五十肩(四十肩)はどこが痛む?| 名古屋市東区砂田橋の接骨院

代表施術者:厚生労働省認可 柔道整復師 宮原雅彦

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五十肩(四十肩)はどこが痛む?| 名古屋市東区砂田橋の接骨院

・目次

2025/08/16

こんにちは!

名古屋市東区砂田橋のなごみ鍼灸接骨院砂田橋院です。

 

年齢を重ねると増える肩の不調――その中でも「五十肩(四十肩)」は、「肩が痛くて上がらない」「夜中にズキズキ痛む」「髪を結ぶ・服を着替えるのがつらい」といった症状で、日常生活に大きな困難をもたらすことがあります。「五十肩」とは、医学的には「肩関節周囲炎」と呼ばれ、明確な原因がわからないまま、肩周辺の関節包や滑液包、腱板に炎症や癒着が起きて痛みが生じる疾患です。50歳代に多く発症するためこの名がついていますが、実際には40〜70歳代に広く見られ、「四十肩」と呼ばれることもあります。

本記事では、五十肩(四十肩)で 「どこが痛む」 のか を中心に、痛みが現れる典型的な部位・症状の出方、進行段階、診断・治療の方法、日常生活への影響、そしてセルフケアや予防法まで、丁寧に解説します。


1. 痛む部位は? ~五十肩の痛みは“肩だけ”じゃない~

 

「五十肩(四十肩)」と聞くと、「肩の関節が痛くなる」といったイメージをお持ちの方が多いと思います。しかし、実際に患者さんの声を伺ってみると、その痛みは決して“肩関節の一点”にとどまらないのが現実です。

五十肩の痛みは、肩の前方(鎖骨の下・胸の近く)、外側(肩の丸みのある部分=肩峰)、後方(肩甲骨の内側)、そして腕の外側(上腕部)にまで広がることがよくあります。

 

● 肩の前側の痛み(肩の前面)

もっとも多い訴えの一つです。腕を前に上げようとすると、肩の前面がズキっと痛む。この部位の痛みは、肩関節の前面にある「関節包」や「腱板(特に棘上筋)」が炎症を起こしていることが原因です。

具体的には、シャツやブラウスのボタンをとめる動作、洗濯物を干すときに腕を前から上げる動作で痛みが走ることがあります。

 

● 肩の外側の痛み(肩峰周囲)

「肩の横のあたりが重だるくて痛い」という表現をする方も多く、寝ているときにこの部位を下にして横向きで寝ると激痛が走るというケースもよく見られます。

この外側の痛みの原因は、三角筋(肩の表層筋)とその下の滑液包に炎症が起きているためです。五十肩では、肩関節そのものの動きに制限が出るため、三角筋やその周囲の筋膜に過剰な負担がかかり、**肩峰下滑液包(かたほうかかつえきほう)**に炎症が広がって痛みを引き起こします。

 

● 肩甲骨周囲の痛み(背中側)

「肩の後ろが痛い」「肩甲骨の内側が突っ張る」といった声もよく聞かれますが、実はこのような肩甲骨まわりの痛みは、五十肩そのものが原因ではないことが多いです。

この痛みの正体は、肩の動きをサポートする筋肉(僧帽筋や菱形筋など)にかかる筋膜性のストレスや、肩こり、あるいは頸椎由来の神経症状であることも。五十肩によって肩関節の可動域が狭くなると、代償的に肩甲骨や背中の筋肉が過剰に働いてしまい、疲労や炎症を起こすのです。

🔍【補足】実際、五十肩と肩こりは併発していることが多く、「肩こりだと思っていたら五十肩だった」「五十肩になってから肩こりがひどくなった」といった例は非常に多いのです。

 

● 上腕(腕の外側)の痛み

もうひとつ特徴的なのが、肩から肘にかけて、腕の外側に鈍く重たい痛みが広がるケースです。これは、肩の深層にある腱板の炎症が、神経の走行や筋膜のつながりを通して上腕に放散痛を生じさせているためです。

患者さんの中には、「腕が痛くて、肩はそれほどでもない」という方もいらっしゃいます。整形外科や接骨院でよく確認されるポイントです。

 

2. なぜ痛むのか? ~五十肩(四十肩)の発症メカニズム~

 

 

では、そもそも「五十肩」はなぜ発症するのか? なぜ、肩を動かすたびにズキズキと痛み、腕が上がらなくなるのでしょうか?

