みにとても有効で、医療ガイドラインでもその効果が注目されています。

◎3. 筋肉・筋膜調整（手技療法）

五十肩の大きな原因である「筋肉の硬さ」を解消するため、手技療法によるアプローチを行います。

肩甲骨まわりの筋膜リリース
三角筋・棘上筋・肩甲下筋などインナーマッスルの調整
姿勢のゆがみ改善

「肩だけ」でなく、「肩甲骨・首・背中・骨盤」など全身を総合的に整えるのが、なごみ流の特徴です。

◎4. 骨格矯正・姿勢指導

猫背や巻き肩などの姿勢不良があると、いくら施術しても再発しやすいです。

当院では、

骨盤矯正
肩甲骨の動きの改善
頚椎の配列の調整

などを通じて、正しい肩の使い方ができる体づくりを行っていきます。

◎5. 自宅での運動療法・生活指導

五十肩は「治療」と「セルフケア」の両輪が大切です。
当院では以下のようなホームケア指導も徹底しています。

自宅でできる体操例（ステージ別）

ステージ	推奨運動例
炎症期	冷却、腕を軽く支えるポジションの保持
拘縮期	肘を支点にした振り子運動、肩回し
回復期	タオル体操、棒を使った可動域訓練

第5章：五十肩に対する当院の症例紹介

●症例1：50代女性・主婦（夜間痛が強くて眠れない）

【主訴】右肩の激しい痛みで寝返りできない
【施術】鍼灸＋手技＋微弱電流＋温熱療法
【期間】週2回で3ヶ月、夜間痛はほぼ解消
【結果】6ヶ月後には衣類の着脱も問題なし

●症例2：40代男性・デスクワーク（可動域制限）

【主訴】シャツを着る・後ろに手を回す動作が困難
【施術】猫背矯正＋肩甲骨リリース＋運動療法指導
【期間】約2ヶ月で肩の動きが大きく改善
【結果】仕事復帰後もセルフケア継続中

第6章：五十肩の治療に関するよくある質問Q&A

Q1. 五十肩は放っておけば治るって本当？

→自然に治る場合もありますが、1年以上かかるケースもあります。早期治療で回復が早くなります。

Q2. 鍼は痛くないですか？

→髪の毛よりも細い鍼を使用しており、**ほとんど痛みは感じません。**リラックスされる方が多いです。

Q3. 何回くらい通えば良いですか？

→症状の重さや時期によりますが、週1〜2回の通院で3〜6ヶ月を目安とすることが多いです。

Q4. 肩だけでなく首や背中も痛いのですが…

→五十肩は「肩単体の問題」ではないことが多いため、全身のバランスから整えていくことが重要です。

第7章：五十肩の再発を防ぐ！姿勢矯正法と習慣改善のポイント

●なぜ姿勢が五十肩と関係するのか？

五十肩の発症・再発の背景には、「肩関節にかかる過剰な負担」があります。現代人に多い次のような姿勢習慣が、肩関節の可動域や血流に悪影響を与えているのです。

▼悪い姿勢の代表例

猫背（背中が丸まっている）
巻き肩（肩が内側に入っている）
ストレートネック（首が前に出ている）
片側だけのカバン持ち・肘つき癖
長時間のデスクワーク

これらの姿勢が肩関節を引っ張り、筋肉のアンバランス・関節の可動制限・炎症リスクの増加へとつながります。

●再発を防ぐには？「正しい姿勢」がカギ！

五十肩の再発予防には、日々の姿勢の中で以下のポイントを意識しましょう。

1. 正しい立ち姿勢を身につける

理想的な立ち姿勢は、耳・肩・骨盤・膝・くるぶしが一直線上に並ぶ状態です。

顎を引いて、首が前に出ないようにする
肩の力を抜いて胸を軽く開く
骨盤を立てて、お尻が突き出ないように

2. 座り方にも注意

特にデスクワーク中の姿勢が悪いと、肩の緊張が高まります。

骨盤を立てて座る
深く腰かけ、背もたれに寄りかかりすぎない
モニターは目線の高さに設定
足を組まない（左右バランスが崩れる）

3. 肩甲骨を意識した動き

肩関節の動きは肩甲骨と連動しています。肩甲骨が硬いと肩関節も動きづらくなります。

肩甲骨を上下・前後に動かす「肩甲骨はがし体操」
背中で手を組む動作（肩関節と肩甲骨の柔軟性向上）
両肘を肩の高さで開いて、肩甲骨を寄せる

●当院おすすめの簡単姿勢矯正エクササイズ

▼タオル体操（肩甲骨ほぐし）

両手でタオルの端を持つ（肩幅より少し広く）
頭上までタオルを持ち上げる
背中側にタオルを下ろす（無理のない範囲）
10回繰り返す

※ポイント：胸を開いて肩甲骨を寄せるように意識

▼壁を使った姿勢リセット

壁にかかと・お尻・背中・後頭部をつけて立つ
自然な呼吸を保ちながら30秒キープ
姿勢が崩れている場合、背中や首が壁につかないことも

このエクササイズを毎日行うことで、自分の姿勢の癖を客観的に把握できます。

●当院で行う姿勢矯正治療

なごみ針灸整骨院では、再発予防のために次のようなアプローチを取り入れています。

① 骨盤矯正・脊柱調整

→ 骨盤のゆがみは背骨の湾曲や猫背につながり、肩関節の可動域にも悪影響を与えます。

② 肩甲骨リリース

→ 動きの悪くなった肩甲骨まわりの筋肉（僧帽筋・菱形筋など）を手技で緩め、動きの連動性を改善。

③ 鍼灸で姿勢筋のバランス調整

→ 鍼灸刺激により、脊柱起立筋・広背筋などの深層筋の緊張を整え、姿勢維持をサポート。

④ インナーマッスルトレーニング指導

→ 良い姿勢をキープするために必要な筋肉（腹横筋・多裂筋・肩甲帯）を鍛えるエクササイズを指導。

●日常生活で気をつけたい再発防止のための習慣

項目	改善ポイント
デスクワーク	1時間に1回は肩甲骨体操や立ち上がりを実施
スマホ使用	うつむき姿勢を避け、目線の高さで操作
カバンの持ち方	片方持ちを避けてリュックタイプを使用
寝具	柔らかすぎる枕はNG。首・肩の自然なカーブを保つ高さを選ぶ
入浴習慣	湯船につかり肩まわりの血流を促進