五十肩に効く?ストレッチの本音とは?|千種区池下の接骨院・整骨院
目次
2025/12/12
名古屋市千種区池下で整骨院をしていると、季節とは関係なく「先生、また五十肩みたいで腕が上がらなくて…」と肩を押さえながら来院される方がけっこういます。
うちの なごみ鍼灸接骨院 池下院 でも、毎月のように五十肩のご相談がありますし、私自身もこの仕事を続けてきた中で、本当にいろいろな“五十肩のクセ”と向き合ってきました。
今日は、そんな現場の空気感をそのままに、「五十肩」と「ストレッチ」について、
私自身の経験と正直な意見を交えながら書いてみようと思います。
実際のやりとりや本音の方が伝わる気がするので。
■「五十肩ってストレッチすれば治りますか?」と聞かれて思う正直なところ
これは本当に多い質問です。
ストレッチが悪いわけではありません。むしろ、使い方次第では強力な治療手段になります。
ただし…五十肩の“痛みが強い時期”に頑張ってストレッチをすると、意外と悪化してしまうことも多いんです。
現場でよく見るのは、痛みがピークのときにYouTubeを見ながら無理に腕を回すケース。
「先生、昨日ストレッチ頑張ったらさらに痛くなりまして…」
と肩を押さえて来院される方、本当に多いです。
正直なところ、初期の五十肩は“凍結期”といって肩関節が固まりきっている時期です。
この時期の強いストレッチは、私の経験上およそ7割が逆効果。
触った瞬間に「あ、無理されてるな」とわかってしまう、そんな腫れ方をしていることもあります。

■開院当初の失敗から学んだ“五十肩との距離感”
これは正直に言うと、私の黒歴史です。
開院して1年目の頃、五十肩の方に強めの可動域訓練を行ってしまい、翌日「余計に痛くなった」と言われてしまったことがあります。
その方は名古屋市内の飲食店で働いていた60代の男性で、肩が上がらず仕事にも支障が出ているとの相談でした。
当時の私は「動かせば良くなる」と考えすぎていて、痛いとおっしゃるのに少し強めに動かしてしまったんです。
耐えている表情が忘れられません。
この経験から、
「五十肩は、強く押したり動かせばいいものではない」
ということを深く理解しました。
それ以来、痛みの段階を丁寧に見極めるようにしています。
五十肩には、
●急性の「急性期」
●ガチガチに固まる「拘縮期」
●回復が始まる「回復期」
という流れがあり、ストレッチも段階によってやるべきことが変わります。
ただし教科書通りにはいかず、実際の患者さんは一人ひとり症状が違います。
触るだけで肩が跳ね上がるほど敏感な方もいて、その反応を見ながら「今日はやめておきましょうか」と判断することもあります。
■五十肩の患者さんとのリアルな会話(池下院でよくあるやりとり)
院内の雰囲気も伝わるように、実際にありがちな会話をそのまま書きますね。
私「腕を横に上げてみましょう。どの角度で痛みます?」
患者さん(女性・52歳)「この辺…あ、痛い。ここから上にいかなくて」
私「無理しなくて大丈夫ですよ。今は肩が“凍っている”状態に近いので、強いストレッチは逆効果かもしれません」
患者さん「え、ストレッチしたら良いと思ってました…」
私「時期にもよりますね。痛みが強い間は、軽い振り子運動くらいがちょうどいいです。強いストレッチは、痛みが落ち着いてからにしましょう」
こうした会話、週に何度もあります。
伝えたいのは一つ。
五十肩=ストレッチすれば良い
ではないということ。
ストレッチは大切ですが、
「いつ」「どのくらい」「どの方向へ」
これが合っていないと逆効果になるんです。

