五十肩(四十肩)の症状とは?|名古屋市東区砂田橋の接骨院
目次
2025/08/07
こんにちは。
名古屋市東区砂田橋のなごみ鍼灸接骨院砂田橋院です。
本日は、40~50代を中心に多くの方が悩む「五十肩(四十肩)」の症状について、わかりやすくご紹介します。
当院でもよくご相談を受ける内容ですので、ぜひご一読いただき、ご自身やご家族の「肩の違和感」に気づくきっかけになれば幸いです。
1.五十肩(四十肩)とは?正式名称は「肩関節周囲炎」
五十肩(四十肩)は俗称で、医学的には「肩関節周囲炎 と呼ばれます。特に40~60代に発症することが多く、痛みと可動域制限(腕が動かしにくくなる)が特徴です 。発症率は約2~5%で、女性にやや多く、糖尿病を持つ方では10~20%の方が併発するという報告もあります 。
肩関節は筋肉・靭帯・関節包・滑液包などの柔らかい組織でできており、画像検査では異常が見つかりにくい場合があります。そうした場合に診断されるケースが多い疾患です 。
2.症状の特徴:痛みと動かしにくい肩
五十肩(四十肩)は、肩関節の炎症により「痛み」と「動かしにくさ」が主な症状として現れます。特に以下のような症状が典型的で、多くの患者さんが共通して経験されるポイントです。
● 肩のズキズキした痛み
五十肩(四十肩)で最もつらいのが、肩を動かすたびに感じる鋭い痛みです。特に腕を上に上げたり(挙上動作)、背中に手を回したりする(結帯動作・結髪動作)ときに、関節や周囲の軟部組織が引っ張られて激しい痛みが走ることがあります。
初期には、じっとしていても痛む「安静時痛」や、夜間になると痛みが強くなる「夜間痛」も見られます。この夜間痛は特に多くの方が悩まれる症状で、「寝返りを打つたびに痛みで目が覚める」「寝る姿勢が見つからない」「夜中に肩がズキズキして眠れない」といった訴えが非常に多いです。
▼夜間痛の特徴と対策:
仰向けで寝ると肩が引き伸ばされて痛む
横向きにすると、下になった肩が圧迫されて痛い
対策としては、患側の肩下にクッションや抱き枕を当てて高さを調整することで痛みが軽減する場合があります。
湿布やホットパック、医療用サポーターなどで就寝前に肩を保温すると、血行促進によって夜間痛が和らぐこともあります。
また、初期は痛みが強いため、「動かすことに対する恐怖心」も出てくることがあります。結果として肩の動かし方に制限がかかり、筋肉や関節の柔軟性がさらに低下するという悪循環に陥るケースも見られます。
● 可動域制限(関節拘縮)
五十肩は「動かすと痛い」だけでなく、そもそも動かせなくなる症状も大きな特徴です。これは医学的に「関節拘縮(かんせつこうしゅく)」と呼ばれます。
肩関節を包む関節包が癒着したり硬くなったりすることで、可動域が著しく狭くなっていきます。具体的には以下のような動きが制限されます:
腕を耳の高さまで上げられない(挙上障害)
腰の後ろに手を回せない(結帯障害)
髪を後ろで結ぶ、エプロンのひもを結ぶなどの動作が困難(結髪障害)
▼日常生活での支障
シャツやコートの袖に腕を通せない
背中に手が回らず、下着のホックが留められない
電車の吊り革につかまれない、洗濯物を干せない
これらは、五十肩(四十肩)ならではの「機能的な障害」であり、見た目ではわかりづらいものの、生活の質(QOL)を大きく下げる原因となります。
可動域制限が強い場合、肩だけでなく首や背中、肘などにも負担がかかり、二次的な症状(肩こり・頭痛・肘の痛みなど)を招くことも少なくありません。早期の対応が極めて重要です。
● 症状の左右差と経過の個人差
五十肩(四十肩)は片側(右または左)に起こることが多いですが、まれに両肩に同時または時間差で発症することもあります。
また、症状の強さや経過には個人差が大きく、痛みだけが強くて動きは保たれている方、逆に痛みは落ち着いたが動かせない状態が長く続いている方など、患者さんごとにさまざまです。
そのため、当院では「その人に合った段階的な施術とセルフケアの提案」を行うことを大切にしています。
● 症状を悪化させる行動パターン
無理なストレッチや急な運動開始
痛みを我慢して使いすぎてしまう
反対側の肩に負担がかかり、両肩に症状が出てしまう
