五十肩(四十肩)はどこが痛いのか|守山区小幡のなごみ針灸整骨院
目次
2025/08/18
なごみ針灸整骨院小幡院 スタッフブログへようこそ。
今回は「五十肩(四十肩)はどこが痛いのか」に焦点を当て、症状の出やすい場所、痛みの特徴、原因の見分け方、セルフケア、当院での治療方針と実際の施術内容まで、患者様やそのご家族が安心して読み進められるようにやさしく、しかし詳しく解説します。
目次
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五十肩(四十肩)とは?簡単な定義
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五十肩で“痛くなる場所”の一覧と具体的な症状
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痛みの出方・時間帯・動作との関係
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五十肩と間違いやすい他の疾患(鑑別)
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なぜその部位が痛くなるのか(原因のメカニズム)
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自宅でできるセルフチェックと注意点
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なごみ針灸整骨院小幡院での治療方針と具体的な施術内容
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日常生活での注意点・仕事や家事の工夫
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予防法と再発を防ぐための習慣
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よくある質問(Q&A)
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症例紹介(実際の改善例)
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さいごに — 受診のタイミングと当院のご案内
1. 五十肩(四十肩)とは?簡単な定義
五十肩(別名:凍結肩、英語では”frozen shoulder”)は、主に中年以降に多く見られる肩の痛みと可動域制限(腕が上がらない、後ろに回らないなど)を特徴とする症状群です。
医学的には肩関節周囲炎と呼ばれることもあり、関節包(関節を包む膜)や周囲の軟部組織に炎症と癒着が起きることで、痛みと動かしにくさが現れます。
発症年齢は40〜60代が中心のため、昔から「四十肩・五十肩」と呼ばれてきましたが、年齢はあくまで目安です。
2. 五十肩で“痛くなる場所”の一覧と具体的な症状
五十肩の痛みは一箇所に限定されないことが多く、以下のような場所で痛みを感じます。
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肩(肩関節周辺):肩の表面、外側(上腕近く)に痛みを感じることが多いです。特に腕を上げる・横に挙げる・後ろに回す動作で増悪します。
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肩の前方(鎖骨下・胸側寄り):前方に痛みを感じ、服の着脱でつらさを訴える方が多いです。
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肩の後方(肩甲骨の内側):背中側、肩甲骨周囲に鈍い痛みや突っ張り感が出ることがあります。
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上腕(肩から肘にかけて):しびれるような、重い・鈍い痛みが広がることがあります。特に外側上腕部に放散することが多いです。
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首肩の境目(頸部〜僧帽筋):肩こりや首の張りが合併して、頸部から肩にかけて痛みが出る場合もあります。
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夜間痛(夜に痛んで眠れない):特徴的な症状。横向きで寝られない、寝返りで目が覚めるといった訴えが多いです。
痛みの強さと特徴
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動作時痛:腕を挙げたり、向こう側に回したりする時に鋭く痛む。可動域制限があるため、日常動作で高い場所に手が届きにくくなります。
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安静時痛:進行期(特に凍結期の前半)では安静時にも痛む。安静にしていてもズキズキやチクチクする痛みが生じることがあります。
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夜間痛:前述の通り、寝ている間に痛みが強くなるのが五十肩の特徴の一つです。
3. 痛みの出方・時間帯・動作との関係
五十肩は典型的に以下のような経過をたどることが多いです(個人差あり)。
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発症初期(痛みの強い炎症期):何の前触れもなく肩の痛みが出現。特に夜間痛が強く睡眠を妨げる。可動域はまだ大きく制限されないこともある。
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凍結期(痛み+可動域制限):痛みと同時に肩が動かしにくくなる。着替えや洗髪、背中に手を回す動作が困難に。
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解凍期(徐々に回復):痛みは減るが可動域の改善には時間がかかる。リハビリで可動域を取り戻す段階。
時間帯では夜間の痛みが目立つため、睡眠障害を訴える患者様が多く、その結果、日中の疲労や不調を招くことがあります。
4. 五十肩と間違いやすい他の疾患(鑑別)
肩の痛みは原因が多岐にわたるため、以下の疾患と鑑別する必要があります。
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腱板断裂(ローテーターカフ損傷):急性外傷や慢性的摩耗で腱が断裂すると、挙上不能や夜間痛が出ます。MRIや超音波で確認することがあります。
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石灰沈着性腱板炎:腱板に石灰がたまることで激痛を伴うことがある。X線で石灰が写る場合があります。
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肩関節変形性関節症:関節の摩耗や骨の変形により痛みが出ます。高齢者に多い。
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頚椎疾患(頸椎症・神経根障害):首からの神経痛が肩〜腕に放散する場合。手のしびれや筋力低下を伴うことがあります。
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心臓由来の放散痛:まれですが、心筋梗塞などで左肩〜左上腕に痛みが出ることがあるため、心臓疾患の危険因子がある場合は注意が必要です。
