五十肩(四十肩)の治療を解説!| 名古屋市東区砂田橋の接骨院
目次
2025/08/15
こんにちは。
名古屋市東区砂田橋のなごみ鍼灸接骨院砂田橋院です。
本日は五十肩(四十肩)の治療に関して解説します!

1. 五十肩とその治療の重要性
◆ 五十肩(四十肩)とは
五十肩、または四十肩とは、正式には「肩関節周囲炎(けんかんせつしゅういえん)」と呼ばれる症状です。
中年以降、特に40代〜60代にかけて多く見られる肩関節の疾患で、
腕が上がらない
背中に手が回らない
寝返りで肩が痛い
急にズキッと鋭い痛みが走る
などの症状が代表的です。
◆ 「自然に治る」は正しいか?
「五十肩は放っておけば自然に治る」とよく言われますが、これは半分正解で、半分誤解です。
確かに、五十肩の一部は時間の経過とともに症状が軽くなり、日常生活に支障が出ない程度に回復することがあります。しかし、すべての人が完全に元通りになるとは限りません。
以下のようなケースでは、治療介入が極めて重要になります。
痛みが強く、日常生活に支障がある
可動域が著しく制限されている
痛みのために夜眠れない
数ヶ月経っても改善が見られない
両肩または他関節にも異常がある
◆ 治療を怠るとどうなるか?(放置のリスク)
五十肩は、「時間が解決する病気」ではなく、「治療とケアで改善する症状」です。
放置してしまうと、以下のようなリスクが高まります。
①肩関節の拘縮(こうしゅく)
炎症が治まったあとも、肩関節を動かさないでいると、筋肉や関節包が硬くなり、可動域が戻らなくなることがあります。これがいわゆる「肩が固まる」状態です。
②慢性痛・神経症状の残存
長期間炎症が続くと、神経過敏や筋膜の癒着などを引き起こし、慢性的な肩こりや違和感が残ってしまうこともあります。
③生活の質(QOL)の低下
着替えや洗髪、背中をかくなど、日常動作が困難になることで生活の質が低下し、精神的ストレスや抑うつ傾向にまで波及することがあります。
2. 五十肩のステージと治療アプローチ
五十肩は、単なる「肩の痛み」ではありません。
進行の過程に応じて、3つのステージ(時期)に分かれ、それぞれに合わせた治療が必要です。
①炎症期(急性期):痛みが最も強い時期
【期間の目安】
発症から約1〜3ヶ月
【主な症状】
安静にしていてもズキズキ痛む
寝返りや夜間に痛みで目が覚める
急な動作で激痛(刺すような痛み)が走る
動かすと痛い → 動かさなくなる → 拘縮リスクが増加
【治療の目的】
痛みと炎症を抑える
肩を極力安静にし、悪化を防ぐ
完全な固定は避け、可動域を“守る”
【治療方法】
アイシング(冷却)と安静:過剰な負荷を避けつつ、炎症を鎮めます。
消炎鎮痛剤の使用:NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)や局所冷湿布など。
鍼灸治療:痛みを抑えつつ、血流改善に働きかける
軽い振り子運動など:痛みを悪化させない範囲で関節の動きを保つ
▶ この時期は「無理に動かす」ことが逆効果になりかねません。
動作は慎重に、しかし「完全に動かさない」のもNGです。
②拘縮期(慢性期):動かそうとすると痛い、動かない
【期間の目安】
発症から約3ヶ月〜9ヶ月程度
【主な症状】
自発痛(何もしなくても痛い)はやや軽減
しかし、動かすと強く痛む(運動痛)
肩関節が明らかに硬くなっており、可動域制限が強い
【治療の目的】
関節や筋肉の硬さを改善
日常生活動作(ADL)を回復
徐々に筋力トレーニングを導入
【治療方法】
温熱療法(ホットパック・超音波):肩周囲の血流促進と筋緊張緩和
マッサージ・徒手療法:筋膜・関節包の癒着を取り除く
運動療法:肩関節のストレッチ(前方・外転・外旋など)を段階的に
鍼灸治療や電気刺激:筋の柔軟性と血流改善に有効
▶ この時期は「痛いけど、動かす」ことが求められます。
筋肉や関節を徐々に“解凍”するように、継続的な動作訓練が鍵となります。
③回復期(解氷期):少しずつ動かせるようになってきた
【期間の目安】
発症から約6ヶ月〜1年程度
【主な症状】
安静時の痛みはほぼ消失
可動域の制限が徐々に改善
まだ一部の動きに硬さや不快感が残る
【治療の目的】
可動域を元通りに近づける
筋力を取り戻し、肩の安定性を回復
再発を防ぐ姿勢・生活習慣の指導

