脳脊髄液減少症ってな~に?
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2018/05/29
こんにちは!なごみグループの髙栁です。
今回は、脳脊髄液減少症についてお話します。
脳脊髄液減少症とは・・・
交通事故に遭い身体に不調をきたします。その中で多いのが「むち打ち症」がありますが、そのむち打ち症と似た症状である「脳脊髄液減少症」も挙げられるようになりました。
脳と脊髄は、硬膜という袋の中に入っていて、この袋は無色透明である髄液に満たされています。成人の場合、1日に約500ミリリットル絶え間なく作られていて、脳や脊髄などに川の様にを循環しています。この髄液量と髄圧は通常では一定に保たれています。
そこで、「脳脊髄液減少症」とは、本来なら一定であるべき髄液圧が低い状態にあることにより引き起こされます。例えば、脳は、水に浮かんでいる豆腐だとします。この場合の水は髄液と考えて、髄液が抜かれてしまうと脳の浮力が低下しイメージとしては、頭の中で脳がペチャンコになってしまいます。このため神経や血管が引っ張られて、激しい頭痛が起きていきます。この圧が低くなる原因は、自律神経の障害、精神的な原因であるとされていました。しかし近年は、この原因の一部が、脊髄における硬膜からの髄液の漏出によることが言われてきました。
脳脊髄液減少症の症状は起立性頭痛が主にあります。これは、起き上がると起立すると頭痛が起こり、横になって寝ると頭痛が和らぐという特徴的な症状です。さらに、頚部痛、全身倦怠、めまい、吐き気、耳鳴り、うつなど症状は様々あります。
交通事故との関係は?
交通事故で車がぶつかったときのショックなどで何らかの圧力が加わったことにより髄膜に裂孔(穴)が空いてそこから髄液が漏れるというメカニズムにより引き起こされています。くしゃみや咳、しりもちなど日常のちょっとしたことでも起きる可能性があります。
むち打ち症との関係
追突事故などで首に衝撃が加わると、いわゆるむち打ち症(頚椎捻挫)が起こります。普通の頸椎捻挫であれば、しっかりと治療すれば改善に向かいます。ところが、いっこうによくならず、症状が慢性化して何年にもわたって苦しめられるケースがあります。一般に「むち打ち症の後遺症」言われています。
なごみでは、交通事故遭って早期に治療をすることを勧めています。将来、後遺症が残らないようにするためにもしっかりと治療するべきです。事故後身体の痛みや不調がなくても整形外科や接骨院へ受診をして専門の先生に診てもらう事で痛みや不安を少しでも減らせることが出来ます。しっかり早期に治療していきましょう!