鑑別のために問診、動作確認、必要に応じて整形外科での画像検査(X線、超音波、MRI)や専門医の診察が必要になります。
5. なぜその部位が痛くなるのか(原因のメカニズム)
五十肩の主なメカニズムとしては、肩関節包の炎症と短縮(癒着)です。関節包が炎症を起こして硬くなると、肩関節の滑らかな動きが妨げられ、結果として周囲の筋肉や腱にも負担がかかり痛みが発生します。
また、以下の要因が関与することがあります。
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筋肉のアンバランス:肩周囲の筋力低下や使い過ぎによる疲労で、ある筋肉に過度の負担がかかる。
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姿勢不良:猫背や巻き肩は肩甲骨の位置を変え、肩関節にストレスを与えます。
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血行不良:特に中高年で代謝が落ちると修復が遅れやすい。
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糖尿病や甲状腺疾患などの全身疾患:五十肩の発症率が高く、経過が長引くことが知られています。
6. 自宅でできるセルフチェックと注意点
簡単セルフチェック(安全に行ってください)
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手を後ろに回すテスト:背中に手を回して反対側の肩甲骨を触れますか?触れない場合は可動域が制限されています。
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真上に挙げるテスト:腕を真上に上げてみてください。180度まで挙がらない、または途中で強い痛みが出る場合は要注意。
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横に挙げるテスト:腕を横から挙げると90度を超えたところで痛むか確認。
注意点
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強い痛みがあるときは無理に動かさない:炎症期は無理をすると痛みを悪化させたり睡眠がさらに阻害されます。
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しびれや手の筋力低下がある場合は早めの受診:神経症状がある場合は頸椎由来の可能性も。
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発熱・胸の痛みを伴う場合は緊急対応:心臓疾患の可能性を考える必要があります。
7. なごみ針灸整骨院小幡院での治療方針と具体的な施術内容
当院では、五十肩の治療を「痛みの軽減」と「動かせる身体の回復」を同時に進めることを目標にしています。まずは丁寧な問診と徒手検査で痛みの位置と原因を特定し、患者様一人ひとりに合わせた治療計画を立てます。
主な施術内容:
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鍼(はり)治療:局所の筋緊張やトリガーポイントを和らげ、血流と組織の修復を促進します。鍼は夜間痛の改善にも効果を示すことがあります。
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灸(きゅう)・温熱療法:血流改善と筋の緊張緩和を目的に行います。冷えの強い方や慢性のこりがある方に有効です。
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徒手療法(関節モビリゼーション、筋膜リリース):硬くなった関節包や筋膜を優しく動かし、可動域改善を図ります。
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ストレッチ指導・運動療法:自宅で行える体操を段階的に指導します。評価に基づき、可動域改善と筋力強化のメニューを作成します。
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テーピング・サポーター:動作時の痛みを軽減し、正しい肩の位置をサポートします。
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超音波療法・微弱電流療法:組織の修復を促進する物理療法を併用することがあります。
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生活指導(姿勢・仕事の工夫):普段の動作や睡眠姿勢を改善するアドバイスを行います。
治療の流れの一例
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問診と動作確認(どの動きでどの程度痛むかを詳しく確認)
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物理療法や温熱で筋肉の緊張を緩和
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鍼灸または徒手療法で痛みと可動域制限にアプローチ
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自宅での運動指導と次回の治療計画
当院では短期間で無理に可動域を広げるような方法は避け、痛みのコントロールをしながら安全に動かせる範囲を広げることを重視しています。
8. 日常生活での注意点・仕事や家事の工夫
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重いものを持つときは体に近づける:腕を伸ばして持つと肩に大きな負担がかかります。
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高いところの作業は台を使う:脚立や踏み台で腕を挙げる高さを変えましょう。
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寝る姿勢の工夫:横向きに寝ると痛む側を上にすると楽なことがあるので、抱き枕などで調整してください。
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長時間同じ姿勢を避ける:仕事中でも適度に肩を回す・軽くストレッチする習慣をつけましょう。
9. 予防法と再発を防ぐための習慣
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肩周囲の筋力トレーニング:特に肩甲帯(肩甲骨周り)の筋力を鍛えると再発予防になります。
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姿勢改善:猫背や巻き肩の矯正は肩関節の負担を減らします。
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柔軟性の維持:定期的なストレッチで可動域を保つことが大切です。
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生活習慣の改善:糖尿病などの慢性疾患がある方は適切な管理で経過が良くなることがあります。
10. よくある質問(Q&A)
Q1:五十肩は完治しますか?
