五十肩(四十肩)とは?|名古屋市昭和区御器所の接骨院
目次
2025/08/07
名古屋市昭和区御器所にありますなごみ鍼灸接骨院御器所院です。こんにちは!

「最近、腕が上がらない」「髪を結ぶのがつらい」「夜中に肩の痛みで目が覚める」
このような肩の悩みを抱える中高年の方、非常に多くいらっしゃいます。その症状、もしかしたら五十肩(四十肩)かもしれません。
五十肩は、一度なると日常生活に大きな影響を与え、適切なケアを怠ると長期化することもある厄介な症状です。
しかし、柔道整復師による施術やセルフケアを継続することで、改善・回復を目指すことが十分に可能です。
本記事では、五十肩の正しい理解と、整骨院での施術内容、自宅でできるセルフケア、予防法までを名古屋市昭和区御器所駅近くにありますなごみ鍼灸接骨院御器所院の高野が解説します。
五十肩(四十肩)とは?医学的な定義と特徴
五十肩は、正式には「肩関節周囲炎」や「凍結肩(frozen shoulder)」と呼ばれ、主に中年以降に見られる肩関節の障害です。
❏ 主な特徴
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肩の関節を動かすと痛みがある
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夜間に痛みが強くなる(夜間痛)
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腕を上げたり背中に手を回す動作が困難
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特別な原因がなく自然に発症することが多い
❏ 病態
関節包や滑液包といった肩関節を支える軟部組織に炎症や癒着が起こることで、関節の動きが制限されます。関節の動きが悪くなることによって血流が滞り、さらに痛みが悪化するという悪循環が起こります。
柔整師の視点:五十肩(四十肩)の原因と背景【詳しく解説】
五十肩(肩関節周囲炎)は、単に年齢のせいで起こるものと思われがちですが、実際には日常生活の姿勢、運動習慣、筋肉の使い方、生活環境など、多くの要素が複雑に絡み合って発症します。
私たち柔道整復師は、構造学的(アナトミー)・運動学的(キネシオロジー)な視点から、五十肩の本質をこう捉えています。
1. 姿勢不良・猫背(巻き肩)
● 現代人に急増中の“肩が前に出る”姿勢
スマートフォンやパソコン作業、長時間の車の運転、デスクワーク…。
これらの習慣に共通するのは、「頭部前方位+猫背+巻き肩」という姿勢です。
この姿勢では、以下のような悪影響が起こります:
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肩甲骨の可動性が低下:
肩甲骨は腕を動かす際に重要な「土台」となる骨です。猫背姿勢ではこの肩甲骨が背中側で外に開き、上下に動きづらくなります。結果として、肩関節が単独で無理に動こうとするため、関節包や腱に過剰な負担がかかります。 -
肩のインナーマッスルがうまく使えない:
姿勢が悪いと、回旋筋腱板(ローテーターカフ)と呼ばれる深部の筋肉が働きづらくなります。これにより、肩の安定性が低下し、炎症を起こしやすい状態になります。 -
僧帽筋・肩甲挙筋・胸筋の過緊張:
肩まわりの筋肉が持続的に緊張し、筋肉が硬くなることで血流が悪化し、痛みや可動域制限を助長します。
→ 姿勢不良は「肩が悪くなる土台」そのものです。日常の姿勢改善は、予防・治療どちらにも直結します。