痛みを避けて全く動かさずに放置してしまう
これらはすべて五十肩を長期化させる要因になり得ます。適切な知識とサポートが、痛みの軽減と機能回復には不可欠です。
次の章では、このような症状がどのように進行していくか、病期別の特徴と過ごし方について詳しく解説していきます。
3.病期による違い(発症から回復までの経過)
五十肩(四十肩)(肩関節周囲炎)は、痛みや可動域制限がゆっくりと進行し、発症から回復まで半年〜1年、長い人で2年近くかかることもある疾患です。症状の進行に合わせて、主に以下の「3つの病期」に分類されます。それぞれの時期に応じたケアや施術が重要になります。
● 急性期(炎症期)
期間目安:発症後 約2週間~1ヶ月
この時期は、五十肩の初期段階で、もっとも痛みが強い期間です。肩関節内部の滑液包や関節包、腱などに炎症が起こり、腫れや熱感があるケースもあります。
主な症状:
肩を動かすたびに「ズキン」と鋭い痛みが走る
夜間痛が強く、眠れない/途中で目が覚める
洗顔、歯磨き、シャツの着替えなどの日常動作で痛みが出る
安静にしていてもジンジン痛む(安静時痛)
患者さんの声:
「寝返りを打つと激痛が走って起きてしまう」
「肩が腫れているような、熱を持っているような感覚がある」
「どの体勢でも痛いので、睡眠の質が極端に下がった」
過ごし方のポイント:
安静が最優先。無理に動かすのはNG
湿布やアイシングで炎症を抑える(特に痛みが強い夜)
就寝時は患側の肩を下にしない、クッションやタオルで支える工夫を
鎮痛剤(医師の指導のもと)や電気療法で痛み緩和を
🔸この時期に無理をすると、炎症が広がって長期化するリスクがあります。痛みが強い時は「休むこと」も治療の一部と考えましょう。
● 慢性期(拘縮期)
期間目安:発症後 約1ヶ月~6ヶ月
炎症が徐々に落ち着いてくると、痛みは和らいできますが、肩関節の「動かしにくさ」が目立ち始める時期に入ります。これは関節包の線維化・癒着によって、肩の可動域が物理的に制限されるためです。
主な症状:
痛みは軽くなるが、腕が上がらない/後ろに回らない
髪を結べない、エプロンを結べないなどの結帯・結髪障害が目立つ
背中に手が回らない、洗濯物を干すのがつらい
肩をかばって生活するため、首や背中に二次的なコリ・痛みが出やすい
患者さんの声:
「痛みは我慢できるけど、動きが悪くて不便」
「腕が途中までしか上がらない。無理すると突っ張って動かなくなる」
「日常生活はなんとかなるが、着替えや洗髪が不便で困っている」
過ごし方のポイント:
積極的なリハビリ・ストレッチの導入が効果的
「コッドマン体操」や「アイロン体操」など、無理のない範囲で動かす運動療法が推奨されます
痛みが落ち着いてきたら、温熱療法や関節モビライゼーションも有効
この時期にしっかり可動域を回復しておくことが、後遺症を残さない鍵となります
🔸放置して可動域が固定化してしまうと、関節の拘縮が慢性化し、回復に時間がかかるどころか元通りにならないこともあります。
● 回復期(解凍期)
期間目安:発症後 約6ヶ月〜1年、長ければ2年程度
この時期になると、肩の痛みや可動域制限が徐々に改善してきます。個人差はありますが、「少しずつ肩が動くようになってきた」と実感できる段階です。痛みも、動かしたときの軽い張り感や違和感程度になってきます。
主な症状:
肩を上げる、後ろに回すときの動きがスムーズになってくる
痛みは減少し、生活動作がだいぶ楽になる
まだ可動域に左右差があるものの、少しずつ改善傾向
長時間動かした後や疲れた日に、肩の重だるさが残る場合もある
患者さんの声:
「今まで届かなかったところに手が届くようになった」
「洗濯物を干すのが苦じゃなくなった」
「肩の可動域は戻ってきたが、まだ少し怖くて全力では使えていない」
過ごし方のポイント:
リハビリの継続が最重要。途中でやめてしまうと機能が戻りきらないことがあります
肩甲骨や体幹も含めた全身の連動性を意識したトレーニングへ移行
姿勢の改善(猫背・巻き肩の矯正)を行うと再発防止にも
デスクワーク中心の方は、肩・首・背中を一緒にほぐすと効果的
🔸「もう治ったかな?」と感じたときこそ、しっかり動かして完全回復を目指しましょう。油断して動かさないと、可動域が元に戻らなくなることもあります。
