五十肩(四十肩)の慢性期の治療法は?|名古屋市昭和区御器所の接骨院
目次
2025/08/04
名古屋市昭和区御器所にあります。なごみ鍼灸接骨院御器所院です。こんにちは!
五十肩(四十肩)は、発症後「炎症期」を経て、「拘縮期(こうしゅくき)」へと進行します。拘縮期では痛みはやや緩和されるものの、肩関節の可動域が著しく制限され、日常生活に不便が増すことが多い段階です。
この時期に適切な自宅でのケアを行うことで、拘縮の進行を防ぎ、回復期への移行もスムーズになります。今回は名古屋市昭和区御器所駅近くにありますなごみ鍼灸接骨院御器所院の高野が、具体的方法と注意点を段階的に紹介します。
1. 拘縮期の理解と治療目標
🩻 時期と特徴
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炎症期が収束し、鋭い痛みは和らぐ
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しかし肩が「固まって」動きにくく、日常生活動作に支障がある段階
🎯 治療の目的
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癒着/拘縮の除去
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肩甲骨・骨盤・体幹との連動性回復
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最終的に ADL(日常生活動作)の制約を解消すること
2. 柔整師の施術技術:手技+物療アプローチ
➤ 手技療法と関節モビライゼーション
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関節包後下部への伸張施術:専用の手技を使って、安全に関節可動域を拡張
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関節面に対し滑走させるような動きを繰り返し、無痛域で行うのがポイント
➤ 超音波・筋膜リリース
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超音波照射とモビライゼーションを組み合わせて、深部癒着部位に刺激を与える
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筋膜リリースによって周辺のねじれを整え、血流と可動性を改善
➤ インナーマッスルトレーニング
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棘上筋・棘下筋・小円筋・肩甲下筋(腱板)など、肩の安定性を担う筋群を軽負荷で動かす施術を行う
3. 自宅でできるセルフケア
施術の効果を持続させるためには、自宅でのセルフケアが不可欠です。以下は柔整師が患者にアドバイスする実践メニューです。
✅ 振り子運動(ペンデュラム体操)
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机に健側手をつき、前かがみで痛側腕を力抜いて垂らす
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軽く体を動かして、30秒~1分を朝昼夜に実施
✅ 壁登り・指這い運動
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壁に指先を滑らせて腕を上げる「ウォールクライム」動作
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痛くなる手前で止めて5〜10秒キープ×10回程度
✅ ペットボトル回旋運動
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体の横で椅子に寄りかかり、痛側腕で水入りペットボトルを持ち、左右へ軽く回旋
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30秒ほど繰り返すことで関節包の癒着を剥がす

✅ 肘持ち上げ & 外旋ストレッチ
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肘90°曲げて肩に近づけ、健側で支えながら痛みが出る手前まで上げて10秒キープ×10回
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外旋動作(腕を外側へ)も同様に行う
✅ タオル内旋運動
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タオルを背中で縦につなぎ、上側の手で引き上げて下側の痛側を少しずつ伸ばす
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結帯動作改善に非常に有効。無理せず継続を
✅ 肩甲骨と骨盤連動エクササイズ
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椅子に座り肘を前に出して背中を丸め、肩甲骨を開く→閉じる、骨盤の前後傾と連動させる
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血行改善と姿勢矯正にも繋がる
4. 筋力強化と再発予防の補助トレーニング
🔹 輪ゴムまたはチューブによるエクササイズ
✦ 目的
拘縮期には可動域の制限だけでなく、肩を安定させる筋肉(=腱板:ローテーターカフ)の筋力低下も起こっています。
そのため、無理なく刺激を加えることで再発予防と肩関節の安定性回復を図ることが大切です。
✦ 対象筋(腱板4筋)
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棘上筋(きょくじょうきん):腕を横に上げる動作をサポート
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棘下筋(きょっかきん)・小円筋(しょうえんきん):肩関節の外旋を担当
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肩甲下筋(けんこうかきん):内旋動作に関与

✦ エクササイズ例
✅ 外旋運動(棘下筋・小円筋)
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チューブをドアノブなどに固定
