五十肩(四十肩)の原因とは何?|名古屋市昭和区御器所の接骨院
目次
2025/07/14
名古屋市昭和区の御器所駅の近くで、毎日バタバタしながら患者さんを迎えている、なごみ鍼灸接骨院 御器所院の高野です。
今日も受付前の掃除をしていたら、常連の70代の男性が「先生、肩がまた上がらんくなってきたで、あとで頼むわ」と冗談まじりに声をかけてくれて、あぁ五十肩って本当に“身近な存在だなぁ”と感じていました。
今回は、そんな五十肩(四十肩)について、私が普段の施術で感じることや、実際の患者さんとのやりとりも交えながらお話していきます。専門的なことも少し出てきますが、あまり堅苦しくせず、日常の話として読んでいただければ嬉しいです。

■ 五十肩って、最初は「ん?」という違和感から始まるんですよね
五十肩の方が来院されるとき、ほとんどが最初にこう言われます。
「なんか最近、服を着るときに肩が引っかかるんだわ」
「寝返りで痛くて起きちゃった」
この“ちょっとした違和感”が始まりなんです。
検査で肩を上げてもらうと
「ここまではいけるんだけど、ここから先が…うっ」
と外転30°くらいで止まるケース、現場ではかなり多いです。
触診すると、肩の前側〈烏口突起まわり〉や棘上筋腱にピリッとした圧痛があり、「あぁ、ちょっと炎症が進んでるな」と判断することが多い。五十肩の初期は、この炎症がゆっくり進み、関節包が硬くなっていく段階なんですよね。
■ なぜ五十肩になるのか?現場で見ていて「これが多いな」と思うこと
医学的にはいろんな原因が並びますが、実際の臨床で強く感じるのはこの3つ。
① 肩を守っている腱板が疲れ切っている
肩って、全身で一番動く関節なんですが、その“自由度の高さ”を支えているのが腱板(ローテーターカフ)。特に棘上筋は酷使されがちです。
毎日パソコンとにらめっこしている40〜60代の方に多いのですが、肩甲骨がガチッと固まり、肩が前に巻いている姿勢のまま作業を続けてしまうんです。
すると棘上筋が上腕骨と肩峰の間で挟まれやすくなり、いわゆるインピンジメントが起きて炎症 → 癒着の流れに入っていくわけです。
実際に施術中、患者さんに「ここ痛いですよね?」と触ると、
「うわっ、それそこ!そこが痛いんだわ!」
とほぼ100%言われます。

