五十肩(四十肩)の治療法について|守山区小幡にあるなごみ針灸整骨院
目次
2025/08/08
こんにちは、名古屋市守山区小幡にあるなごみ針灸整骨院 小幡院です。
今回のスタッフブログでは、多くの患者様からご相談いただく「五十肩(四十肩)の治療法」について、詳しくご紹介していきます。
目次
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五十肩(四十肩)とは? — 基礎知識
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なぜ起こるのか(原因とリスク因子)
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症状の経過(急性期、拘縮期、回復期)
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診断方法と当院での評価
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非手術的治療の全体像
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当院の治療方針と具体的アプローチ
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整体・徒手療法(関節モビライゼーション等)
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鍼灸(はり・きゅう)治療
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物理療法(超音波・低周波・温熱療法など)
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運動療法(当院オリジナルの体操プログラム)
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テーピング・装具療法
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日常生活指導と姿勢改善
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医師と連携する治療(薬物療法、ステロイド注射、手術適応)
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予防と再発防止の生活習慣
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よくある質問(Q&A)
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まとめ — 当院からのメッセージ
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問い合わせ
1. 五十肩(四十肩)とは? — 基礎知識
五十肩(ごじゅうかた)、別名 凍結肩(とうけつかた) や 肩関節周囲炎(かたかんせつしゅういえん) は、40〜60代の中年以降に発症することが多い肩の痛みと可動域制限を主症状とする疾患群です。日本では「五十肩」「四十肩」と呼ばれることが多く、年齢にちなんだ俗称ですが、厳密には年齢で定義される病名ではありません。
主な特徴は以下の通りです。
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肩の痛み(安静時痛、夜間痛)
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肩関節の動きが徐々に制限される(外転、屈曲、回旋の制限)
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日常生活上の動作(服を着る、髪を結ぶ、洗うなど)が困難になる
多くは保存療法(非手術)で改善しますが、自然経過が長く、早期に適切な治療とリハビリを行うことで回復を早め、後遺症を軽減できます。
2. なぜ起こるのか(原因とリスク因子)
五十肩の正確な原因は完全には明らかにされていませんが、以下の要因が関与すると考えられています。
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関節包の炎症と線維化:肩関節を包む被膜(関節包)が炎症を起こし、徐々に硬く(線維化)なって可動域が制限される。
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加齢に伴う組織変性:腱や靭帯、関節包などの組織が年齢とともに変性しやすくなる。
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代謝異常・内科疾患:糖尿病、甲状腺疾患、心疾患などがある人は五十肩を発症しやすいとの報告が多いです。
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外傷や過使用:明確なきっかけ(転倒・打撲)や反復使用による微小損傷が引き金になることもある。
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不活動(安静):痛みのために動かさなくなることで筋力低下や拘縮が進み、悪循環に陥る。
リスク因子としては、年齢(中年以降)、女性、糖尿病、甲状腺疾患、心血管疾患、肥満などが挙げられます。
3. 症状の経過(急性期、拘縮期、回復期)
五十肩は一般的に以下の3期に分けられます。各期での治療目標や対応が異なります。
急性期(炎症期) — 痛みが強い時期(数週間〜数か月)
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強い鋭い痛み、特に夜間痛が出現。
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肩の動きはまだ完全には制限されていないが、痛みのために動かせない。
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治療の目的は炎症と痛みの軽減。過度な運動は禁物だが、安静すぎるのも予後を悪くするため、適切な痛みコントロールとやさしい可動域訓練が重要。
拘縮期(凍結期) — 可動域が固定される時期(数か月〜1年以上)
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痛みはやや落ち着くものの、関節の可動域が顕著に狭くなる。
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日常生活の制限が大きくなり、服の着脱や背中に手を回す動作などが困難。
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治療の目的は可動域改善(可動域訓練、関節モビライゼーション、筋膜リリースなど)。
回復期(解凍期) — 少しずつ動きが戻る時期(数か月〜数年)
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徐々に可動域が改善し、痛みも軽減する。
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リハビリを継続することで機能回復を早めることができる。
4. 診断方法と当院での評価
診断は主に問診と理学所見(触診、可動域テスト)で行います。必要に応じて整形外科でのレントゲンやMRI、超音波検査を推奨します。
当院で実施する評価項目の例:
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視診:姿勢、左右差、肩甲骨の位置
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触診:筋緊張、トリガーポイント、痛みの部位
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可動域テスト(Active/Passive):屈曲、外転、内外旋の角度測定
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筋力テスト:回旋筋腱板(ローテーターカフ)の評価、肩甲帯筋の筋力
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機能評価:日常生活での困りごと(服の着脱、寝返り、髪洗い等)
鑑別が必要な疾患(石灰沈着性腱板炎、腱板断裂、神経障害、頚椎由来の放散痛など)については整形外科受診を促します。特に外傷歴がある、急激に力が入らない、夜間の耐えがたい痛みがある場合は速やかな画像検査が必要です。
5. 非手術的治療の全体像
五十肩の治療は保存療法が第一選択です。主な治療は以下の通り:
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安静と痛みのコントロール(薬物療法は整形外科医と連携)
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リハビリテーション(運動療法、ストレッチ)
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鍼灸治療(痛みの軽減と血流改善)
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物理療法(超音波、低周波、温熱)
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徒手療法(関節モビライゼーション、筋膜リリース)
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テーピング・補助具
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生活指導(睡眠姿勢、家事動作の工夫)
上記の治療を組み合わせて行うことで、症状の軽減と機能回復を図ります。
6. 当院の治療方針と具体的アプローチ
なごみ針灸整骨院小幡院では、患者様一人ひとりの症状・生活背景・職業などを考慮して、オーダーメイドの治療プランを提案します。以下に当院で実施している主要な治療を詳しく説明します。
① 整体・徒手療法(関節モビライゼーション等)
目的:関節拘縮の改善、筋肉の柔軟性回復、痛みの軽減。
方法:
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関節モビライゼーション:肩関節の関節包の動きを改善するために、適切な強さと速度で関節を滑らかに動かす手技を行います。痛みが強い急性期は無理に動かさず、炎症を抑えた上で徐々に行います。
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筋膜リリース・トリガーポイント療法:肩甲帯周囲の硬結(こり)に対して、指圧やストレッチ、軽い圧迫で緩めていきます。
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脊椎・胸郭の調整:肩の動きは肩甲骨や胸郭、頚椎とも深く関連しています。必要に応じて胸椎の可動性改善や肩甲骨周囲筋のバランス調整を行います。
注意点:関節に強い痛みがある場合、無理な可動域訓練は逆効果です。当院では痛みの程度に応じて強さや頻度を調整します。
② 鍼灸(はり・きゅう)治療
目的:痛みの軽減、筋肉の緊張軽減、局所の血流改善、自然治癒力の促進。
効果メカニズム(臨床的に説明しやすいポイント):
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鍼により局所の神経反射が起き、痛みを抑制する物質(エンドルフィン等)が放出されると考えられています。
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局所の血流が改善され、老廃物の除去や栄養補給が促されるため、炎症の収束や組織修復が促進されます。
当院の実際のやり方:
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痛みの強い部位には局所鍼(肩関節周囲、肩甲骨内側、僧帽筋等)を行い、必要に応じて遠隔刺鍼(手や足のツボ)を併用します。
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灸(お灸)は温熱効果で血流を改善し、冷えや慢性期のこりに有効です。安全な方法で行います。
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鍼が苦手な方には浅刺や置き鍼、電気鍼(パルス)など痛みの少ない方法を選択します。
安全性:使い捨ての滅菌鍼を使用し、安全管理に注意しています。出血傾向のある方や抗凝固薬を使用している方は事前にお知らせください。
③ 物理療法(超音波・低周波・温熱療法など)
目的:痛みの緩和、筋緊張の軽減、血流改善、組織修復の促進。
代表的な機器:
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超音波療法:超音波の深部加温効果で組織の柔軟性を向上させます。炎症期は出力を調整します。
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低周波・干渉波治療器:痛みの緩和や筋萎縮予防に使用します。電気刺激により筋収縮を誘発し、代謝を促します。
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温熱療法(ホットパック、遠赤外線など):血流を増やし、筋の柔軟性を向上させます。慢性期に有効。
物理療法は単独で劇的に治るものではありませんが、徒手療法や運動療法と組み合わせることで相乗効果を発揮します。
④運動療法(当院オリジナルの体操プログラム)
目的:可動域改善、筋力維持・強化、日常動作の改善。
当院のアプローチ:
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痛みを抑えながら行うやさしい可動域訓練(急性期)
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ペンデュラム(腕をだらんと垂らして円を描く動作)
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テーブルウォーク(手でテーブルの縁を伝うように腕を上げる)
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ストレッチングと筋膜リリース(拘縮期〜回復期)
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胸郭・肩甲骨周辺のストレッチ
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肩の回旋筋群(ローテーターカフ)の柔軟性を高める運動
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筋力トレーニング(軽負荷)
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バンドや軽いダンベルを用いた外旋・内旋トレーニング
