五十肩(四十肩)の柔整師の治療は何する?|名古屋市昭和区御器所の接骨院
目次
2025/08/01
名古屋市昭和区御器所にありますなごみ鍼灸接骨院御器所院です。こんにちは!
「肩が痛くて腕が上がらない」「夜中にズキズキして眠れない」
そんなつらい症状を訴えて来院される方の中に、非常に多いのが「五十肩(四十肩)」です。
整形外科では湿布や痛み止め、場合によっては注射で対処するのが一般的ですが、それだけでは「肩の動きの回復」まではなかなか届きません。そこで活躍するのが私たち柔道整復師です。
本記事では、柔道整復師が専門知識と手技を活かして行う五十肩(四十肩)の治療法を、名古屋市昭和区御器所駅近くにありますなごみ鍼灸接骨院御器所院の高野が解説します。

1. 五十肩とは?柔道整復師が捉えるその定義
一般的に「五十肩(四十肩)」とは、正式には肩関節周囲炎と呼ばれ、肩関節を構成する筋肉や靭帯、関節包などが炎症を起こし、痛みと運動制限が生じる疾患です。
柔道整復師の視点では、五十肩を以下のように捉えます:
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局所の炎症だけでなく、肩甲帯(肩・肩甲骨・鎖骨)の機能不全
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姿勢不良や筋バランスの崩れが引き金になっているケース
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肩だけではなく胸郭・背骨・骨盤との連動障害も関係
つまり、五十肩は「肩だけ」の問題ではないということです。
2. 五十肩の3ステージと治療の流れ
五十肩は一般的に以下の3段階に分かれ、それぞれに治療の重点が異なります。
3.【急性期】痛みが強い時期の治療戦略
■ 急性期とはどんな時期、症状か?
五十肩の急性期は、「強い痛みと炎症が中心となる最初の段階」です。以下のような症状がみられます:
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安静時でもズキズキと痛む
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夜間に痛みが強まり、睡眠障害が出る
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自分では腕を動かすのがつらい(自動運動が困難)
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特に肩の前~外側に鋭い痛みを感じる
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肩関節周囲に熱感・腫れ・圧痛があることも
この段階で無理に動かすことは逆効果。炎症反応を静め、痛みを管理することが最重要になります。
アプローチ①:アイシング(15分程度、1日数回)
● 目的:
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炎症反応の抑制
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局所の血流コントロールによる痛みの軽減
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神経の過敏状態の鎮静化
● 方法:
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保冷剤や氷嚢をタオル越しに患部へ当てる
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1回15〜20分以内、1日3〜5回が目安
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寒冷刺激のやりすぎは血流障害を起こすため注意
● 柔道整復師のコメント:
患者さんの中には「温めた方が気持ちいい」という方もいますが、夜間痛や熱感がある時は冷やすのが原則です。状態を見ながら、後期には温罨法へ切り替えます。
アプローチ②:関節に負担をかけない微小な他動運動
● 目的:
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完全な固定による関節拘縮を予防
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関節包・滑液の循環を維持
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神経系の過敏化を防止
● 方法:
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他動的な軽い振り子運動(ペンデュラム運動)
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重力のみで肩を「揺らす」ようにリラックスした運動を実施
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座位または立位で腕をだらんと下げて、前後・左右に小さくスイング
● 注意点:
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痛みが出ない範囲で行うのが絶対条件
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1日1〜2セット(各10〜30秒程度)から始める
● 柔道整復師のコメント:
この時期の運動療法は「やらない」ではなく、「やりすぎない」が正解。炎症を刺激せずに動きを維持するのが目的です。患者さんに指導する際も、痛みが出ないことを最優先に。
アプローチ③:肩甲骨周囲の筋緊張緩和
● 目的:
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間接的に肩の緊張を緩める(肩甲骨→肩関節は連動)
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姿勢不良(巻き肩・猫背)による負荷を軽減
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呼吸や自律神経系の調整にも寄与
● 方法:
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僧帽筋・肩甲挙筋・菱形筋などの手技療法(軽擦・揉捏)
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肩甲骨モビライゼーション(肩甲骨の可動性を回復)
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胸郭と頸部の調整による「肩の位置」の正常化
4.【拘縮期】肩が固まって動かない時期の施術法
■ 拘縮期とは?