 

● 主な原因は「肩関節包の炎症と癒着」

五十肩の医学的名称は「肩関節周囲炎」。その名の通り、肩関節の周囲にある組織(関節包・滑液包・腱板など)に炎症が起きることが発症のきっかけです。

中でも特に重要なのが、「関節包(かんせつほう)」と呼ばれる袋状の組織です。関節包は、肩関節を包み込み、関節の中の滑液(潤滑油のような役割)を保持しつつ、関節の動きを滑らかにするクッションのような役割を果たしています。

加齢や過度の使用などが原因で、この関節包に炎症が起きると、痛み物質(プロスタグランジンやブラジキニンなど)が発生し、強い痛みが引き起こされます。

さらに、この炎症が長引くと、関節包が固く縮んでしまう(=癒着・拘縮)ため、可動域が大幅に制限されるようになります。

 

● 滑液包や腱板の障害も関係

五十肩の進行過程では、関節包だけでなく、**肩の動きに重要な役割を果たす滑液包や腱板(ローテーターカフ)**にも炎症が波及していきます。

滑液包(かつえきほう):肩の筋肉と骨の間にある、摩擦を軽減する潤滑クッション。炎症が起きると、肩の動きでズキズキと痛み、特に腕を外に開いたり、後ろに引くときに痛みが強く出ます。

腱板(ローテーターカフ):肩の安定と運動を担う4つの筋肉の腱で構成される部分。老化や使いすぎによって腱に微細な損傷や炎症が起こると、痛みや動作制限が現れます。

このように、複数の組織にまたがる炎症と機能低下が、五十肩の痛みの正体なのです。

 

● 加齢による組織の劣化

40~60代に発症が多いのは、加齢によって筋肉や腱の柔軟性が失われ、血流も低下してくる時期であることが大きな要因です。

特にデスクワークや運動不足の生活習慣が続くと、肩関節周囲の筋肉がこわばり、血流が悪化して、関節包や腱板に十分な栄養が行き渡らなくなるため、組織が脆くなり炎症を起こしやすくなります。

 

● 運動不足・冷え・ストレスもリスク要因

五十肩の発症リスクを高めるその他の要因として、以下のような生活習慣も見逃せません。

肩を動かさない生活(スマホ・パソコン中心の生活)

冷えや血行不良(冷房による肩の冷え、睡眠中の血流低下)

精神的ストレスや睡眠不足(自律神経の乱れによる筋緊張)

これらは一見肩とは無関係に思えるかもしれませんが、実際には肩関節の栄養供給や筋肉の緊張に直結しており、五十肩の引き金になることがあります。

 

● まとめ:痛みの本質は「炎症+拘縮」

五十肩の痛みは、次のような仕組みで起きています:

関節包・滑液包・腱板などが炎症 → 痛み物質の発生 → 動かさないことで癒着 → 拘縮 → さらに動きにくくなり、痛みが強くなる

この悪循環に陥ると、自然にはなかなか治らず、半年~1年、長いと2年以上も苦しむケースもあります。だからこそ、痛みの原因を知り、早期に対策を取ることがとても重要なのです。

 

3. 症状のタイプとステージ ~五十肩は段階によって痛みが変わる~

 

五十肩には「発症から回復までに3つの段階(ステージ)」があります。痛みの強さ、性質、肩の動かしやすさなどが、それぞれの時期によって大きく異なります。

 

● 第1段階:炎症期(急性期)

発症からおよそ1〜3ヶ月の時期で、鋭い痛みが特徴です。特に「夜間痛(寝ているときに痛む)」が強く、寝返りを打つたびに目が覚める…と悩まれる方も少なくありません。

症状の特徴

動かしても、動かさなくてもズキズキ痛む

安静時・就寝時に強くなる

痛みのために動かせる範囲が狭くなる

この時期は、「炎症」を起こしている状態。無理に動かすと悪化することもあるため、安静と保温が基本です。

 

● 第2段階:拘縮期(慢性期)

炎症がおさまってくると、次は「関節が固くなって動かない」状態に移ります。痛みは軽減するものの、動かすと突っ張りや鈍痛があるのが特徴です。

症状の特徴

肩を上げる・回すなどの動作に制限が出る

後ろに手を回せない(例:エプロンの紐を結べない)

シートベルトを取る動作ができない

これは、肩関節の関節包や周囲の組織が癒着・拘縮を起こしている状態です。ストレッチや可動域訓練が必要になります。

 

● 第3段階:回復期

発症から半年〜1年ほど経過してから、ようやく少しずつ肩が動かせるようになってくる時期です。痛みも徐々に改善します。

症状の特徴

少しずつ日常動作がスムーズになる

ストレッチや運動療法により改善が加速

完治までは個人差があり、1〜2年かかることも

この回復期にしっかりとリハビリを継続することが、後遺症を残さないカギとなります。

 

 

4. 日常生活への影響 ~“たかが肩”ではすまされない~

 

 

五十肩は、想像以上に日常生活に大きな支障をきたします。肩が痛くて「腕が上がらない」「後ろに回せない」というだけで、当たり前にできていた動作が苦痛になります。

 

