ヘルニアの予防ストレッチ|昭和区吹上なごみ鍼灸接骨院
目次
2022/03/09
名古屋市昭和区吹上駅近くのなごみ鍼灸接骨院吹上院の髙栁です。
今回は、「ヘルニアを予防するストレッチ」をご紹介していきます。
「ヘルニア」と聞くと、多くの方は腰の痛みをイメージすると思います。
実際、腰椎に起こる「腰部椎間板ヘルニア」は非常に多く見られる疾患です。
しかし、椎間板ヘルニアは腰だけに限らず、首にも発生することがあり、「頚椎椎間板ヘルニア」として知られています。
一度発症すると強い痛みやしびれが出て、日常生活に大きな支障をきたすヘルニア。
症状が進行すれば、足に力が入りにくくなったり、排尿にまで影響を及ぼすこともあります。
だからこそ大切なのは「ならないための予防」です。
今回は、椎間板ヘルニアの原因や症状、そして誰でも自宅でできる予防ストレッチをご紹介します。
さらに、名古屋市昭和区の「なごみ鍼灸接骨院吹上院」で行っている専門的な治療についても解説していきます。

椎間板ヘルニアとは?
人間の背骨(脊柱)は、頚椎7個・胸椎12個・腰椎5個の合計24個の椎骨が縦に積み重なってできています。
背骨は身体を支える柱であると同時に、脊髄という大切な神経を守る役割も担っています。
この椎骨と椎骨の間には、「椎間板(ついかんばん)」と呼ばれるクッションのような組織があります。
椎間板は、主に次の二つの構造から成り立っています。
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線維輪(せんいりん):外側を取り囲む硬い線維性の組織。強靭で弾力性があり、椎間板の形を保つ役割を果たします。
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髄核(ずいかく):中心部に存在するゼリー状の柔らかい物質。衝撃吸収の要であり、歩く・座る・荷物を持つなど、あらゆる動作で背骨に加わる圧力を分散させます。
例えるなら、椎間板は「水をたっぷり含んだスポンジ」や「中にジェルの入ったクッション」のような存在で、背骨にかかる衝撃を和らげています。
ヘルニアが起こる仕組み
日常生活の中で、長時間の不良姿勢や急な動作によって、椎間板には大きな負担がかかります。特に前かがみ姿勢や重い物を持ち上げる動作では、椎間板に強い圧力が加わります。
この負担が繰り返されると、外側の線維輪に亀裂が入り、中の髄核が押し出されてしまうことがあります。こうして髄核が本来あるべき位置から飛び出してしまった状態を「椎間板ヘルニア」と呼びます。
飛び出した髄核そのものは「異物」として問題になるわけではありません。しかし、その飛び出しがすぐそばを通る神経根や脊髄を圧迫すると、強い痛みやしびれ、筋力低下といった神経症状が現れるのです。
・部位による違い
椎間板ヘルニアは、発生する部位によって症状が異なります。
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腰椎椎間板ヘルニア:腰からお尻、太ももやふくらはぎにかけての痛み・しびれが出やすく、いわゆる「坐骨神経痛」と呼ばれる症状の原因になります。
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頚椎椎間板ヘルニア:首や肩の痛み、腕や手のしびれ、握力低下などが起こり、細かい手作業が難しくなることもあります。
・進行するとどうなる?
椎間板ヘルニアは軽度のうちは「腰や首が重い」「動かすと痛い」といった不快感で済む場合もあります。しかし進行すると、
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脚に力が入らず歩行が困難になる
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感覚が鈍くなり、転びやすくなる
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重症例では排尿や排便のコントロールができなくなる
といった深刻な症状に発展することもあります。