五十肩の拘縮期(こうしゅくき)は、炎症が落ち着いてくる一方で、関節の動きが著しく制限される時期です。期間は一般的に数週間~数ヶ月。
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強い痛みはやや軽減されるが「動かすと痛む」
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腕が上がらない(屈曲・外転制限)
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エプロンを結べない、背中に手が回らない(内旋・内転制限)
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着替え、髪を結ぶ、洗髪動作が困難
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関節自体に「硬さ」や「詰まり感」がある
この時期に適切な介入が行われないと、関節包の癒着や筋の短縮が進行し、「凍結肩」になるリスクがあります。
施術①:モビライゼーション(関節の滑りを引き出す)
● 目的:
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関節内の滑り運動(関節包のゆるみ・たるみ)を引き出す
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滑液の循環を促し、癒着をはがす
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自然な関節運動を誘導する
● 方法:
柔道整復師は、肩関節の凹凸構造(関節窩と上腕骨頭)に沿って、適切な方向に牽引・滑りを加えることで、関節包の拘縮を緩めていきます。
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関節を軽く牽引しながら、前方・後方・下方へ微小な動きを加える
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痛みが出ない範囲で反復(10〜20回/方向)
● ポイント:
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痛みをこらえて無理に動かすのはNG
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動かすのではなく「滑らせる」が基本
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関節包の“癒着解除”が主目的
● 柔道整復師のコメント:
筋膜が「すべるように動く」ことで、関節も連動して回復します。拘縮期には、筋肉単体でなく“筋膜全体”をみる視点が非常に大切です。
施術②:肩甲骨・胸椎の可動域改善
● 目的:
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肩甲骨と上腕骨の「関節リズム(スキャプラ・ハーモニー)」の正常化
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胸椎(背中)が硬くなることで肩が前に出る=可動域制限の原因に
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呼吸と姿勢を連動させるための土台づくり
● 方法:
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肩甲骨モビライゼーション:肩甲骨を上下・回旋・外転/内転方向に誘導して動きを回復
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胸椎モビライゼーション:胸椎の伸展可動域を出すことで、肩の可動範囲が広がる
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呼吸指導(深呼吸・胸郭拡張)と併用すると効果的
● 柔道整復師のコメント:
「肩だけが原因じゃない」と気づけるかどうかが重要。**肩甲骨が動かないと、肩関節もロックされたままになります。**肩甲骨が1cm動くだけで、腕の上がりが数十度変わることもあります。
5.【回復期】動きを取り戻す段階のトレーニング
■ 回復期とはどんな時期か?
回復期は、五十肩(四十肩)の治療において「失った動きを取り戻し、機能を回復させる」重要な最終フェーズです。
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安静時の痛みはほぼ消失
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一部の動作で違和感や引っかかり感が残る
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「動かせるけど使いにくい」状態
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力が入りにくい、可動域が完全には戻らない
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筋力・柔軟性・神経協調の低下が顕著
この段階では、動かさなかったことによる「機能低下」こそが最大の課題になります。痛みを取り除く治療から、機能を戻す“リハビリ”へとシフトする必要があるのです。
アプローチ①:肩関節の安定性を作る筋トレ(ローテーターカフ強化)
● ローテーターカフとは?