2. 加齢による組織の変性
● 年齢とともに起こる“組織の老化”
五十肩が40代後半〜60代に多いのは、加齢によって身体の軟部組織(筋肉・腱・靭帯など)が変性し、柔軟性や弾力を失っていくためです。
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筋肉の血流低下・酸素供給量の減少
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コラーゲン繊維の劣化による柔軟性の喪失
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腱・靭帯の脆弱化(断裂リスクも上がる)
特に、肩関節は「人体で最も可動範囲が広い」反面、「安定性が低く構造的に不安定」な関節です。そのため、少しの摩擦やストレスでも炎症が起きやすく、加齢による変性が蓄積されやすいのです。
● 回復力の低下も関係
若年層では一時的な炎症で済むような軽いトラブルも、中高年では修復力が低いために慢性化・拘縮へ進みやすい傾向があります。
→ 加齢変性は避けられないものですが、日頃のケアや運動習慣で“痛みの出にくい肩”に保つことが可能です。
3. 肩関節の「使いすぎ」または「使わなさすぎ」
● 使いすぎ:反復動作による炎症・疲労
肩を酷使するお仕事やスポーツ(例えば、大工、調理師、テニス、ゴルフなど)では、肩関節の使いすぎによる摩耗性炎症が見られます。
炎症が慢性化すると、関節包や滑液包が厚く硬くなり、拘縮につながっていきます。
● 使わなさすぎ:運動不足や過度な安静が原因
反対に、全く肩を動かさない生活もまた危険です。加齢や痛みを恐れて動かさないことで、肩周囲の筋肉が弱り、関節包が縮んでいきます。
また、脳卒中後の麻痺や長期の安静(病気・けが等)でも、五十肩に類似した拘縮症状が起こることがあります。
● 柔整師としての視点
肩関節は、筋肉・骨・靱帯・関節包・腱の協調的な動きによって成り立っています。使わなすぎても、使いすぎても、このバランスが崩れやすい関節です。
→ 痛みがあるときは無理をせず、回復期には「適度に動かす」ことが極めて重要です。
4. 冷えによる血行不良
● “冷え”がもたらす隠れたリスク
冷房の効いた職場や、薄着で過ごす室内環境、朝晩の気温差。こうした“冷え”が肩関節に与える悪影響も、見逃せません。
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筋肉の柔軟性が低下しやすい
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血流が悪化し、老廃物がたまりやすい
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炎症が治りにくく、慢性化しやすい
また、冷えによって交感神経が優位になり、筋緊張が高まりやすくなるため、「じっとしていても肩がズキズキ痛む」「夜になると痛みが増す」といった症状が出ることもあります。
● 冷え対策のポイント
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首・肩・肩甲骨周囲を常に温める(ホットタオル・温熱パックなど)
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夏でも就寝時に肩が出ないようにする
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血流促進のため、ストレッチや軽い体操を習慣にする
→ 冷えは「感じたとき」ではなく、「感じる前から予防する」のがコツです。

五十肩の3つの進行ステージ
五十肩は大きく以下の3つの時期を経て回復します。柔整師としては、それぞれのステージに合わせた施術が重要です。
【1】炎症期(発症〜数週間)
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肩の痛みが最も強い時期
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夜間痛や安静時痛がつらい
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可動域の制限が始まる
【2】拘縮期(1〜6か月程度)
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炎症が落ち着くが、関節が固まり肩が動かなくなる
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痛みはあるがやや軽減
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日常生活動作が大きく制限される
【3】回復期(6か月〜1年程度)
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可動域が徐々に戻ってくる
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適切な施術や運動により改善が加速
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無理に動かしすぎると再発の恐れも
五十肩に対する整骨院での施術内容
整骨院では、以下のようなアプローチを組み合わせて行います。
1. 評価と問診
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痛みの部位、動作、姿勢のチェック
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可動域テスト(挙上・外転・内旋・外旋)

2. 手技療法(徒手療法)
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肩関節だけでなく、肩甲骨・鎖骨・頚部・胸郭の動きを改善
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トリガーポイント療法で筋緊張を緩める
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痛みのある関節には無理をかけない「モビライゼーション」
3. 関節運動療法(AKAやMaitland)
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拘縮が進んだ関節に対して、痛みのない範囲で可動域を少しずつ広げる
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関節包の滑走性を回復させる
4. 電気療法・温熱療法
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干渉波・超音波治療器などで炎症や痛みを緩和
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ホットパックで血流改善、筋緊張の緩和

5. テーピング・包帯固定
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痛みの強い時期に、関節を安定させる目的で使用
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運動制限の一時的サポート
6. セルフケア指導
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患者の状態に合わせたストレッチや生活指導を行い、再発防止と早期改善をサポート
柔整師が勧める!五十肩のセルフケア&ストレッチ
整骨院での施術と並行して、自宅でのセルフケアも極めて重要です。以下のストレッチは五十肩の回復を助けます。
1. ペンデュラム運動(振り子運動)
痛みが強い時期におすすめ。肩に負担をかけずに関節を緩める。
やり方:
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体を前傾し、痛い側の腕を下に垂らす
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腕の力を抜き、左右や円を描くようにゆっくり揺らす
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1日2〜3回、1回3分程度

2. タオル体操(結帯動作)
背中にタオルを回して行うストレッチ。拘縮期におすすめ。
やり方:
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両手でタオルの両端を持ち、背中にまわす
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上の手でタオルを引き上げ、下の手で抵抗
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無理のない範囲で上下に10回程度繰り返す