椎間板ヘルニアの代表的な症状
椎間板ヘルニアは、部位によって症状が異なりますが、共通するのは「神経圧迫による痛み・しびれ」です。
腰部椎間板ヘルニアの症状
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腰の鋭い痛み
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お尻や太もも、ふくらはぎにかけてのしびれ(坐骨神経痛)
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前かがみや腰をひねる動作ができない
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足に力が入らない、つまずきやすくなる
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重症化すると排尿障害が出ることも
頚椎椎間板ヘルニアの症状
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首や肩の痛み
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腕や手のしびれ、感覚鈍麻
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握力低下や細かい作業が難しくなる
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首を後ろに反らすと痛みが悪化する
これらの症状が長引く場合は、早めの専門的な診断と治療が必要です。
椎間板ヘルニアの原因
1. 姿勢不良
デスクワークやスマートフォンの長時間使用によって、首や腰に過度なストレスがかかります。特に前かがみ姿勢は、椎間板に大きな負担を与え、ヘルニアの原因となります。
2. 加齢による変性
椎間板は年齢とともに水分量が減少し、弾力を失います。硬くなった椎間板は衝撃を吸収しにくくなり、髄核が飛び出しやすくなります。
3. 急な動作や外力
重い物を中腰で持ち上げたり、スポーツで急な衝撃が加わると、一気に椎間板が損傷し、急性のヘルニアが発症することがあります。
4. 筋力不足
体幹の筋肉が弱いと、背骨への負担が大きくなります。腹筋や背筋のバランスが崩れると姿勢が悪くなり、椎間板に負担が集中します。

ヘルニアを予防するために大切なこと
椎間板ヘルニアを防ぐためには、日常生活の中で「背骨や周囲の筋肉への負担を減らす工夫」が欠かせません。
普段の習慣を見直すことで、腰や背中のトラブルを未然に防ぐことができます。
1. 正しい姿勢を意識する
猫背や反り腰といった不良姿勢は、腰椎に大きなストレスを与えます。立つときは耳・肩・骨盤が一直線になるように意識し、座るときは背もたれを活用して骨盤を立てることが大切です。
2. 適度な運動で筋肉を強化する
腹筋や背筋など体幹の筋肉が弱いと、腰椎にかかる負担が増えます。
ウォーキングや軽い筋トレを取り入れて、背骨を支える筋肉を強く保ちましょう。
3. 同じ姿勢を長時間続けない
デスクワークや長距離運転など、同じ姿勢を続けることは椎間板に負担をかけます。
1時間に1回は立ち上がり、背伸びや軽いストレッチでリセットする習慣が効果的です。
4. 睡眠環境を整える
柔らかすぎるマットレスは腰が沈み込み、硬すぎる寝具は体のカーブに合わず筋肉を緊張させます。
適度な反発力のある寝具を選び、横向き・仰向けどちらでも自然な姿勢が保てる環境を整えましょう。
5. ストレッチで筋肉の柔軟性を維持する
ストレッチは、筋肉の緊張をほぐし血流を促進することで、椎間板や神経への圧迫を防ぎます。
特に腰回り・太もも裏(ハムストリングス)・お尻の筋肉を伸ばすと、腰椎への負担が大きく軽減されます。

椎間板ヘルニア予防ストレッチ
ストレッチその1:腰・背中をひねるストレッチ
① 仰向けに寝て両膝を立てる
② 膝をそろえて左右どちらかに倒す
③ 顔は膝を倒した反対方向に向ける
④ 腰やお尻に気持ち良い伸びを感じたら20〜30秒キープ
⑤ 反対側も同様に行う
→ 腰椎の柔軟性を高め、腰回りの筋肉をほぐします。
ストレッチその2:片膝抱えストレッチ
① 仰向けになり、片方の膝を両手で抱える
② 膝を胸の方に引き寄せる
③ 20秒キープし、ゆっくり戻す
④ 反対側も同様に行う
→ 腰の筋肉を緩め、椎間板への負担を軽減します。
ストレッチその3:キャット&カウ
① 四つ這いの姿勢をとる
② 息を吐きながら背中を丸める(キャット)
③ 息を吸いながら背中を反らせる(カウ)
④ ゆっくり呼吸に合わせて10回程度繰り返す
→ 背骨全体を動かすことで、椎間板への圧力を分散させます。
ストレッチその4:首の側屈ストレッチ
① 椅子に座り、背筋を伸ばす
② 片手で頭を持ち、ゆっくり横に倒す
③ 首の横の筋肉が伸びたところで20秒キープ
④ 反対も同様に行う
→ 頚椎の柔軟性を保ち、首の椎間板への負担を減らします。
ストレッチの効果を高めるポイント
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お風呂上がりがベスト:血流が良くなっているため効果が高い
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朝起きる前に軽く行うのもおすすめ:筋肉のこわばりを防ぐ
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呼吸を止めずに行う:リラックス効果を高める
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痛みがあるときは無理をしない:症状を悪化させないため

