五十肩(四十肩)の慢性期の治療法は?|名古屋市昭和区御器所の接骨院

代表施術者:厚生労働省認可 柔道整復師 宮原雅彦

交通事故後の治療・リハビリも自信があります

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五十肩(四十肩)の慢性期の治療法は?|名古屋市昭和区御器所の接骨院

・目次

2025/08/04

名古屋市昭和区の御器所駅から歩いてすぐ。
なごみ鍼灸接骨院・御器所院の高野です。こんにちは。

最近、五十肩(四十肩)でご相談に来られる方がまた増えてきました。特に「拘縮期」に入ってから来院される方が多い印象があります。肩の鋭い痛みが落ち着いてきたと思ったら、今度は“固まって動かない”という、あの独特のつっぱり感。本人は「そのうち動くと思ってたんですけどね…」とおっしゃいますが、実際は放置すると回復が遅れたり、癒着が強くなったりするんですよ。

■拘縮期は「痛みが軽くなる=治る」ではないんです

患者さんの多くが誤解しているところですが、拘縮期は炎症が落ちついてくるので痛みは減ります。
ただし、肩の関節包がギュッと縮まって、可動域がガクッと落ちてしまう。
服を着るときや棚のものを取るとき、シャンプーのときなど、日常生活の不便が一気に増える時期なんです。

院でも、はじめての検査で
「ここまで上げてみましょうか」
と腕を持ち上げると、患者さんが驚いた顔で
「え、これ以上いかないんですか?」
と戸惑われることが多いです。

この時期の治療目標は大きく3つ。
①癒着をゆっくり剥がす、②肩甲骨〜体幹の連動を取り戻す、③日常生活の不便を減らす。
この3つが噛み合うと、拘縮期から回復期への移行が早くなります。

■整骨院では何をするのか?(現場のリアル)

ここはよく聞かれるので、少し“現場の空気”も交えてお話します。

●関節モビライゼーション(痛くない範囲で動かす施術)

拘縮期の肩をいきなり強く伸ばすのは逆効果。
まずは後方・下方の関節包に狙いを定め、わずかに滑らせるように動かします。

施術中は、
「痛くないですか? これくらいなら大丈夫ですね」
と細かく確認しながら進めます。
無理に引っ張っても可動域は広がらないので、ここはプロの経験が必要なんですよ。

 

●超音波×筋膜リリース

当院では“深部の癒着”を狙うために超音波を併用します。
名古屋市内でも超音波を使い慣れている院は意外と少なくて、
「こんなに楽になるならもっと早く来ればよかった…」
と言っていただくことも多いです。

 

●インナーマッスル(腱板)を優しく再起動

拘縮期は、動かさない時間が長くなるため筋肉が“眠った状態”になりがちです。
棘上筋・棘下筋・小円筋・肩甲下筋を軽めの負荷で動かし、
「はい、ここが働く感じわかります?」
と確認しながら再教育していきます。

■自宅でのケアこそ、治りを左右します

施術後に「家では何をしたら良いですか?」とほぼ毎回聞かれます。
正直に言うと、セルフケアをやっている方とサボり気味の方では、回復スピードがまったく違います。

ここでは、実際に私が御器所院で患者さんにお伝えしている内容を紹介します。

●①振り子運動(ペンデュラム)

前かがみになって腕をぶら下げ、軽く揺らすだけ。
シンプルですが、関節包が動きやすくなるので効果大。
痛い日はこれだけでもOK。
「テレビのCM中だけでもやってください」とよくお願いしています。

 

●②壁登り(指這い運動)

壁に沿って指を歩かせるように上げていく方法。
患者さんには
「痛気持ちいいの“手前”で止めてくださいね」
とよくお伝えしています。

 

●③ペットボトル回旋

水入りのボトルを軽く握り、肩を内外にゆっくり回す方法。
癒着がつよい方は、ここで「ゴリッ」と動きが改善することがあります。

●④タオル内旋運動(結帯動作の改善)

これはお風呂あがりにやると効果が高いです。
焦って無理に引っ張る必要はありません。
毎日少しずつ、の積み重ねが後の差になります。

 

●⑤肩甲骨と骨盤を一緒に動かす体操

五十肩の方はほぼ例外なく姿勢が崩れています。
肩甲骨だけほぐしても効かないので、骨盤を前後に動かしながら連動を作るトレーニングをよく指導します。

 

■筋力強化は「鍛えるというより、目覚めさせる」

拘縮期の肩は筋力が落ちやすく、特に腱板の力が弱りやすいです。
輪ゴムやチューブを使った外旋・内旋運動は、当院でも自宅でもできる王道メニューです。

・外旋(棘下筋・小円筋)
・内旋(肩甲下筋)
・軽い斜め上げ(棘上筋)

ポイントは、反動を使わずゆっくり。痛みゼロの方向から始めること。
“鍛える”より“動きを思い出させる”イメージを持ってください。

 

■姿勢の問題はほとんどの方に共通しています

御器所院で五十肩の患者さんを見ていて感じるのは、
姿勢の悪さが肩に負担をかけているケースがとても多いということ。

猫背や巻き肩、骨盤の後傾などがあると、肩の動きに余裕がなくなり、結果として癒着が強まってしまいます。

施術のたびに、
「今日は少し頭が前に出てますね」
「骨盤の角度が変わると肩の動きがスムーズになりますよ」
と細かくチェックしています。

姿勢は“意識だけ”で直るものではないので、筋肉の癖を取りながら地道に修正していきます。

 

■日常生活で気を付けたいこと

五十肩は生活習慣の積み重ねで悪化することがあります。

●冷え

名古屋の冬は風も冷たく、冷房シーズンも長いので肩が冷えやすいです。
冷えると拘縮が進むので、タオルで肩を温めたりシャワーだけで済ませないなどの工夫が必要です。

 

●寝る姿勢

横向きのときは痛い側を上にするのが基本。
脇や肘にクッションを挟むと負担が減ります。

 

●家事のときの動作

「届かない棚に無理に手を伸ばす」「片手で重い物を持つ」などは避けてください。

 

■よくある質問(現場で本当に聞かれること)

Q:「少し痛いけどストレッチを続けても大丈夫?」

A:違和感程度ならOKですが、鋭い痛みはNGです。

Q:「可動域が全然広がらない…」

A:拘縮期は伸びにくい時期です。
ですが、超音波+関節モビライゼーション+姿勢調整で、ほとんどの方は徐々に改善していきます。

Q:「ストレッチのコツは?」

A:反動をつけないこと。
“息を吐きながらゆっくり”がコツです。

 

■なごみ鍼灸接骨院・御器所院の五十肩治療の特徴

当院では、五十肩を急性期 → 拘縮期 → 回復期の3段階に分け、その時期ごとに施術内容を切り替えています。

・急性期:痛みのコントロール+超音波+鍼灸
・拘縮期:関節モビライゼーション+姿勢矯正+筋膜リリース
・回復期:可動域の伸長+筋力強化+再発予防の動作指導

御器所院では、柔道整復師と鍼灸師が常に連携して施術するため、
「痛みは鍼で、可動域は矯正で」というように総合的にアプローチできます。

■最後に(柔整師としての本音)

五十肩をたくさん見てきた経験から言うと、
治る方と治りにくい方の差は“日々のセルフケア”で決まると感じています。

焦る必要はありません。
ただ、今日できることを少しずつ積み重ねてください。
肩は必ず応えてくれます。

もし不安があれば、御器所駅すぐの「なごみ鍼灸接骨院・御器所院」へご相談ください。

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ブログ監修者: 川口哲平

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