【治療方法】
本格的な筋トレ(チューブトレーニングや自重トレ)を導入
姿勢・動作指導(猫背、巻き肩などの矯正)
バランス改善トレーニング(肩甲骨・体幹との連動)
生活動作のアドバイス:肩に負担をかけない動作パターンへ改善
▶ この時期こそ「最後までしっかり治しきる」ことが重要です。
中途半端にやめてしまうと、可動域が戻り切らずに再発することもあります。
3. 保存療法(非手術治療)の詳細
五十肩に対する治療は、ほとんどのケースで保存療法(手術をしない治療)から開始されます。
この章では、医学的根拠に基づいた保存療法の代表的な方法を紹介し、それぞれの効果や注意点を解説していきます。
物理療法・機器を使ったケア
◆ 温熱療法(ホットパック・超音波温熱)
患部を温めることで筋肉の緊張をほぐし、血流を改善します。特に拘縮期~回復期に有効で、リハビリ前に行うことで運動の効果が高まります。
【方法】
ホットパックを肩関節に15〜20分当てる
超音波治療器で局所を深部加温する
◆ 電気療法(干渉波・低周波・高周波)
神経や筋肉を軽く刺激することで、痛みの軽減や血行の促進が期待されます。炎症が強い時期よりも、筋肉が硬くなっている拘縮期に効果的です。
◆ 超音波療法
1MHzまたは3MHzの超音波を使い、深部組織を振動によって温めます。炎症や硬直を和らげるだけでなく、代謝や血流の改善にも有効です。
リハビリテーション・運動療法
◆ 急性期:振り子運動
痛みを悪化させない範囲で、関節の可動域を維持するための運動です。
前かがみになり、腕を力を抜いて垂らし、振り子のように前後・左右・円を描くように揺らします。

◆ 拘縮期〜回復期:ストレッチと自動運動
前方挙上・外転・外旋・内旋運動を徐々に行い、可動域の改善を目指します。
タオル体操(背中にタオルを回して引っ張る)
テーブルウォーク(テーブルに手を置いて前に歩くように肩を伸ばす)
指の歩行(壁を指で歩かせながら肩を上げる)

◆ 筋力トレーニング(回復期)
チューブや軽いダンベルを使ってインナーマッスル(腱板)を強化
肩甲骨周囲筋や体幹との連動を意識した運動(例:バードドッグ・プランク)
日常生活の動作(洗濯物を干す、手を上げる動作など)に応用
セルフケアと生活習慣の見直し
五十肩の治療において、日常での工夫やセルフケアは極めて重要です。
正しい習慣を取り入れることで、治癒を促進し、再発を防ぐことができます。

◆ ストレッチと軽い体操
毎日続けることで、関節の柔軟性を維持できます。
急に大きく動かすのではなく、小さな動きから継続することが大切です。

◆ 姿勢の改善
猫背や巻き肩の姿勢は、肩関節に余計なストレスを与えます。
デスクワークの合間に背中を伸ばす、肩甲骨を寄せるなどの姿勢リセット運動を習慣に。
◆ 温める習慣
お風呂で肩をよく温める
入浴後にストレッチをするとより効果的
肩に温湿布や蒸しタオルを使うのもおすすめ

◆ 睡眠時の工夫
横向きで肩を下にしないようにする
抱き枕やタオルで腕を支え、負担を減らす
痛む側を上にして寝ると夜間痛が和らぐこともある
4. 治療にかかる期間と経過の見込み
五十肩は、その名の通り「肩の問題」ではありますが、発症から回復までに長期間を要することが多い疾患です。痛みが出た直後から、完全に可動域が戻るまでには数ヶ月〜1年以上かかることも珍しくありません。

◆ 一般的な経過の目安
ステージ 期間の目安 主な症状 治療の焦点
炎症期(急性期) 発症〜3ヶ月程度 強い痛み、夜間痛、ズキズキ感 痛みの軽減、炎症抑制、安静
拘縮期(慢性期) 3ヶ月〜9ヶ月程度 動かすと痛い、肩が上がらない 関節の可動域拡大、柔軟性改善
回復期(解氷期) 6ヶ月〜1年程度 動かせるようになるが硬さが残る 筋力回復、再発予防、機能改善
※個人差が大きいため、上記の期間はあくまでも目安です。
◆ 治療の進み方は人それぞれ
五十肩の進行スピードは、体質・年齢・生活習慣・既往歴(糖尿病・肩の使い方)などにより異なります。例えば、発症初期に適切な処置がなされていれば数ヶ月で回復する方もいれば、痛みを我慢して放置した結果、1年以上も拘縮状態が続いてしまうケースもあります。
また、「治ってきたと思ったら、今度は反対側の肩に…」ということもよくあります。これは日常の使い方や体のバランスに原因があるため、症状のある側だけではなく、全身の調整が重要になります。