● よくある動作での支障

髪を結ぶ・ドライヤーをかける:腕を後頭部に持ち上げる動作が困難

服の着脱:とくに後ろファスナーやボタン付きの服はつらい

洗濯物を干す・取り込む:腕を上げる・伸ばす動作が痛い

運転やシートベルトの操作:肩を後ろに引く動きで痛み

歯みがきや洗顔:顔の近くで手を動かすのが困難

寝るときに痛くて目が覚める:夜間痛のストレスが睡眠障害に

肩の可動域が制限されることで、「不自由さ」と「不快感」が生活のあらゆる場面に及びます。

 

🌿名古屋市東区砂田橋のなごみ鍼灸接骨院砂田橋院では、こうした日常動作の改善に向けたアドバイスやサポートも行っています。

 

 

5. 診断と鑑別 ~本当に五十肩?他の疾患との見分け方~

 

 

五十肩(四十肩)の診断では、「どこが痛いか?」「どう動かすと痛むか?」といった問診と触診が非常に重要です。しかし、それだけでは不十分な場合もあります。

 

● 五十肩と似た症状を持つ疾患

腱板断裂:加齢や外傷で腱板が切れている状態。痛みとともに筋力低下がみられる。

石灰沈着性腱板炎:石灰が腱に沈着し、激しい炎症と痛みを引き起こす。

変形性肩関節症:関節軟骨のすり減りにより痛みと可動域制限。

頚椎症:首の神経圧迫により肩〜腕にかけての痛みやしびれが出る。

 

● 画像診断の活用

レントゲン:骨の変形や石灰沈着の有無を確認

エコー検査:腱板損傷や滑液包の炎症、血流の増加を評価

MRI:関節包の癒着、腱板断裂の有無、周囲組織の状態を詳しく確認

🔍 必要に応じて整形外科との連携で精密検査を勧める場合もあります。

 

 

6. 治療・ケア法 ~段階に応じた正しいアプローチを~

 

 

五十肩の治療は基本的に保存療法(手術なしでの治療)が中心です。ステージごとに治療法を選ぶことがとても大切です。

● 炎症期(急性期)の治療

安静(無理に動かさない)

ホットパックや入浴で温め、血流を促進

消炎鎮痛剤の服用や湿布の使用

夜間痛には、バスタオルやクッションで肩を支える工夫が有効

 

● 拘縮期のリハビリ

軽いストレッチ(痛みのない範囲で)

振り子運動(コッドマン体操)で自然な可動域改善

鍼灸や温熱療法も効果的

 

● 必要に応じて行う医療処置

ステロイド注射(滑液包や関節包への直接注入)

関節鏡手術(重度の拘縮や癒着に対して)

マニピュレーション(麻酔下での肩関節可動域の確保)

🌱名古屋市東区砂田橋のなごみ鍼灸接骨院砂田橋院では、各ステージに合わせた施術を行い、自然回復力を引き出すサポートをしています。

 

 

7. 予防と日常ケア ~五十肩にならないために今日からできること~

 

 

五十肩は加齢だけでなく、日々の姿勢や運動習慣が大きく影響しています。ちょっとした心がけで予防・再発防止が可能です。

 

● 自宅でできる簡単ケア

肩すくめ運動:肩をギュッとすくめてストンと落とす(血流改善)

雑巾がけ運動:テーブルに手を置いて腕を前後にゆっくり滑らせる

壁タッチ運動:指で壁を歩かせるようにして腕をゆっくり上げていく

 

● 日常で意識したいこと

肩や首を冷やさない(夏でも冷房・扇風機の風に注意)

姿勢を意識して猫背を避ける(スマホ首・巻き肩の防止)

入浴や温湿布でこまめに血流改善

寝具の工夫:肩の下にタオルや枕を入れて痛みを軽減する

🌿軽い運動や姿勢改善は、五十肩の予防だけでなく肩こりや首の痛みの予防にもつながります。

 

 

終わりに ~五十肩は早期対応が何より大切~

 

五十肩(四十肩)は、痛む部位が「肩の前・後・横・腕」に広がり、どの方向に動かしても痛むことが大きな特徴です。痛みとともに可動域制限が生じ、生活のあらゆる動作に支障が出るため、身体だけでなく心にもストレスがかかります。

しかし、正しく原因を知り、適切なタイミングで適切な治療・セルフケアを行えば、多くの場合、時間とともに回復していきます。

名古屋市東区砂田橋のなごみ鍼灸接骨院砂田橋院では、五十肩(四十肩)にお悩みの方に対して、

「どこが痛むのか?」「今どのステージなのか?」「どう対応すべきか?」を丁寧に見極めながら、

ひとりひとりに合った施術とアドバイスをご提供しています。

もし肩の痛みや動かしづらさを感じたら、お気軽にご相談ください。
早めのケアが、明るく前向きな毎日への第一歩となります。

 

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ブログ監修者: 半崎翔大

コメント: 池下院・砂田橋院の投稿の監修をします!スポーツ障害から美容まで幅広く発信していきますので、楽しみにしてください!

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