五十肩(四十肩)の原因とは?| 名古屋市東区砂田橋の接骨院
目次
2025/08/15
こんにちは。
名古屋市東区砂田橋のなごみ鍼灸接骨院砂田橋院です。
本日は、多くの方が悩まれる「五十肩(四十肩)」について、その原因にフォーカスして、詳しく解説していきます。

1. 「五十肩(四十肩)」とは?まずは症状の理解から
正式には「肩関節周囲炎」と呼ばれ、主に40~60代の方に多く見られる肩の障害です。腕を上げる・後ろに回すときの痛み、夜間のズキズキした痛み、可動域制限など、日常生活に支障をきたす症状が現れます。
炎症期(急性期):発症から約2週間~3ヶ月。安静時でも強い痛みが走り、夜間痛も見られる時期です。
拘縮期(慢性期):その後、痛みは落ち着くこともありますが、肩が固まり動かしにくくなり、日常動作に不便が残ります。
解氷期(回復期):徐々に肩の可動域が戻り、痛みも和らいできます。
年齢や個人差により期間の差はありますが、これらのステージを経て、自然に改善していくケースも多いです。ただし、これは“自然治癒”であって、“根治”ではありません。そして、改善が遅れると可動域制限が残ることも珍しくありません。
2.「なぜ起こるのか?」――五十肩の原因を探る
五十肩(四十肩)は「肩が上がらない」「ズキッと痛む」「寝ていても痛い」といったつらい症状が続きますが、実はその原因はひとつではありません。しかも、レントゲンやMRIを撮っても明確な異常が見つからないことも多く、「なぜ痛いのか」「なぜ動かなくなるのか」が分かりづらいのが特徴です。
ここでは、代表的な原因を7つの視点から、より深く詳しく解説していきます。
① 加齢による組織の変化
年齢を重ねるとともに、体のあらゆる組織は変化していきます。
五十肩が40代・50代以降に多く見られるのは、まさにこの加齢性変化が原因のひとつとされているからです。
【具体的な変化とは?】
腱や靭帯が硬くなる(線維化)
柔軟性のある若い頃の組織は、水分が多く弾力があります。しかし年齢とともに水分量が減少し、組織が乾いて硬くなってしまいます。
腱板損傷のリスクが高まる
肩の安定に重要な「回旋筋腱板(ローテーターカフ)」は、加齢で摩耗しやすくなります。これにより部分断裂や石灰沈着を引き起こすことも。
炎症が起こりやすくなる
組織の柔軟性が失われた状態で無理な動きをしたり、寒さや疲労がたまると、肩の内部に炎症(滑液包炎・腱板炎など)が起きやすくなります。
【POINT】
「年齢のせいだから仕方ない」と諦めがちですが、正しいケアと早期の対処によって悪化を防ぐことは十分に可能です。
②血行不良/循環の低下
肩関節は構造上、血流の少ない部位(特に腱板や関節包)です。
このため、血流がさらに悪化すると回復力が低下し、炎症が長引く要因となります。
【こんな状況に注意】
デスクワークで長時間同じ姿勢
肩を動かすことが少ない生活習慣
冷房による冷え(夏も要注意)
加齢による毛細血管の減少
ストレスによる自律神経の乱れ
【結果として…】
肩周囲の酸素供給が低下
老廃物が蓄積しやすくなる
筋肉が硬くなり、関節の可動域が狭まる
軽微な負荷でも炎症が生じる
【POINT】
温め・軽い運動・血流促進の施術(鍼灸・温熱療法)などを取り入れることで、改善のスピードが大きく変わります。
③不良姿勢(猫背・巻き肩・ストレートネック)
日常的にスマホやパソコンを使う現代人に非常に多いのが、姿勢の崩れによる肩への負担増です。
【姿勢と肩の関係】
肩は胸郭(肋骨や背骨)と肩甲骨に支えられています。これらのアライメントが崩れると、肩関節が正しく機能できなくなり、局所的に大きな負担がかかります。
猫背 → 肩甲骨が外転・下制 → 可動域制限
巻き肩 → 肩が内旋 → 腱板や滑液包が圧迫されやすくなる
ストレートネック → 頭の重心が前方に → 肩・首の緊張増加
【長期化すると】
肩の挙上動作がスムーズにできなくなる
筋肉や腱板に常に負荷がかかり、炎症へ
姿勢改善をしない限り、再発しやすくなる
【POINT】
根本改善には、「肩だけでなく姿勢全体」を見直す必要があります。なごみ鍼灸接骨院では、姿勢分析や骨格矯正も行いながら原因にアプローチします。
④運動不足/同じ姿勢の維持
五十肩の多くの方に共通するのが、「日常で肩をしっかり使っていない」ということ。