A:多くの方は適切な治療とリハビリで日常生活に支障がないレベルまで回復します。自然軽快する場合もありますが、放置すると可動域制限が残ることがあるため早めの対処が望ましいです。
Q2:注射や手術は必要ですか?
A:初期は保存療法(鍼灸、理学療法、運動療法など)を行います。痛みが非常に強く日常生活に支障が大きい場合は整形外科での関節内注射(ステロイド)や、重度で改善が乏しい場合は関節鏡視下手術が検討されることがあります。
Q3:運動はいつから始めればいいですか?
A:炎症が強い急性期は無理をせず安静を優先することもありますが、痛みが落ち着いてきたら早めに可動域訓練を開始することで回復が早くなります。当院では痛みの程度に合わせた段階的な運動を指導します。
Q4:鍼は痛いですか?
A:個人差はありますが、当院の鍼は細い鍼を使用し、ほとんどの方が我慢できるレベルです。施術中に一時的にズーンとした響き(得気)を感じることがありますが、その感覚が治療効果につながることが多いです。
11. 症例紹介(実際の改善例)
症例 1:50代女性(主婦) 来院時:右肩の夜間痛と挙上制限(上腕が水平より上に上がらない)。2か月前から徐々に悪化。 治療:鍼灸×週1回、徒手療法、家庭でのストレッチ指導を実施。 結果:6週間で夜間痛が消失、3か月で日常動作の不自由が解消。現在は再発予防のため月1回のメンテナンス。
症例 2:60代男性(会社員) 来院時:左肩の可動域制限と慢性的な肩こり。糖尿病の既往あり。 治療:温熱療法、運動療法(肩甲帯強化)、鍼灸を併用。 結果:8週間で痛みの軽減、可動域の改善が見られたが、糖尿病管理と並行して長期的なリハビリを推奨。
(※症例はプライバシー保護のため一部表現を変えています)
12. さいごに — 受診のタイミングと当院のご案内
肩の痛みは「我慢できる」程度でも放置すると慢性化しやすく、日常生活の質(QOL)を下げることがあります。次のような場合は早めにご相談ください。
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夜間痛で眠れない
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着替えや髪を洗うなど日常動作で支障が出ている
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しびれや手の筋力低下がある
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痛みが2〜3週間続き改善しない
なごみ針灸整骨院小幡院では、丁寧な問診と検査を行い、あなたに最も適した治療計画を提案します。鍼灸・徒手療法・運動療法を組み合わせ、痛みの軽減と動ける身体の回復を目指します。
ご予約・ご相談はお電話または当院のウェブサイトから承ります。お気軽にお問い合わせください。
まとめ
五十肩は痛みの場所が多岐にわたるうえ、個人差のある病態です。痛みの場所を正確に把握し、原因を見極めた上で的確にアプローチすることが改善への近道です。当院スタッフ一同、地域の皆様の肩の健康を全力でサポートします。
ブログ監修者: 瀬上正幸
コメント: 小幡院からの情報と交通事故関連のブログを監修していきます!交通事故にあってしまったら「なごみグループ」にご相談ください。
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