◆ 治療の継続がカギ
治療を受ける側にとって、途中での中断はリスクです。痛みが軽くなった時点で通院やリハビリをやめてしまうと、「可動域が戻りきらず」「筋力が不足した状態のまま」になり、再発や慢性化の原因になります。
特に拘縮期以降は**“コツコツ継続すること”**が大切です。痛みが軽くなった後こそ、本格的な可動域回復・筋トレ・姿勢改善を積み重ねましょう。
5. 名古屋市東区砂田橋のなごみ鍼灸接骨院砂田橋院での治療方針と特徴
名古屋市東区砂田橋にあるなごみ鍼灸接骨院 砂田橋院では、五十肩・四十肩の治療に対して、単なるマッサージや一時的な対症療法ではなく、根本からの改善と早期回復を目指した施術を行っております。

◆ 当院の治療の考え方:「その場しのぎ」ではなく「回復まで伴走」
五十肩は一過性の肩こりや筋肉痛とは異なり、肩関節の構造・血流・自律神経・姿勢バランスなど、全身的な要因が複雑に絡み合った疾患です。
当院では、初回のカウンセリングから
現在の状態のステージ(炎症期・拘縮期・回復期)を見極め
日常生活での支障やお悩みをヒアリング
関節の可動域や筋肉の硬さを評価
したうえで、患者様一人ひとりに合わせた治療プログラムを立案いたします。
◆ 当院での主な施術内容

● 鍼灸治療(はり・きゅう)
経絡に基づいた鍼灸施術により、痛みの緩和・血流促進・筋緊張の緩和を目的とします。西洋医学的には、筋膜リリースや神経調整としても有効です。

● 骨格調整・猫背矯正
五十肩の原因となる猫背・巻き肩・体幹のゆがみを矯正し、肩関節への負担を根本から取り除きます。

● 筋膜リリース・手技療法
筋膜の癒着や拘縮に対し、手技でやさしくアプローチ。痛みを伴わずに、徐々に可動域を回復していきます。

● 干渉波・超音波・高周波療法
電気刺激を用いて、筋肉の深部まで届くケアを実施。痛みや血流不全の改善が期待できます。

● 自宅ケア指導
院外でも実践できるストレッチ・姿勢指導・生活習慣のアドバイスを丁寧にサポートします。LINEや紙資料でお渡しも可能です。
◆ なごみグループ独自の強み
✅ 国家資格者による安全な施術
✅ 鍼灸・接骨・リハビリ・整体のトータルケア
✅ 地域密着・名古屋市東区での実績多数
✅土曜日診療・予約優先制で通いやすい
◆ このような方にご来院いただいています
他院で良くならなかった五十肩を改善したい方
整形外科で「経過観察」と言われただけで不安な方
肩の痛みで服の脱ぎ着がつらい方
痛み止めや湿布に頼らず改善したい方
初めて鍼灸や整体を受けるけれど丁寧に説明してほしい方
◆ 治療の目安と通院頻度
初期(急性期)…週2〜3回程度の継続施術
拘縮期…週1〜2回で徐々に可動域改善
回復期…筋力トレーニングと再発予防の指導を含めて週1回程度
※症状の進行度やご都合に応じて、柔軟にスケジュール調整いたします。
◆ 最後に:五十肩の治療は「正しいステップで、焦らず、しっかり」

五十肩の治療において最も大切なのは、「症状の段階に合わせて、適切な治療を段階的に行うこと」です。
急いで動かせばよくなるというものではなく、「急性期は休める」「拘縮期は動かす」「回復期は鍛える」という正しいプロセスを踏むことで、確実に回復へと向かいます。
もしあなたやご家族・お知り合いが五十肩の痛みや不安で悩んでいる場合は、お気軽にご相談ください。
名古屋市東区砂田橋の「なごみ鍼灸接骨院 砂田橋院」が、地域の皆さまの健康をしっかり支える“よりどころ”となるよう、スタッフ一同全力でサポートいたします。
名古屋市東区砂田橋のなごみ鍼灸接骨院砂田橋院のLINEからのご予約はこちらから
ブログ監修者:宮原 雅彦
なごみ整骨院グループ代表
柔道整復師・鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師(国家資格)・専科教員資格(柔道整復師養成校教員資格)
コメント:五十肩は、施術をすることにより確実に良くなる症状です。
不安な時は、お気軽にお声かけください。
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