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肩甲骨周囲筋(菱形筋、前鋸筋、僧帽筋下部など)の強化
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機能訓練(生活動作に直結した訓練)
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着替え、洗髪、背中に手を回す動作などを分解して練習します。
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注意点:痛みが増強するような無理なストレッチは逆効果。痛みはあるが許容範囲で行える運動強度を指導します。
⑤テーピング・装具療法
目的:痛みの軽減、安定性の補助、動作の補助。
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肩の安定化や肩甲骨のポジショニングを補助するテーピングを行います。短期的に動作時の痛みを抑えられることが多く、運動療法の補助として有効です。
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補助具(夜間のスリングなど)は、急性期の痛みの強い時に短期間だけ推奨する場合があります。
⑥ 日常生活指導と姿勢改善
五十肩の改善には、治療だけでなく生活習慣の見直しが重要です。具体的な指導内容:
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睡眠姿勢の工夫(枕や寝方で肩への負担を減らす)
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家事や仕事での肩の使い方の工夫(高いところでの作業を減らす、体全体を使う)
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長時間の同一姿勢を避ける(デスクワーク時の休憩と肩甲骨の動きを意識)
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冷やさないようにする(特に慢性期は温めが有効)
7. 医師と連携する治療(薬物療法、ステロイド注射、手術適応)
当院は整形外科と連携しており、必要に応じて以下の治療を紹介・調整します。
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薬物療法:痛み止め(NSAIDs)や消炎鎮痛薬の使用は整形外科での判断となります。
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ステロイド関節内注射:急性期や強い炎症性の疼痛コントロールには有効です。効果は比較的早く出ますが、繰り返し使用する際は慎重な判断が必要です。注射は医師の判断で行われます。
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関節鏡視下手術や肩関節拘縮剥離術:保存療法で効果が十分に得られない場合や、他の疾患(大きな腱板断裂など)が合併している場合は手術の適応を検討します。手術は整形外科の専門領域です。
当院では、患者様の症状・経過に応じて適切なタイミングで整形外科への紹介を行い、薬物治療や注射などが必要な場合は医師と連携して最短で対応できるようにしています。
8. 予防と再発防止の生活習慣
五十肩の予防は日々の動作の見直しと体の使い方の改善が中心です。
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適度な運動習慣:肩だけでなく全身の柔軟性と筋力を保つ。特に肩甲骨周囲筋のトレーニング。
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姿勢改善:猫背や巻き肩は肩関節に負担をかけます。デスクワーク時の姿勢改善を心がける。
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体調管理:糖尿病や甲状腺疾患の管理は五十肩の予防につながる。
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冷やさない:特に慢性化している方は肩を冷やさない工夫(衣類、入浴)を。
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こまめなセルフケア:普段から肩甲骨を動かす習慣をつける。
9. よくある質問(Q&A)
Q1:五十肩は放っておいても治りますか? A:自然に回復することもありますが、経過は長くなることが多く、拘縮が残ると日常生活に支障が出る場合があります。早期に適切な治療とリハビリを行うことで回復を早め、後遺症を軽減できます。
Q2:注射はすべきですか?副作用は? A:ステロイド注射は短期的な痛みの改善に有効ですが、頻回の注射や長期使用には注意が必要です。糖尿病の方は血糖値の上昇を招くことがあります。注射の適否は整形外科医と相談してください。
Q3:鍼は痛くないですか?感染の心配は? A:痛みは個人差がありますが、当院では細い使い捨て鍼を用い、痛みが少ない方法を選びます。感染対策は徹底しており、衛生面は安心して受けていただけます。
Q4:肩の手術は必要になりますか? A:大半は保存療法で改善します。手術は保存療法で効果が得られない場合や、他の疾患(大きな腱板断裂など)がある場合に検討されます。手術の判断は整形外科医が行います。
Q5:日常生活で気をつけるポイントは? A:無理に肩を動かして痛みを悪化させないこと、同時にまったく動かさず筋力低下や拘縮を招かないことのバランスが大切です。具体的には日常的に肩甲骨を動かす習慣をつけることをおすすめします。
10. まとめ — 当院からのメッセージ
五十肩は「痛み」と「動きの制限」が主な症状で、患者様の生活の質に大きく影響します。なごみ針灸整骨院小幡院では、鍼灸、徒手療法、物理療法、運動療法を組み合わせた包括的な治療を提供し、患者様の症状改善と再発防止を目指しています。
ポイントまとめ:
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早期の適切な介入で回復を早められる可能性が高い。
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痛みの段階に合わせた治療(急性期は痛みのコントロール、拘縮期は可動域改善)が重要。
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鍼灸や徒手療法は保存療法として有効で、多くの患者様が改善を実感しています。
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必要に応じて整形外科と連携し、注射や手術の適応を判断します。
当院は名古屋市守山区小幡で地域の皆様の健康を支えるために日々臨床に取り組んでいます。肩の痛みや動かしにくさでお困りの方は、まずはお気軽にご相談ください。
11. 問い合わせ
なごみ針灸整骨院 小幡院
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住所:名古屋市守山区小幡5-1-4(詳細は院へお問い合わせください)
- 電話番号:052-217-9540
ブログ監修者: 瀬上正幸
コメント: 小幡院からの情報と交通事故関連のブログを監修していきます!交通事故にあってしまったら「なごみグループ」にご相談ください。
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