3. 壁登り運動
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壁に手の指先をつけて、徐々に上へと滑らせる
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痛みの出ない高さまで、少しずつチャレンジ
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1日数回、呼吸を止めずに行う
名古屋市昭和区御器所のあるなごみ鍼灸接骨院御器所院の五十肩(四十肩)治療の基本方針
なごみ鍼灸接骨院グループでは、五十肩(四十肩)を「急性期・拘縮期・回復期」の3段階(時期)に分類し、その時期に合った最適な治療を提供しています。
1. 急性期(炎症期/疼痛期)
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温熱や電気治療器(低周波など)を使って痛みを緩和しながら、肩まわりの血行改善を図ります 。
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鍼灸治療を併用し、深部の筋肉や経絡を刺激することで炎症のコントロールと鎮痛を狙います。
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超音波治療器も使用し、筋膜の癒着緩和・組織の回復をサポートします 。
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初期は「痛みを抑えつつ、無理のない範囲で動かす」ことを重視。安静ではなく、関節滑液による栄養循環を維持します。
2. 拘縮期(慢性期)
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可動域制限が顕著になる時期。ここからは、超音波や手技による組織の伸展+骨格矯正に重点を置きます。
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姿勢調整・筋骨バランスの修正を導入し、肩だけでなく全身の歪みを整えることで動きを回復させていきます。
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軽いストレッチ指導や生活指導を通じて、日常的なセルフケアを促し、関節の硬化を防ぎます 。

3. 回復期
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可動域維持・拡張のためのリハビリと併行し、筋力維持や正しい肩の使い方を指導します。
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姿勢が戻りにくいケースでは、より丁寧な骨盤や背骨の調整、機能的な筋肉トレーニングを提案します 。
🎯 なごみ鍼灸接骨院御器所院ならではのポイント
- 柔道整復師+鍼灸師の連携施術:手技・矯正と、鍼灸による深部アプローチの組み合わせで、痛み・可動域・根本原因に対応 。
- 超音波治療器の併用:筋膜・関節包・靱帯などの癒着や硬化改善が期待でき、早期回復に貢献。
- 全身バランスの調整:肩以外に歪みがあると判断すれば姿勢・骨盤調整にも対応し、再発予防に力を入れています。
- 段階に応じた生活・運動指導:時期ごとのセルフケア(ストレッチ・姿勢・動かし方など)をサポート。
📅 施術の流れ(例)
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初診・検査:丁寧な問診と検査で「どの段階(急性・拘縮・回復)」かを判断 。
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施術内容:時期に応じて電気、鍼灸、超音波、手技、矯正などを組み合わせ。
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セルフケアの提案:患者の状態に合わせ、日常でできる対処法や注意点を個別に指導。
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経過確認&改善調整:定期的に可動域や痛みの程度をチェックし、必要に応じて施術内容や頻度を調整。
✅ こんな方におすすめ
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夜間痛や動かしたときの痛みが強く、日常生活に支障がある
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整形外科で「動かしていれば治る」と言われたが、可動域制限が心配
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痛み止めや注射だけでは改善しなかった
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再発予防を含めて根本的に治したい
🔚 まとめ
なごみ鍼灸接骨院 御器所院では、急性期から回復期まで段階ごとに最適な施術を提供し、痛みの緩和と可動域の回復を両輪でケアします。全身バランス、セラピーの連携、そしてセルフケア指導により、多くの患者さんが早期に日常生活を取り戻しています。
五十肩でお困りの方は、早めの治療開始と総合的アプローチが、将来的な後遺症軽減にも繋がります。
五十肩(四十肩)ついてお悩みがある方は名古屋市昭和区御器所駅近くにあります
なごみ整骨院グループの
なごみ鍼灸接骨院・御器所院に
おまかせ下さい!

なごみ整骨院グループの
なごみ鍼灸接骨院・御器所院は
独自の矯正法をもちいて
骨格から症状を改善へと導きます!
気になる方は
名古屋市昭和区御器所駅近くにあります
なごみ整骨院グループの
なごみ鍼灸接骨院・御器所院に
ご相談ください!
記事監修者:宮原 雅彦

柔道整復師・鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師(国家資格)・専科教員資格(柔道整復師養成校教員資格)
コメント:五十肩は、施術をすることにより確実に良くなる症状です。
不安な時は、お気軽にお声かけください。
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