■五十肩に合うストレッチ・合わないストレッチ(専門家としてハッキリ言います)
池下周辺は働く世代の方が多く、デスクワークや介護職、飲食業など肩を酷使する方が多い地域です。
皆さん「ストレッチが大事」という情報を信じ、頑張りすぎる傾向があります。
ですが、ここははっきり言わせてください。
●痛みが強い時期に肩そのものを伸ばすストレッチはほぼ逆効果
●動かすなら肩より“肩甲骨”や“胸”から
●拘縮期に入ったら肩のストレッチを徐々に解禁
●痛みが1〜2割増える程度ならOK、3割以上痛むならアウト
これは現場で1000人超の五十肩を見てきた経験からの確かな実感です。
■症例紹介:ストレッチで悪化したケースと改善したケース
●悪化したケース
池下駅から通ってくださっている58歳の男性。
ネット動画を見て、肩を大きく回すストレッチを毎晩続けていたそうです。
来院時、肩が赤く腫れ、前方の腱に強い痛みがありました。
初見で「あ、無理をされたな」と感じました。
原因は、
痛みの強い時期に肩を回しすぎたこと。
炎症が落ち着くまで施術と軽い運動を中心に行い、改善までは約3ヶ月でした。
●改善したケース
千種区から電車で通われている51歳の女性。
痛みのピークは過ぎ、肩が90度ほど上がる状態で来院されました。
この方には、
・胸のストレッチ
・肩甲骨の軽い可動運動
・ペットボトルを使った振り子運動
・外旋方向の軽いストレッチ
これらを毎日10分。
院では関節の滑りを整える施術を行い、2週間ほどで「上着を着る動作が楽になった」と喜ばれていました。
五十肩は、タイミングが合えばストレッチが大きく味方になります。
■五十肩×ストレッチの正しい順番(簡単にまとめると)
① 急性期(痛みが強い)
→強いストレッチはNG
→温める・軽い振り子運動が中心
② 拘縮期(固まってくる)
→肩ではなく肩甲骨・胸・脇を緩める
→土台づくりが大切
③ 回復期(動き出す)
→肩のストレッチを徐々に増やす
→方向・角度を変えて無理なく動かす
文章で読むと簡単ですが、実際にやると“力加減”がとても難しいんです。
痛いのに頑張って伸ばしてしまう方が多いのも現実。

■なごみ鍼灸接骨院 池下院での施術のリアル
五十肩の方にはまず 徒手検査 を行い、
・痛む角度
・固い方向
・肩甲骨の動き
・炎症の有無
を細かくチェックします。
患者さんには「こんなに見るんですね」とよく言われます。
施術は、
・肩前面の癒着の調整
・肩甲骨の滑り改善
・胸郭の可動域拡大
・軽い関節モビリゼーション
ボキボキ鳴らすような施術は基本的にしません。
施術中は、
「なんでこんなに固まるんでしょう?」
「お仕事で腕を前に出す時間、多くないですか?」
と自然に生活の話も伺いながら進めます。
整骨院の施術は、生活全体を見るところまで含まれているんです。

■五十肩の方に伝えたい、ストレッチより大切なこと
これは本気で思っています。
●痛みが強い時期は無理をしない
●ストレッチは“時期と方向”が命
●放置すると回復が遅れる
●正しく動かせば必ず良くなる
五十肩は不安を抱えやすい症状です。
「このまま一生上がらなかったらどうしよう」
こうした声、本当によく聞きます。
ですが、私が診てきた中で“一生上がらないまま”の方はほぼいません。
半年〜1年かけて、必ず回復していきます。
ただし、
ストレッチのやり方次第で回復スピードが大きく変わるのも事実。
■最後に──五十肩は一人で抱え込まないでください
五十肩は日常生活に大きな負担が出ます。
着替え、洗濯物、人によっては仕事までしんどくなる。
気持ちまで落ち込む方も少なくありません。
だからこそ、
一人で頑張らないでください。
無理なストレッチで悪化させる前に、専門家に状態を見せてもらうのが一番安全です。
なごみ鍼灸接骨院 池下院でも、五十肩専門の施術を行っています。
痛いことを無理に行う施術ではないので安心してくださいね。
姿勢や生活習慣の癖まで含めて、一緒に改善していければと思います。
五十肩とストレッチについて何度も触れてきましたが、最後にもう一度。
ストレッチは味方にも敵にもなる。
この仕事を続けてきて、これは本当に実感しています。
肩の痛みでどうしていいかわからなかったら、気軽にご相談ください。
無理をする前に、しっかり診させていただきます。

ご予約・お問い合わせ
なごみ鍼灸接骨院・池下院
📞 052-753-7063
地下鉄池下駅より徒歩2分
平日 9:00〜12:15 / 16:00〜19:45
土曜 8:30〜12:00 / 15:00〜18:00
※初回特典あり
記事監修者:宮原 雅彦
柔道整復師・鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師(国家資格)・専科教員資格(柔道整復師養成校教員資格)
コメント:五十肩は、施術をすることにより確実に良くなる症状です。
不安な時は、お気軽にお声かけください。
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