肩関節の深層にある、4つのインナーマッスル(棘上筋・棘下筋・小円筋・肩甲下筋)の総称で、関節の安定化と回旋運動を担う重要な筋群です。
● 目的:
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肩関節の位置を安定させる(脱力感の防止)
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「腕を動かすと痛い・重い」感覚の改善
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再発予防とスポーツ復帰の土台作り
● 代表的なトレーニング:
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外旋・内旋運動:タオルを脇に挟み、チューブを使って肘を固定したまま腕を回す
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肩甲下筋強化:壁に背中をつけて腕を前に出すような運動(前方押し出し)
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棘上筋強化:肘を軽く曲げたまま斜め前方へ腕を挙上(空き缶を注ぐような角度)
アプローチ②:セラバンドやチューブを使った自宅エクササイズ
● 目的:
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日常生活レベルでの機能回復
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自主トレによる治癒力の加速
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施術と施術の間をつなぐ“自己管理型リハビリ”
● 具体的なメニュー:
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外旋・内旋チューブトレーニング(ローテーターカフ)
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肩甲骨リトラクション(背中でチューブを引く)
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斜め方向へのスライド運動(スクワット+前方挙上)
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ストレッチポールやバランスボールを使った体幹&肩連動トレ
● ポイント:
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無理なく続けられる回数と負荷で設定(10〜15回×2〜3セット)
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痛みが出るときは中止または動作を修正
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トレーニング効果は最低でも2〜3週間の継続で実感
名古屋市昭和区御器所のあるなごみ鍼灸接骨院御器所院の五十肩(四十肩)治療の基本方針
なごみ鍼灸接骨院グループでは、五十肩(四十肩)を「急性期・拘縮期・回復期」の3段階(時期)に分類し、その時期に合った最適な治療を提供しています。
1. 急性期(炎症期/疼痛期)
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温熱や電気治療器(低周波など)を使って痛みを緩和しながら、肩まわりの血行改善を図ります 。
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鍼灸治療を併用し、深部の筋肉や経絡を刺激することで炎症のコントロールと鎮痛を狙います。
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超音波治療器も使用し、筋膜の癒着緩和・組織の回復をサポートします 。
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初期は「痛みを抑えつつ、無理のない範囲で動かす」ことを重視。安静ではなく、関節滑液による栄養循環を維持します。
2. 拘縮期(慢性期)
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可動域制限が顕著になる時期。ここからは、超音波や手技による組織の伸展+骨格矯正に重点を置きます。
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姿勢調整・筋骨バランスの修正を導入し、肩だけでなく全身の歪みを整えることで動きを回復させていきます。
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軽いストレッチ指導や生活指導を通じて、日常的なセルフケアを促し、関節の硬化を防ぎます 。

3. 回復期
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可動域維持・拡張のためのリハビリと併行し、筋力維持や正しい肩の使い方を指導します。
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姿勢が戻りにくいケースでは、より丁寧な骨盤や背骨の調整、機能的な筋肉トレーニングを提案します 。
🎯 なごみ鍼灸接骨院御器所院ならではのポイント
- 柔道整復師+鍼灸師の連携施術:手技・矯正と、鍼灸による深部アプローチの組み合わせで、痛み・可動域・根本原因に対応 。
- 超音波治療器の併用:筋膜・関節包・靱帯などの癒着や硬化改善が期待でき、早期回復に貢献。
- 全身バランスの調整:肩以外に歪みがあると判断すれば姿勢・骨盤調整にも対応し、再発予防に力を入れています。
- 段階に応じた生活・運動指導:時期ごとのセルフケア(ストレッチ・姿勢・動かし方など)をサポート。
📅 施術の流れ(例)
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初診・検査:丁寧な問診と検査で「どの段階(急性・拘縮・回復)」かを判断 。
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施術内容:時期に応じて電気、鍼灸、超音波、手技、矯正などを組み合わせ。
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セルフケアの提案:患者の状態に合わせ、日常でできる対処法や注意点を個別に指導。
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経過確認&改善調整:定期的に可動域や痛みの程度をチェックし、必要に応じて施術内容や頻度を調整。
✅ こんな方におすすめ
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夜間痛や動かしたときの痛みが強く、日常生活に支障がある
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整形外科で「動かしていれば治る」と言われたが、可動域制限が心配
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痛み止めや注射だけでは改善しなかった
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再発予防を含めて根本的に治したい
🔚 まとめ
なごみ鍼灸接骨院 御器所院では、急性期から回復期まで段階ごとに最適な施術を提供し、痛みの緩和と可動域の回復を両輪でケアします。全身バランス、セラピーの連携、そしてセルフケア指導により、多くの患者さんが早期に日常生活を取り戻しています。
五十肩でお困りの方は、早めの治療開始と総合的アプローチが、将来的な後遺症軽減にも繋がります。
五十肩(四十肩)ついてお悩みがある方は名古屋市昭和区御器所駅近くにあります
なごみ整骨院グループの
なごみ鍼灸接骨院・御器所院に
おまかせ下さい!

なごみ整骨院グループの
なごみ鍼灸接骨院・御器所院は
独自の矯正法をもちいて
骨格から症状を改善へと導きます!
気になる方は
名古屋市昭和区御器所駅近くにあります
なごみ整骨院グループの
なごみ鍼灸接骨院・御器所院に
ご相談ください!
ブログ監修者: 川口哲平
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