五十肩(四十肩)は本当に一つの病気?|千種区池下の接骨院・整骨院
目次
2025/12/13
名古屋市千種区池下の整骨院が語る「本当の痛み・進行・改善の道」
こんにちは、なごみ鍼灸接骨院(池下院)です。
ここ数年、肩の痛みで悩む方の来院が本当に増えています。中でも「五十肩(四十肩)」という言葉は、患者さん自身もネットでよく検索していて、たくさんの情報があふれているようです。
でも正直な話、ネット情報の多くは 表面的な知識 に終始していることが多く、現場で何度も痛みや改善の過程を見てきた私からすると、「それだけでは伝わらない」「誤解を生む可能性がある」と感じることが少なくありません。
そこでこの記事では、来院者の実例・体験談・院での会話・専門的な見立てを交えながら、
「ネット検索して情報を集めても結局よくわからない」
という方にも納得していただけるブログを目指して書いています。
🔎 そもそも五十肩(四十肩)って何なの?
まず最初に誤解しないでほしいのが、五十肩(四十肩)というのは1つの病気名ではなく、肩関節周囲に痛みと動かしにくさを伴う“症状の集まり”であるという点です。
医学的には肩関節周囲炎、いわゆる肩関節の炎症やその後の硬さをまとめて指す言葉で、年齢とともに起きやすいことから四十肩・五十肩と呼ばれてきました。実際、40代〜50代を中心に発症しますが、個人差は大きいんですよね。
私も名古屋市千種区池下の院で何百人もの患者さんを見てきましたが、実際にはこの括りに当てはまらない肩の痛みが「五十肩(四十肩)」だと思われて来院しているケースも多々あります。
たとえば…
「先生、この痛み、四十肩ですか?」
という質問。
これ、すぐに答えられないんです。
なぜかというと、肩の痛みには似た症状でも 原因が全然違う場合がある からなんですよね。
(私のチェックリストに引っかかって、そのまま整形外科へ紹介した方も何人もいます)
🧠 五十肩(四十肩)の3つの段階
ネット上でもよく「五十肩は3つの時期を経る」と説明があります。これ、実は現場でもずっと感じてきたことです。
ただ、話を聞いただけではピンと来ないので、実際の患者さんの声もまじえてお伝えしますね。
◆ ① 急性期(初期〜数週間)
この時期は、とにかく 痛みの主役は炎症。
肩というより肩関節を包んでいる“袋”(関節包)が刺激されている状態です。
「肩を少し動かしただけでズキッ」と痛む人が多いです。
名古屋市千種区池下の患者さんでも、こんな声がよく聞かれます。
「布団から腕を出しただけで痛みが走る…寝返りなんて夢のまた夢なんですよ」
この時期に重要なのは、無理に動かさないこと。
「じっとしていれば治る」という声をネットでも見かけますが、ただ眠っているだけでは痛みは収まりにくいんですよね。
急性期は炎症が強いので、安静と炎症のコントロールが優先です。
当院では、炎症を抑える手技、アイシング、生活動作の工夫(肩の置き方や寝方など)を患者さんと一緒に調整しています。

◆ ② 拘縮期(数週間〜数ヶ月)
この段階になると、痛みそのものは少しやわらぐものの、肩が固まり始めてくるのが特徴です。
特に「上がらない」「後ろに回せない」といった動作制限が目立ちます。これは関節包が縮んでしまった結果。
実際、池下で来られた60代の女性患者さんは、最初は「ズキズキ痛む」だけでしたが、1か月ほどで腕が横まで上がらなくなってしまいました。
私
「これ以上痛いことをするのは危険かもしれません。少しずつ柔らかくしていきましょう」
患者さん
「でも動いたら気持ちいい気がする…」
こうした気持ち、よくわかります。ネットでも「痛みが減ってきたからストレッチ!」という意見がありますが、これは逆効果になる場合もあります。
急に肩を大きく動かすと、炎症がぶり返すことがあるんですよね。
この時期は、温めることで血流を改善し、ゆっくりと関節の柔軟性を回復させていくことが大切です。
当院でも、肩甲骨や背中の筋肉をゆるめながら、「痛みのない範囲で動かす」アプローチを行っています。
これだけでも、患者さんが「あ、動きが出てきた」と実感することがよくあります。

◆ ③ 解凍期(半年〜1年以上)
この時期は「痛みは落ち着いてきたけれど腕が上がりにくい」という状態になりがちです。
炎症期とは違い、痛みは弱くなりますが、肩の可動域が戻っていないと普段の生活に支障が残ってしまう。服を着る、髪を結ぶ、背中をかく――こうした動作がスムーズにできないと、「え、まだ治ってないの?」と焦りますよね。
実際、患者さんが
「お風呂で服を脱いだときに『あっ、まだダメだ』と思いました」
と話したことがあります。
五十肩(四十肩)の回復は、急性期・拘縮期・解凍期の3段階を経てゆっくり進むものです。
決して「痛い→治った」というシンプルな流れではありません。時間はかかりますが、段階を踏んで丁寧に治療していくのが近道なんですよ。