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肘を90度に曲げて脇をしめたまま、前腕を体の前から外側へ引く
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ゆっくり戻す(反動禁止)
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痛くない範囲で 10~15回 × 2~3セット
✅ 内旋運動(肩甲下筋)
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同様にチューブを固定し、今度は体の外から内側へ引くように動かす
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外旋とバランスをとることで、肩の安定性が向上
✅ バンザイ運動(棘上筋)
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チューブを足元に固定し、腕をやや前方(約30度)で斜め上に引き上げる
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腕が水平を超えるまで無理に持ち上げない
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5〜10回で疲れる程度が適量
✦ 注意点
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肘の位置を固定し、肩関節だけを使う意識が重要です。
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痛みがある場合は中止し、痛みが出ない方向から始めていきましょう。
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筋肉を「鍛える」よりも「目覚めさせる」くらいの軽負荷が理想です。
姿勢調整と全身連動運動
✦ 目的
五十肩(四十肩)の背景には、姿勢の歪み(猫背・巻き肩・骨盤の歪み)が関係していることが非常に多くあります。
そのため、肩だけを見ずに「全身のアライメント(整列)」を整えることで、
筋肉や関節のバランスを回復し、再発を防ぐことが可能になります。
✦ 姿勢チェックポイント
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頭が前に出ていないか(ストレートネック)
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肩が前に巻き込まれていないか(巻き肩)
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背中が丸まっていないか(猫背)
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骨盤が前傾・後傾していないか(反り腰/ぺたんこ座り)
✦ エクササイズ例(連動改善)
✅ キャット&カウ(肩甲骨と脊柱・骨盤の連動)
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四つん這いになり、背骨を丸める(猫の背)→反らせる(牛の背)動作をゆっくり10回
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呼吸に合わせて、背骨のしなやかさと肩甲骨の可動性を高める
✅ 肩甲骨寄せ運動(立位または座位)
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背筋を伸ばし、両肘を後ろに引き肩甲骨を寄せるように動かす
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10秒キープ × 10回
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正しい姿勢を維持する筋力がつく
✅ 骨盤前後傾エクササイズ
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椅子に座り、骨盤を前に傾ける→後ろに傾ける動作を繰り返す
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腰・背中・首の連動性を確認しながら行う
✅ 壁立ち姿勢リセット
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壁に背をつけ、かかと・お尻・背中・頭をすべて壁に付ける
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腕を肩の高さで外旋しながら、頭の後ろでバンザイして10秒キープ×5回
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巻き肩の修正と胸郭の開放に効果的
✦ 柔整師からのアドバイス
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姿勢は「その場しのぎの意識」では意味がなく、筋肉の再教育が必要です。
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日中の座り方、スマホ姿勢、歩き方を含めた「動作全体の改善」こそが、再発予防の本質です。
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柔整師の施術を併用すれば、骨盤調整や体幹アライメント修正もスムーズに進みます。
5. 日常生活での注意点と工夫
✅ 日常動作における肩の使用意識
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家事や物の出し入れで、痛みが出ない範囲で肩を動かすよう意識することで機能回復を後押しします
✅ 冷え対策と環境調整
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冷房の風や冷たい空気を直接浴びると拘縮を悪化させるため、適切なサポーター着用やタオルでの保温を推奨します
✅ 睡眠時のポジションと安静保持
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痛側の腕を上に横向きで寝る、肘や肩の下にクッションやタオルを挟むことで負担を減らせます