② 加齢による“乾燥したゴム”のような組織変化
これはちょっと言葉が悪いですが、わかりやすいのでよく患者さんにも例え話で話します。
「腱や靭帯が若い頃の“しっとりしたゴム”じゃなくて、ちょっと乾燥したゴムに近づいていくんですよ」
40代後半くらいになると、関節包や腱の水分量が落ち、柔軟性が低下します。だから
“ちょっと無理しただけでも炎症が出る”
状態に入りやすいんですね。
女性の場合は、さらに更年期のホルモンバランスの影響が加わり、組織の回復が遅れがちになるため、五十肩が長引くケースもよくあります。
③ 背中・腰・骨盤など「肩以外の不調」が肩に波及している
これも非常に多いです。
例えば、腰が硬い人は体幹がひねれないので、腕と肩で無理して動きを作ろうとします。
その結果、肩関節に負担が集中してしまうんです。
実際、検査で胸椎の可動性を見たときに
「こんなに背中が動いていなかったのか…」
と本人が驚くことも珍しくありません。
だから当院では肩だけではなく、胸椎・肋骨・骨盤の動きも必ずチェックします。
■ 現場での検査はこんな感じです
初診のときの検査では、ざっくりこんなやり取りをしています。
私:「腕を前に上げてみましょうか」
患者さん:「ここまでは…いける、けど、ここから痛い!」
私:「じゃあ今度は後ろに手を回してみてください」
患者さん:「あ〜これが一番つらいわ…帯結べんのですよ」
こういう動作制限の方向や、どの角度で痛むかを丁寧に見ていきます。
肩の検査だけでなく、
・胸椎の可動域
・肩甲骨の滑り
・首のアライメント
なども合わせて評価すると、原因がかなり絞れてきます。
■ 五十肩の時期別に、実際どんな施術をしているのか?
当院(なごみ鍼灸接骨院グループ)では、五十肩を
急性期 → 拘縮期 → 回復期
の3つに分けて治療します。これはホームページでも紹介している考え方です。
▼ 急性期(痛みが強い時期)
この時期、無理に動かすのは逆効果。
まずは炎症を抑えることを最優先します。
院ではこんな施術を組み合わせます。
-
低周波やハイボルトによる鎮痛
-
鍼灸で深部の筋緊張を落とす
-
超音波で関節包の滑走を改善
-
頚椎・胸椎の軽い矯正で肩のストレス分散
「痛いから動かさない」は実は良くなくて、痛くない範囲で軽く動かすことが大切。
施術後に「なんか肩があったかくなって血が流れてる感じがするわ」と言ってもらえると、私は内心「よし!」と思います。
▼ 拘縮期(カチカチに固まって動かない時期)
ここが五十肩で一番つらい時期。
肩を上げても肩甲骨が全然動かず、「氷みたいに固まっとるな」と思う患者さんもいます。
この時期は、
-
関節モビライゼーション(可動性を広げる手技)
-
筋膜リリース(棘上筋・小円筋・大円筋あたりは特に重点的に)
-
姿勢矯正・骨盤矯正
-
ご自宅でのストレッチ指導
このあたりをセットで行います。
患者さんから「家でも何したらいい?」とよく聞かれるので、タオルストレッチや壁を使った前方挙上の練習をその場で一緒にやっています。
▼ 回復期(動きが戻ってくる仕上げの時期)
痛みが落ち着いてくると、動きを取り戻すリハビリを中心にします。
・肩甲骨と体幹の連動トレーニング
・肩のインナーマッスル(腱板)トレーニング
・仕事や家事動作のフォーム改善
ここまでやっておくと、再発のリスクがグッと下がるんです。
“治ったように見えて実は動き方が変わっていない”人は再発しやすいので、ここは丁寧に仕上げます。

■ 五十肩は「動かしたほうがいいの?」という質問
これはよく誤解されるポイントですが、
痛みが強い時期(急性期)だけは無理をしない。
でも
拘縮期〜回復期は動かしたほうが確実に改善が早い
というのが私の現場での実感です。
湿布だけでは改善しない理由もここにあります。
湿布で炎症が和らいでも、関節包の硬さは取れないからなんですね。
■ なごみ鍼灸接骨院御器所院の強み
うちの院では、
・柔道整復師
・鍼灸師
この2職種が連携できるため、手技+鍼灸の両方で肩の深い部分までアプローチできます。
また、超音波治療器や整体(骨盤矯正・姿勢調整)も組み合わせて、原因を全身から整えるというスタイルです。
30年以上肩で悩んでいた方が「ここまで上がるの久しぶりだわ」と喜んでくれたことがあり、私にとっても忘れられない症例になりました。
■ 五十肩は早めのケアで「回復期間が半分くらい」になることもあります
これは本当にそうで、動かせる時期に適切に動かすと、回復までの長さが全然違います。
半年で治る人もいれば、放置すると2年かかる人もいます。
もし肩の痛みや動きに不安が出てきたら、
「そのうち治るだろう…」
と放っておく前に、一度ご相談ください。
名古屋市昭和区・御器所駅のすぐそばにあるなごみ鍼灸接骨院 御器所院で、あなたの肩の状態を丁寧にチェックし、最適なプランをご提案します。
気になる方は、お気軽にご相談くださいね。

ブログ監修者: 川口哲平
コメント: 御器所院・吹上院からの健康情報ブログを監修していきます!是非ともご覧ください!
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