4.具体的症状と日常での困りごと

◎ 服の脱ぎ着/髪を整える動作が辛い
ボタンを背中で留められない・シャツの裾を後ろで結べないなど、結帯・結髪と呼ばれる動作が制限され、日常生活に大きな支障が出ます 。
◎ 夜間痛/睡眠障害
夜に痛みで目が覚めたり、眠りが浅くなることがあります。仰向けや横向きで痛む肩を下にすると特に痛みを感じやすいため、抱き枕やクッションで肩をサポートすると少し改善するケースがあります 。
◎ 安静時痛・違和感
動かしていなくても患部の痛みやしびれ、慢性的な鈍痛・だるさを感じることがあります 。
5.鑑別診断が大切な理由
五十肩(四十肩)に似た症状として、腱板断裂、上腕二頭筋長頭腱炎、肩峰下滑液包炎、石灰化腱炎、変形性関節症、リウマチ、心疾患や肺がんなどがあります 。
特に痛みが激しい、長引く、動きがさらに制限されるなどの場合には、整形外科や専門医で精査を受けることが大切です。
レントゲンでは写らない軟部組織の状態を確認するには、超音波エコーやMRIによる検査が有効です。当院でも必要に応じて連携医療機関と連携し、鑑別検査を提案させていただきます 。
6.名古屋市東区砂田橋のなごみ鍼灸接骨院砂田橋院が提案する日常でできるセルフケアと症状緩和の工夫
● 温めたり、冷やしたり
急性期(炎症期)は冷やすことで炎症を抑える場合がありますが、炎症が落ち着いた慢性期以降は、温めることで血行促進し筋肉を緩めることが効果的です。湿布・サポーター・お風呂などで保温を心がけましょう 。
● 生活姿勢の工夫
長時間の不良姿勢や巻き肩などは肩周りの負担を増やします。デスクワーク時などは1時間ごとに肩回りを軽く動かす、ストレッチを取り入れるなどがおすすめです。また、寝る姿勢にはタオルやクッションで患肩を支える工夫をすると、痛みが和らぎます 。
● 食事面で
タンパク質やコラーゲンを意識して、炎症や筋・靭帯の修復に役立つ栄養をバランスよく摂ることもおすすめ。
7.名古屋市東区砂田橋のなごみ鍼灸接骨院砂田橋院で行う施術サポート
名古屋市東区砂田橋の「なごみ鍼灸接骨院 砂田橋院」では、痛みの緩和と可動域改善を目的に、以下のような施術・リハビリをご提供しています

物理療法:微弱電流(低周波)、温熱(赤外線など)、超音波療法
ストレッチ指導・運動療法:コッドマン体操、アイロン体操など、段階に応じた自主トレーニング
姿勢・動作の改善指導:巻き肩・猫背などの癖の改善
必要に応じた検査連携:エコー診断やMRI・整形外科受診への橋渡し
日常生活のアドバイス:睡眠姿勢、服の着替えや家事の工夫、栄養面の提案など
施術の際には、患者さん一人ひとりの「症状段階」や「生活スタイル」に合わせて、安全で効果的なケアを心がけています。
早期の対応が回復を早め、日常生活への影響を小さくする鍵です。不安な症状やご相談があれば、遠慮なく当院へご連絡・ご相談ください。
五十肩・四十肩はつらい症状ですが、正しい知識と適切なケアで改善が見込めます。皆さまの「快適な肩」「元の柔軟な動作」を取り戻すお手伝いを、名古屋市東区砂田橋のなごみ鍼灸接骨院砂田橋院スタッフ一同、心を込めて対応いたします。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。次回は「五十肩(四十肩)のストレッチ方法」についてお届けします。
ブログ監修者: 半崎翔大
コメント: 池下院・砂田橋院の投稿の監修をします!スポーツ障害から美容まで幅広く発信していきますので、楽しみにしてください!
各院へのアクセスはこちら
このページをチェックした人は、こんなページもチェックしています。
なごみ整骨院のグループ院
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
- 2025/12/4
腰痛に有効なストレッチは?| 名古屋市東区砂田橋の接骨院 - 2025/12/3
肩こりの原因は何?| 名古屋市東区砂田橋の接骨院 - 2025/12/3
肩こりの効果的な解消法を紹介します| 名古屋市東区砂田橋の接骨院
![]()

