よくある質問 FAQ(柔整師からの視点)
Q1:「少し痛みがあるけど続けても大丈夫?」
→ 軽い違和感程度なら継続可。ただし鋭い痛みやしびれが生じたら即中断し、医療機関へ。
Q2:「可動域がなかなか改善しない…どうすれば?」
→ 自宅ケアに加え、柔整師による手技や物療介入で関節包の癒着を解除し、インナーマッスル強化を図ることで改善されやすくなります。
Q3:「自己流ストレッチのコツは?」
→ 痛みの“ちょっと手前”まで伸ばし、反動を避けてゆっくり深呼吸しながら行うことが安全かつ効果的です。
おわりに
柔道整復師として拘縮期の五十肩(四十肩)を見てきた経験から、重要なのは「癒着の除去」と「可動域の維持・回復」、そして「日々の実践と習慣化」です。施術中心ではなく、自宅でのセルフケアこそが真の改善への鍵となります。
焦らず、しかし日々の丁寧な取り組みを。柔整師の施術と併せて、あなたの肩が再び自由に動く、その日を迎えましょう。
名古屋市昭和区御器所のあるなごみ鍼灸接骨院御器所院の五十肩(四十肩)治療の基本方針
なごみ鍼灸接骨院グループでは、五十肩(四十肩)を「急性期・拘縮期・回復期」の3段階(時期)に分類し、その時期に合った最適な治療を提供しています。
1. 急性期(炎症期/疼痛期)
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温熱や電気治療器(低周波など)を使って痛みを緩和しながら、肩まわりの血行改善を図ります 。
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鍼灸治療を併用し、深部の筋肉や経絡を刺激することで炎症のコントロールと鎮痛を狙います。
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超音波治療器も使用し、筋膜の癒着緩和・組織の回復をサポートします 。
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初期は「痛みを抑えつつ、無理のない範囲で動かす」ことを重視。安静ではなく、関節滑液による栄養循環を維持します。
2. 拘縮期(慢性期)
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可動域制限が顕著になる時期。ここからは、超音波や手技による組織の伸展+骨格矯正に重点を置きます。
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姿勢調整・筋骨バランスの修正を導入し、肩だけでなく全身の歪みを整えることで動きを回復させていきます。
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軽いストレッチ指導や生活指導を通じて、日常的なセルフケアを促し、関節の硬化を防ぎます 。

3. 回復期
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可動域維持・拡張のためのリハビリと併行し、筋力維持や正しい肩の使い方を指導します。
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姿勢が戻りにくいケースでは、より丁寧な骨盤や背骨の調整、機能的な筋肉トレーニングを提案します 。
🎯 なごみ鍼灸接骨院御器所院ならではのポイント
- 柔道整復師+鍼灸師の連携施術:手技・矯正と、鍼灸による深部アプローチの組み合わせで、痛み・可動域・根本原因に対応 。
- 超音波治療器の併用:筋膜・関節包・靱帯などの癒着や硬化改善が期待でき、早期回復に貢献。
- 全身バランスの調整:肩以外に歪みがあると判断すれば姿勢・骨盤調整にも対応し、再発予防に力を入れています。
- 段階に応じた生活・運動指導:時期ごとのセルフケア(ストレッチ・姿勢・動かし方など)をサポート。
📅 施術の流れ(例)
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初診・検査:丁寧な問診と検査で「どの段階(急性・拘縮・回復)」かを判断 。
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施術内容:時期に応じて電気、鍼灸、超音波、手技、矯正などを組み合わせ。
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セルフケアの提案:患者の状態に合わせ、日常でできる対処法や注意点を個別に指導。
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経過確認&改善調整:定期的に可動域や痛みの程度をチェックし、必要に応じて施術内容や頻度を調整。
✅ こんな方におすすめ
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夜間痛や動かしたときの痛みが強く、日常生活に支障がある
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整形外科で「動かしていれば治る」と言われたが、可動域制限が心配
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痛み止めや注射だけでは改善しなかった
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再発予防を含めて根本的に治したい
🔚 まとめ
なごみ鍼灸接骨院 御器所院では、急性期から回復期まで段階ごとに最適な施術を提供し、痛みの緩和と可動域の回復を両輪でケアします。全身バランス、セラピーの連携、そしてセルフケア指導により、多くの患者さんが早期に日常生活を取り戻しています。
五十肩でお困りの方は、早めの治療開始と総合的アプローチが、将来的な後遺症軽減にも繋がります。
五十肩(四十肩)ついてお悩みがある方は名古屋市昭和区御器所駅近くにあります
なごみ整骨院グループの
なごみ鍼灸接骨院・御器所院に
おまかせ下さい!

なごみ整骨院グループの
なごみ鍼灸接骨院・御器所院は
独自の矯正法をもちいて
骨格から症状を改善へと導きます!
気になる方は
名古屋市昭和区御器所駅近くにあります
なごみ整骨院グループの
なごみ鍼灸接骨院・御器所院に
ご相談ください!
ブログ監修者: 川口哲平
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