思春期の腰痛!!
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2018/07/14
こんにちは。なごみ鍼灸接骨院の大屋です。
本日は、思春期に起きやすい腰痛についてお話させていただきます。
思春期に起こしやすい腰痛とは?
思春期に起こしやすい腰痛の中で代表的な腰痛は「脊椎分離症」といいます。
「脊椎分離症」とは、背骨にある「椎体」とよばれるものと、後ろ側の「椎弓」とよばれる接合部が疲労骨折を起こし、分離してしまった状態を「脊椎分離症」と呼びます。骨がまだ成長しきっていない若年時にスポーツなどの負担が積み重なり発症します。
症状として、腰を反ったり、長時間同じ姿勢でいるときなどに痛みを感じますが、目立った症状が無い場合も多く、放置されていたものが大人になってから発見されることもあり、そのまま進行してさらに悪化してしまっていることもあります。
早期に発見され適切な治療が行われれば、完治が期待できます。
早期発見のためにはどうしたらいいの?
早期発見のためには、レントゲンやCT、MRI検査が必須となります。
特に早期の分離症はレントゲン検査だけでは不十分なことが多く、MRIやCTでしか診断がつかないこともあるため、好発年齢である成長期のお子さんが腰を反ったりする動作で腰痛を訴え、なかなか改善が見られない場合には、早めに検査設備の充実した施設を受診することが重要です。
治療方法は?
早期に発見できた場合、コルセットによる保護やギプス固定を行う事で疲労骨折を起こした部分の癒合が期待できます。
部活や体育など運動は禁止し、安静を保つことが重要です。
発症から時間が経ってしまい、すでに骨折部分の癒合が期待できない場合はコルセットなどによる保護により症状の鎮静化を待ちます。
しかし、しばらく安静にしていると痛みが落ち着いてくるため、運動を再開してしまう事が多いです。
痛みが落ちついても、疲労骨折が治っているわけではないので運動を再開すればもちろんまた痛くなります。
そこでまた休んで、また運動してと繰り返しているうちに癒合が望めない状態となってしまいます。
思春期で、運動を一生懸命にやっているお子さんほど痛みが落ち着いてきたら運動を再開してしまう傾向がつよく、ひどい場合には「脊椎分離症」が悪化した「脊椎すべり症」に移行してしまうので、正確な診断と適切な治療を根気よく受けていく事が大切です。
予防法は?
分離症の原因は腰椎への負担の積み重ねでおきてしまうので、この負担を減らしてあげることが重要となります。
特に腰の前後屈や、それに伴って、回旋動作が起きるとその負担が腰椎にかかり発症していまいますので、注意が必要です。
具体的には腰椎は骨盤の上にある骨なので骨盤周りの筋肉、特に股関節を中心に柔軟性を高めることや、腹筋や背筋を強化する事が「脊椎分離症」の予防には大切です。
「脊椎分離症」はスポーツを頑張っているお子様に多く、治療期間も長期になってしまうケースが非常に多いです。
一度「脊椎分離症」になってしまうと、大人になっても慢性的な腰痛になる方もおおいので、「脊椎分離症」にならないためには、日ごろのストレッチが重要になります。
「脊椎分離症」にならずに、スポーツを一生懸命できるようサポートさせていただきますので腰痛に関しての質問・疑問がありましたらぜひ一度ご相談ください。