動かさないことで筋肉や関節が硬くなり、徐々に可動域が狭くなっていくのです。
【運動不足による影響】
肩関節の滑らかな動きが失われる
筋力低下 → 関節が不安定になる
血流が滞り、栄養供給・老廃物排出が悪化
軽い動作でも痛みや違和感を感じやすくなる
【「動かす」=「メンテナンス」】
肩は「動かしてこそ健康を保てる関節」です。逆に言えば、動かさないことが肩の老化や硬直を加速させる最大の原因にもなり得ます。
【POINT】
痛みのある時期に無理な運動は禁物ですが、回復期にしっかりとしたリハビリや可動域訓練を行うことが、再発予防にもつながります。
➄慢性的な使用過多(使い過ぎ)
五十肩(四十肩)は「動かさなさすぎ」で起こるイメージが強いかもしれませんが、実は「使い過ぎ」によっても発症するケースが少なくありません。
【使用過多による典型的なパターン】
家事・育児で利き腕ばかり酷使している
スポーツ(ゴルフ・テニス・水泳)による反復動作
重い荷物やパソコン作業で片側ばかり使っている
介護職・理美容師・製造業など、腕を上げる職業
これらの積み重ねにより、肩周囲の筋肉や腱板に微細な損傷が蓄積し、ある日突然、
「動かしたときにズキッ!」と炎症が爆発的に起こるような形で症状が現れます。
【左右差によるバランス崩壊】
片方ばかりに負荷がかかると、筋肉の緊張バランスが崩れ、肩甲骨や背骨の位置までズレてしまうことがあります。
この結果、片方が五十肩を発症し、**治った頃に反対側も痛くなる「左右交互発症」**というケースも珍しくありません。
【POINT】
「使いすぎ」も「使わなさすぎ」も、どちらも肩にとってはリスクです。
大切なのは、適度に使い、使い方を間違えないこと。姿勢やフォームを見直すことも予防には効果的です。
⑥糖尿病の影響(代謝・血管異常)
五十肩(四十肩)は、糖尿病をお持ちの方に特に多く見られることが、近年の研究で分かってきています。
【糖尿病と五十肩の関係性】
高血糖状態が続くと、腱や靭帯内のコラーゲンが劣化し、弾力性が失われる
血管障害により、毛細血管が詰まりやすくなる → 肩の回復力が低下
炎症が起きても治りにくく、慢性化しやすい
さらに、糖尿病に伴う「AGEs(終末糖化産物)」という老化物質が腱や筋肉の柔軟性を低下させ、**肩の拘縮(固まってしまう状態)**を進行させます。
【実際の臨床では…】
糖尿病患者さんの約20%が五十肩を経験すると言われ、しかも治りが遅く、可動域制限が残る傾向が強いです。
【POINT】
糖尿病がある方の五十肩は、単なる肩の炎症ではなく、全身疾患の一部として捉える必要があります。
治療も生活習慣改善や内科的管理と連携しながら、全体をみることが重要です。
⑦その他の要因:姿勢・骨格のゆがみ、内臓疲労、自律神経の乱れなど
五十肩は、肩だけに原因があるわけではありません。**「隠れた原因」**として次のような全身的な要因も密接に関係しています。
⑴姿勢・骨格のゆがみ
身体の土台である骨盤や背骨が歪んでいると、その上にある肩関節にも影響が波及します。
骨盤の前傾・後傾 → 背骨のカーブが乱れ、肩の高さに左右差が出る
胸椎の後弯(猫背) → 肩甲骨の位置が下がり、肩の挙上動作が制限される
鎖骨のズレや肩甲骨の非対称 → 腱板に過剰な圧力がかかる
その結果、肩関節にかかるストレスが一部に集中し、炎症・癒着・痛みへとつながっていきます。
⑵内臓疲労の影響(東洋医学の視点)
東洋医学では、「内臓と筋肉・関節は密接に関係している」と考えられており、内臓の不調が肩の痛みとして表れることがあります。
右肩 → 肝臓の疲れ
肝は「筋を司る」と言われ、肝機能が落ちると筋肉の柔軟性が失われやすくなる
左肩 → 胃・心臓の影響
胃腸が疲れていると左肩の張り・重だるさに出やすく、心臓の血流異常も関係する
肩甲骨周辺 → 腎の疲れ
腎は「骨と関係が深い」とされ、腎虚があると肩甲骨まわりが冷えたり固まったりしやすくなる
【POINT】
「食生活の乱れ」「疲れが抜けない」「内臓に不調を抱えている」方は、肩の痛みが“結果”であり、“原因”は体の中にあることもあります。
⑶自律神経の乱れ
自律神経のバランスが崩れると、体の防御反応として筋肉が硬直し、肩の筋緊張や血流障害を引き起こすことがあります。
【主な要因】
慢性的なストレス