なごみ鍼灸接骨院 吹上院における椎間板ヘルニア治療 ~根本改善と再発予防へのアプローチ~
椎間板ヘルニアによる痛み・しびれは、神経の圧迫と椎間板自体や周囲組織のストレスが関わります。
当院では「症状を抑えるだけで終わらせない」「再発しにくい身体をつくる」ことを柱に、以下のような複合的な治療プランを提供しています。
治療手法とその目的・効果
鍼灸治療(東洋医学的アプローチ)
目的・効果:
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筋肉のこわばりを和らげ、緊張を緩和
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血流改善により浮腫(むくみ)や炎症物質の排出を促す
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神経への刺激を和らげ、痛み・しびれの軽減を図る
適用例:
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腰・臀部・脚部への放散痛(坐骨神経痛様症状)を訴える方
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マッサージや電気刺激では届きにくい深部筋へアプローチしたいケース
注意点:
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出血傾向のある方、重度の血行障害、ペースメーカーを使用中の方などは慎重に判断
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鍼施術部位の衛生管理と使用鍼の滅菌が不可欠
超音波治療(超音波振動/キャビテーション作用などを応用)
目的・効果:
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深部組織(筋膜・靭帯・腱など)の微細な動きを誘発
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炎症の軽減と組織の代謝促進
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緊張状態にある筋肉の柔軟性を改善
適用例:
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筋肉・腱の張りが強く、筋緊張が痛みを引き起こしていると考えられるケース
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病的変化が比較的初期段階で、可塑性のある組織回復を見込める状態
注意点:
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妊娠中、骨成長線の未閉鎖部、腫瘍の疑いがある部位、電子機器(ペースメーカー等)近傍では使用を避けること
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施術出力・時間・プローブのあて方などは、患者さんの体型・症状に応じて慎重に設定
なごみ式筋骨バランス矯正法(身体の歪み・姿勢矯正)
目的・効果:
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骨盤・脊椎・股関節などのアライメント(整列)を整える
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偏った荷重やねじれを解消し、椎間板にかかる不均等な力を軽減
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筋肉・靭帯のバランスを整えて、再発しにくい身体構造を目指す
手法内容(例):
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ソフトマニピュレーション、ストレッチ併用
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姿勢評価に基づく施術プラン
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可動域・柔軟性テストをもとに矯正の段階を調整
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日常生活での姿勢指導・セルフケア(ストレッチ・体操)指導を併用
期待される効果:
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痛み・しびれの改善とともに、長期的な安定感の向上
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日常的な負荷(重い荷物・長時間の前屈みなど)に対する耐性が上がる
よくある質問(FAQ)
Q1. どれくらいで痛みが軽くなりますか?
A. 軽症例なら1〜2週間で改善傾向を感じる方もいますが、慢性化している場合や変性が進んでいるケースでは1か月以上かかることもあります。
Q2. 手術を勧められたのですが、この治療で改善できますか?
A. 手術が必要な重度ヘルニアには限界がありますが、まずは非侵襲的治療(鍼灸・矯正など)で経過を見ていくのが一般的な方針です。医師との連携も重要です。
Q3. 保険は使えますか?
A. 接骨・整骨部門での施術は保険適用になる場合があります(症状内容や利用歴による)。鍼灸は自費対応が多いです。詳細は受付でご案内します。
Q4. 再発しないようにするには?
A. 日常生活での腰への負荷軽減、筋力強化、柔軟性維持、姿勢のセルフチェックなどが肝要です。当院では再発予防プログラムも組み込みます。
まとめ
椎間板ヘルニアは、誰にでも起こり得る身近な疾患です。デスクワークやスマートフォンの使用が多い現代人にとって、首や腰のケアは必須と言えるでしょう。
日々のストレッチと正しい姿勢の意識で、椎間板への負担を減らし、ヘルニアを予防することが可能です。そして、もし症状が出てしまった場合は、自己判断せず専門家の治療を受けることが大切です。
名古屋市昭和区・吹上駅近くのなごみ鍼灸接骨院吹上院では、患者様一人ひとりの状態に合わせた治療で、症状改善と再発防止をサポートしています。
ヘルニアや腰・首の痛みでお悩みの方は、どうぞお気軽にご相談ください。
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