🧪 診断はどうやるの?
「五十肩(四十肩)かどうか」という判断は、痛い場所を聞くだけではわかりません。
実際、ネット検索でも「五十肩 腱板断裂 違い」など鑑別のキーワードが増えています。
肩関節の痛みは五十肩だけでなく、腱板断裂・頸椎症・神経由来の痛みなど多くの原因があり、誤診されることもあります。
上腕や首まで痛みが放散するタイプは、神経の影響があることもあるので、慎重な評価が必要です。
当院では、まず丁寧に問診をし、肩の動きを細かく確認します。
肩だけ動かすのではなく、肩甲骨・背中・首の連動も見ることで、五十肩(四十肩)の可能性と他の原因を区別していきます。
必要に応じて整形外科への紹介や画像検査を提案することもあります。
🧠 なぜ「じっと安静=治る」は間違い?
ネットでもよく「五十肩は安静にしていれば自然に治る」という意見を見かけます。確かに軽いケースでは時間経過で痛みが落ち着くこともありますが、これは半分正解で半分危険なんです。
なぜかというと、
痛みだけが消えても関節包が縮んだままだと動きは戻らない
から。放置していると、いわゆる「凍結肩(フローズンショルダー)」の状態になってしまい、可動域が極端に制限されてしまうことがあります。
これは本当に怖いところで、
「痛みは減ったけど肩が上がらない」
という段階で来院される方がとても多いんですよ。
💬 日常生活に出る症状のリアル
五十肩(四十肩)の症状は意外と日常生活の「何気ない動き」で気づかれることが多いです。
-
洗濯物を干すと腕が上がらない
-
ハンガーに服をかけられない
-
背中をかくと痛い
-
夜に痛くて眠れない
特に夜間痛は三大症状の一つで、眠れないほど痛みが出る方も珍しくありません。
夜中に目覚めて、「肩がうずく…」と言う患者さんの目を見ると、こちらもなんだか苦しくなること、しばしばです。
💡 当院でよく行う五十肩(四十肩)治療法
当院では一人ひとりの状態に合わせて、次のような治療を組み合わせています:
◼︎ ① 手技療法
痛みのある筋肉だけでなく、肩甲骨周り・背中・首の連動を丁寧にほぐし、可動域を少しずつ取り戻します。
患者さんからはよく
「ここを触ってもらうと、肩が軽く動きやすくなるんだ」
という声をいただきます。
◼︎ ② 鍼灸治療
炎症が強い時期や夜間痛の強い方には、鍼灸で炎症を抑えながら血流を促すこともあります。
実際に鍼を受けて、
「夜、久しぶりにぐっすり眠れました」
という報告をもらうことも珍しくありません。
◼︎ ③ 温熱療法
慢性的なこわばりには熱を使って血流を良くし、筋肉・関節包の柔軟性を高める手法も取り入れています。これで可動域が改善する方も多いです。
◼︎ ④ 動作指導・セルフケア
家でできる簡単なストレッチや姿勢の見直しも指導しています。
実際、家で毎日5分だけ動かすようになってから、可動域が早く戻ってきたという方もいます。
🧠 体験談:痛みが変わった瞬間
池下の60代の方が来院されたとき、こう言いました。
「痛くて腕が上がらないと思ってたけど、肩甲骨を動かすと急に軽くなった気がする…!」
検査してみると、肩関節そのものよりも、肩甲骨周囲の硬さが影響していたんです。
こうした“痛みの原因が一見わからないケース”は、五十肩(四十肩)治療ではよくあります。
🧠 五十肩(四十肩)の放置が招くリスク
放置しておくと…
-
可動域が戻らず日常動作に支障
-
肩甲骨の動きが悪化して痛みが慢性化
-
夜間痛が続いて睡眠不足
-
他の関節や筋肉の負担が増える
…といった悪循環になることがあります。地域の方々を診てきても、「痛いのを我慢していたら、逆に長引いた」という方が多いんですよね。
🌱 最後に:五十肩(四十肩)は怖いものじゃない
五十肩(四十肩)は確かに時間がかかる症状です。中には1年〜数年続くこともありますが、適切なケアを行えば日常の痛みや動きに変化が出てきます。
池下の当院では、肩の痛みに悩む多くの方が、少しずつですが改善に向かっています。
「最初は夜も眠れなかった…」
「服を着るのがつらかった…」
そんな声を聞いたとき、こちらとしても「今日来てくれてよかった」と本心から思います。
💡 五十肩(四十肩)でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。
ご予約・お問い合わせ
なごみ鍼灸接骨院・池下院
📞 052-753-7063
地下鉄池下駅より徒歩2分
平日 9:00〜12:15 / 16:00〜19:45
土曜 8:30〜12:00 / 15:00〜18:00
※初回特典あり
記事監修者:宮原 雅彦
柔道整復師・鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師(国家資格)・専科教員資格(柔道整復師養成校教員資格)
コメント:五十肩は、施術をすることにより確実に良くなる症状です。
不安な時は、お気軽にお声かけください。
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