睡眠の質の低下(寝不足)
不規則な生活(昼夜逆転など)
カフェイン・アルコールの過剰摂取
交感神経が過度に働くと、「防御反応」として筋肉が緊張し、肩・首の血行不良やこりとして現れます。
これが長期間続くと、五十肩のような慢性炎症に発展するケースも。
【POINT】
五十肩の治療では、自律神経を整えるアプローチ(鍼灸・温熱・整体など)も非常に有効です。
心と体のバランスを整えることが、症状の改善に大きく寄与します。
◆ 総まとめ:五十肩(四十肩)は「複合的な原因」で起こる
五十肩(四十肩)は、単なる肩の問題ではありません。
姿勢・血流・生活習慣・内臓・神経・全身の使い方――これらすべてが絡み合って発症しています。
だからこそ、
肩だけを治療しても改善しない
湿布や注射だけではすぐ戻る
なぜ再発するのかわからない
というケースが後を絶ちません。
3. 名古屋市東区砂田橋のなごみ鍼灸接骨院砂田橋院で見つめる「五十肩(四十肩)の本当の原因」
当院では、痛む肩だけを見るのではなく、「なぜ痛みが出たのか?」という根本要因を探ることを重視しています。

①姿勢とアライメントの評価
姿勢崩れは肩関節に大きな負担を及ぼします。胸椎・鎖骨・骨盤・肩甲骨のゆがみを整えることで、根本からの改善を目指します。
②局所と全身へのアプローチ
視診・触診・可動域検査などで肩周囲の炎症や動作制限を確認した上で、鍼灸・超音波・微弱電流・ストレッチ矯正など多様な施術を組み合わせます。さらに体幹強化や筋骨バランス矯正を行い、再発しにくい身体づくりを目指します。
③セルフケア指導の重視
施術による改善だけでなく、ご自宅での継続ケアも非常に大切です。痛みが落ち着いた段階で、ストレッチや運動療法、姿勢改善などのアドバイスを行います。
4. まとめ:原因はひとつじゃない、だからこそ対策は多角的に
五十肩(四十肩)の原因は、1つに絞れるものではなく、以下のような複数の要素が重なって発症、進行します
加齢による組織の変化
血行不良・冷え・循環不足
姿勢不良(猫背・巻き肩・ストレートネック)
運動不足・同じ姿勢の長時間維持
肩の使い過ぎ・左右バランスの偏り
糖尿病など代謝・循環系の影響
骨格や関節のゆがみ
内臓の疲労や位置異常
自律神経の乱れによる筋緊張・バランス低下
そのため、「痛い部位だけをなんとかすればいい」という考えでは改善が難しく、むしろ原因を掘り下げて対策を講じることが重要なのです。
5.名古屋市東区砂田橋のなごみ鍼灸接骨院砂田橋院の五十肩(四十肩)に対するアプローチ:原因に合わせたオーダーメイド施術
① 根本原因を探る検査
視診・触診・関節可動域検査・姿勢評価などを通じて、どこに原因が潜んでいるかを探ります。
② 痛みへの対応(急性期)
痛み止めや注射に頼りたくない方にも対応できるよう、鍼灸・超音波・微弱電流など非薬物的施術を用いて、痛み・炎症・血行不良などにアプローチします。
③ 姿勢矯正・筋骨バランス改善
骨盤・肩甲骨・鎖骨など姿勢を支える部位の調整を行い、再発防止につながる体の使い方や姿勢を整えます。
④ セルフケアと生活習慣の見直し
日常の姿勢、睡眠環境、肩の使い方などを見直し、簡単なセルフストレッチやエクササイズの指導も行います。ご自身で改善を進められるようサポートします。
6. まとめと応援メッセージ

五十肩(四十肩)は、その名の通り50代(あるいは40代)に多く見られる痛みですが、原因は年齢だけではなく、生活習慣や姿勢、全身のバランスにも深く関係しています。
痛みが出たら「年のせい」と放置せず、早めに専門家に相談することが、自然治癒だけに頼らず、可動性・痛みの根本改善につながります。
名古屋市東区砂田橋のなごみ鍼灸接骨院砂田橋院では、一人ひとりの症状や生活背景に合わせたオーダーメイド施術で、一刻も早く楽な暮らしを取り戻せるよう尽力しています。五十肩でお悩みの方は、どうぞお気軽にご相談ください。
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ブログ監修者: 半崎翔大
コメント: 池下院・砂田橋院の投稿の監修をします!スポーツ障害から美容まで幅広く発信していきますので、楽しみにしてください!
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